山梨県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説
山梨県では、2024年度の改葬件数が931件に達し、2015年度(541件)と比べて約72%増加しています。対死亡比(死亡者数に対する改葬件数の割合)は8.03%で、全国平均(11.1%)をやや下回るものの着実に増加しています。特に2022年度には974件と最多を記録しており、首都圏への人口流出と高齢化が重なった「実家のお墓問題」が顕在化しています。
山梨県は首都圏(東京・神奈川)と隣接するベッドタウンでもあり、多くの若者が就職・進学を機に県外に転出します。高齢化率31.1%(全国28.7%)、人口増減率-2.99%(全国-0.75%)は全国でも厳しい水準で、核家族化率56.7%(全国54.1%)と子世代が独立した世帯が多いことが、お墓の承継問題を加速させています。
本記事では、山梨県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
山梨県で墓じまいを検討する人が増えている理由
山梨県の改葬件数は、2015年度の541件から2024年度の931件へと増加しました。2022年度には974件と最多を記録しており、近年は毎年800〜900件台で推移しています。対死亡比8.03%(2024年度)は全国平均(11.1%)をやや下回るものの、10年間で約72%増加しており、墓じまいの需要は着実に高まっています。

首都圏への人口流出と核家族化
山梨県は東京・神奈川と隣接し、高校・大学卒業後に首都圏へ転出する若者が多い県です。核家族化率は56.7%と全国平均(54.1%)を上回り、子世代が親元を離れた独立した世帯が多いことを示しています。人口増減率は-2.99%と全国平均(-0.75%)を大きく下回り、全国でも有数の人口減少県です。峡北・峡東・郡内などの農村部・山間部では、若者が甲府市や首都圏に転出して戻らないケースが多く、「地元のお墓を誰が管理するか」という問題が深刻化しています。
単身世帯率は32.6%と全国平均(38.0%)を下回ります。生涯未婚率は18.4%と全国平均(19.7%)より低い水準で、家族形成率は比較的高いです。しかし子供が県外に出てしまっている家庭では、実質的に後継者がいない状況になっています。
高齢化と過疎化による承継者問題
高齢化率は31.1%と全国平均(28.7%)を上回ります。特に甲州市・山梨市・北杜市などの山間部では、高齢化と人口減少が進み、お寺の墓地でも無縁墓化が問題になっているケースがあります。「自分の代でけりをつけておきたい」という高齢者が増えており、元気なうちに墓じまいをしておく判断が広がっています。一方、生涯未婚率18.4%は全国平均(19.7%)より低く、家族形成率自体は比較的高いものの、結婚しても子供が県外へ転出するケースが多く、結果的に後継者不在の状況が生まれています。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」であり、山梨県でも同様の背景から墓じまいを決断する方が増えています。また「遠くて管理できない」という理由も多く、首都圏に転出した子世代が山梨県内のお墓を管理できずに改葬を選ぶケースも目立ちます。
山梨県はかつて「甲州財閥」を輩出した歴史があり、農村部では大型の墓石を建てる文化が根づいている地域もあります。代々続く家墓を守ってきた家庭ほど、「墓じまい」という決断に時間がかかる傾向があります。しかし「自分の代では守れても、その後の世代では守れない」という現実に向き合い、家族全員が安心できる形で供養を続けるために墓じまいを選ぶ方が年々増えています。改葬先での供養は「お墓をなくすこと」ではなく「より適した形で続けること」と考えると、精神的な決断の助けになります。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう地元には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。子供たちに任せると大変です。
墓じまい経験者千葉県・62歳・男性
山梨県での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。山梨県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。山梨県では地縁・血縁のつながりが強い地域も多く、叔父・叔母・いとこなど遠縁の親族にも事前に話を通しておくことで、後のトラブルを防げます。「首都圏に出た子供が管理できない」「自分が亡くなった後に誰が面倒を見るのか」という実情を丁寧に伝えることで、理解を得やすくなります。改葬先の候補(永代供養墓・納骨堂など)を具体的に示すと話し合いがスムーズに進みます。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。離檀を申し出ることに心理的な抵抗を感じる方も多いですが、近年は「時代の流れですね」と柔軟に対応してくださる住職も増えています。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。
「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。
墓じまい経験者大阪府・50代・男性
③改葬先の確保
墓じまい後にお骨をどこに移すかを先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。山梨県内の施設を選ぶ場合は甲府市周辺の施設が充実していますが、子供の住む首都圏(東京・神奈川など)に改葬先を選ぶケースも多くなっています。改葬先の候補は複数見学・比較してから決めることをおすすめします。見学の際は「誰がお参りするか」「どのくらいの頻度でお参りできるか」という観点で選ぶと、後悔のない選択につながります。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。山梨県には13の市・6の町・4の村があり、申請先はお墓の所在地を管轄する市区町村の担当窓口です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。山梨県内の石材店に依頼するのが一般的ですが、複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。山間部にある霊園では重機の搬入が難しいケースもあるため、現地確認を兼ねた事前調査を石材店に依頼することをおすすめします。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。納骨時に新しいお寺・霊園でのお経や法要を依頼する場合は、その費用についても事前に確認しておきましょう。家族・親族に新しい供養先の場所とお参りの方法を共有しておくと、その後の供養がスムーズです。
山梨県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。山梨県には13市・6町・4村があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は山梨県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
甲府市 | 保健衛生課 | TEL: 055-237-8905 | |
甲斐市 | 市民課 | TEL: 055-278-1658 | |
南アルプス市 | 市民課 | TEL: 055-282-6294 | |
甲州市 | 市民課 | TEL: 0553-32-2032 | |
山梨市 | 市民課 | TEL: 0553-22-1111 | |
富士吉田市 | 市民課 | TEL: 0555-22-1111 | |
北杜市 | 市民課 | TEL: 0551-42-1111 |
上記以外の市町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。首都圏から帰省できる日程が限られている場合は、郵送申請に対応しているかどうかも事前に確認しておきましょう。なお、複数の市区町村にお墓がある場合は、それぞれの市区町村へ個別に申請が必要です。お墓が複数箇所にある方は、はじめに申請先の整理をしてから進めると効率的です。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースがあるため、事前に窓口で確認してください。遠方から手続きする場合は、必要書類を一度で揃えられるよう、各機関への確認を先に済ませておくことをおすすめします。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいました。早めに担当窓口に電話して確認することをおすすめします。
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。紛失しないよう大切に保管してください。

山梨県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。早めに複数の石材店に見積もりを依頼し、総額を把握しておきましょう。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。墓石の大きさ・重さ・霊園の立地条件によって金額が変わります。山梨県では山間部にある霊園も多く、重機の搬入が難しい場所では通常より費用がかさむ場合があります。複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
山梨県内に改葬先を求める場合は甲府市周辺の施設が充実していますが、子供の住む首都圏(東京・神奈川など)の永代供養墓・納骨堂を改葬先として選ぶことで、家族がお参りしやすくなる場合もあります。改葬先を選ぶ前に、まず「誰がどこでお参りしたいか」を家族で話し合うことで、最適な供養の形が見えてきます。改葬先の候補が絞れたら、実際に見学して雰囲気やアクセスを確認することをおすすめします。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
山梨県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、山梨県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。
費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます。石材店によって費用は1.5〜2倍程度差があることもあります
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
- 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期を避けると費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で最新情報を確認することをおすすめします。費用を抑えるための方法については墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。なお、民間業者の「墓じまい一括サービス」は費用が高い場合もあるため、各費用項目を個別に把握したうえで検討することをおすすめします。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。山梨県では、甲府市・富士吉田市など県内の施設に改葬するケースのほか、子供の住む東京・神奈川・静岡など首都圏・近隣県への改葬も多くなっています。改葬先は資料を取り寄せて複数を比較し、可能であれば見学してから決めることをおすすめします。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことで、長期的に供養が続けられます。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度です。甲府市周辺に永代供養を扱う寺院・霊園が複数あります。子供が首都圏に住んでいる場合は、東京・神奈川の永代供養施設を選ぶことで、子供世代がお参りしやすくなる利点もあります。申し込み前に複数の施設を比較し、実際に見学することをおすすめします。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜150万円程度。甲府市内を中心に複数の納骨堂があります。首都圏にある納骨堂を選ぶことで、子供・孫がこまめにお参りできる環境を整える方も増えています。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然の中で眠りたい」という方に選ばれており、墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。富士山麓や南アルプス周辺の自然豊かな環境を活かした霊園でも樹木葬区画が設けられています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。山梨県は海に面していないため海洋散骨は隣接県で行うことになりますが、南アルプスや富士山周辺での山林散骨を希望する方もいます。費用の目安は5万〜30万円程度。専門の業者に依頼することが一般的です。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 山梨県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。甲府市であれば保健衛生課(TEL: 055-237-8905)が窓口です。まずお墓の所在地(住所)を確認し、その市区町村の公式サイトまたは代表窓口に問い合わせてください。郵送申請に対応している自治体もありますので、首都圏からお手続きされる方は事前にご確認ください。
Q. 山梨県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
山梨県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。山間部にある霊園では重機搬入が難しい場合もあり、費用が変わることがあるため、石材店への早めの現地確認をおすすめします。
Q. 山梨県から首都圏に転出しているが、遠方から手続きはできますか?
遠方からの手続きは可能ですが、改葬許可申請書の提出・石材店への依頼・立ち会いなどで複数回の現地訪問が必要になる場合があります。郵送申請に対応している自治体もあります。帰省のタイミングと合わせて段取りを組むことで効率的に進められます。山梨県内の石材店の中には、首都圏在住の方の事情を理解して、電話やメールで相談を受け付けているところもあります。事前に段取りを組んでおくことで、お盆や年末年始など帰省機会に合わせて一気に手続きを進めることも可能です。墓じまいの段取り全体は墓じまいの流れを8ステップで解説をご参照ください。
Q. 改葬先は首都圏(東京・神奈川)でもよいですか?
はい、改葬先は山梨県外でも問題ありません。子供や孫が首都圏に住んでいる場合、東京・神奈川などの永代供養墓・納骨堂を改葬先として選ぶと、家族がお参りしやすくなります。ただし、改葬許可申請はお墓のある山梨県内の市区町村に提出する必要があります。改葬先が県外でも、申請手続きは従来どおり山梨県内で行います。
Q. 墓じまいをしないとどうなりますか?
お墓の管理ができない状態が続くと、霊園・寺院から「管理費未払い」として連絡が来たり、最終的には無縫墓として整理される場合があります。また、将来的に子供や孫に手続きの負担が回ることになります。山梨県の山間部では、先祖代々のお墓が放置されてしまうケースが増えており、特に甲州市・山梨市・北杜市などの農山村部では無縁墓化が深刻な社会問題となっています。「自分が元気なうちに整理しておきたい」と感じているなら、早めに家族で話し合うことをおすすめします。問題が深刻化するほど整理が難しくなるため、相続・財産整理とあわせて早期に計画することが大切です。
Q. 墓じまい後に後悔することはありますか?
墓じまい後に「形のあるお墓を残せばよかった」と感じる方もいますが、後悔を防ぐためには、①家族全員で十分に話し合ってから進める、②改葬先の見学・比較を丁寧に行う、③新しい供養先での最初のお参りを大切にする、という3点が重要です。「子供の負担が減った」「首都圏からお参りしやすくなった」と前向きに感じている経験者も多く、準備を丁寧に行えば後悔のない選択ができます。特に山梨県から首都圏に転出した子世代にとっては、お参りのアクセスが改善されることへの満足度が高い傾向があります。新しい供養先でのはじめてのお参りを家族そろって行うことで、気持ちの区切りもつきやすくなります。
まとめ:山梨県で墓じまいを進めるために
山梨県での墓じまいは、2024年度931件・対死亡比8.03%と全国平均(11.1%)をやや下回るものの、2015年度比約72%増と着実に増加しています。人口増減率-2.99%と全国最低水準の人口減少、核家族化率56.7%(全国54.1%)と子世代が独立した世帯が多い山梨県では、首都圏への人口流出と高齢化が重なって「実家のお墓問題」が顕在化しています。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりが費用節減のポイントです。山梨県の山間部では石材店の重機搬入が難しい現場もあるため、早めに現地確認を行うことが重要です。
「自分が元気なうちに整理しておきたい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。手続きや費用について不安があれば、山梨県内の石材店・霊園・納骨堂に気軽に相談することで具体的なイメージをつかむことができます。首都圏から山梨のお墓を整理したい場合も、段取りをしっかり立てれば帰省のタイミングに合わせてスムーズに進めることができます。「お墓の管理者がいなくなる前に」という意識で早めに行動することが、家族全員の安心につながります。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。








