和歌山県では、2024年度の改葬件数が2,507件に達し、2015年度(1,122件)から約123%増加しています。2024年度の対死亡比は14.76%で、全国平均(11.1%)を3.66ポイント上回っており、全国平均を大きく超える水準で墓じまいが進んでいます。高齢化率33.4%(全国28.7%)・人口増減率-4.25%(全国-0.75%)と、全国でも際立って高齢化・人口減少が深刻な県のひとつです。
本記事では、和歌山県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

和歌山県で墓じまいを検討する人が増えている理由
和歌山県の改葬件数は、2015年度の1,122件から2024年度の2,507件へと、この10年で約2.2倍に増加しました。2016年度には3,375件(対死亡比25.59%)と突出した数値が記録されており、この年の改葬件数は2024年度の1.35倍に達しています。2022年度も3,019件と急増し、2023〜2024年度は2,500件超の水準が続いています。2024年度の対死亡比14.76%は全国平均(11.1%)を大きく上回っており、和歌山県では全国的にも高い割合で墓じまいが進んでいます。

全国トップクラスの高齢化と急速な人口減少
和歌山県の高齢化率は33.4%(全国28.7%)と、全国平均を4.7ポイント上回り、全国でも最上位水準の高齢化が進んでいます。人口増減率-4.25%(全国-0.75%)は全国平均の5.7倍という深刻な水準で、全国でも秋田県に次ぐ人口減少率です。
核家族化率は59.3%(全国54.1%)と全国平均を5ポイント上回り、単身世帯率は32.5%(全国38.0%)と全国平均より低い水準です。一方、生涯未婚率は18.5%(全国19.7%)と全国平均より低く、「結婚はしているが子供が大阪・東京へ転出してしまった」という状況が、承継者不在のお墓問題を深刻化させています。大阪・東京に出た子世代が帰省のたびに墓地管理の負担を感じ、「自分たちが元気なうちに決着をつけたい」と墓じまいを選ぶケースが増えています。特に70〜80代の親世代が「子供世代に面倒をかける前に整理しておきたい」と自ら墓じまいを決断するケースが増えているのも、和歌山県の特徴的な傾向のひとつです。
祖父が墓を建てたがずっと家系が続くとは限らないのでお墓を建てるときは相談してほしかった。永代供養という選択もあるので。
墓じまい検討中兵庫県・48歳・女性
熊野・高野山地域の古寺院墓地と大阪圏への人口流出
和歌山県は北部の都市部(和歌山市・海南市・岩出市)と、紀伊山地に抱かれた田辺市・新宮市・那智勝浦町などの南部山間地域が共存しています。南部の紀南地域(田辺市以南)は交通の便が限られており、大阪・東京に住む子世代がお墓を管理するには距離的・時間的に大きな負担があります。
また、和歌山県は高野山真言宗の総本山・高野山があり、宗教的・文化的に仏教信仰が根付いた地域です。熊野古道や熊野三社など歴史的な宗教文化が県全体に広がっており、先祖代々の寺院とのつながりを大切にしてきた方が多い一方で、後継者不在や遠距離管理の問題から墓じまいを決断する方が増えています。墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」「お墓が遠くて管理できない」であり、和歌山県でも同様の状況が数字に表れています。
檀家を抜けるのが大変でありすすまない。
墓じまい経験者三重県・71歳・男性
和歌山県での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。和歌山県では南部山間地域のお墓が多く、交通アクセスが限られる地域では各手続きに余裕を持ったスケジュールが特に重要です。全体の流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を取ってから進めることが大切です。和歌山県では核家族化率59.3%(全国54.1%)と高く、子世代が大阪・神戸・東京などに分散しているケースが多いため、メールや電話で事前に情報を共有し、家族が集まるタイミングで話し合うことをおすすめします。改葬先の候補パンフレットや費用の概算を事前に準備することで、反対意見が出にくくなります。南部地域のお墓では「先祖の地から離れることへの抵抗感」が強い場合もありますが、「誰も管理できなくなる前に、きちんとした供養先に移す」という観点を丁寧に説明することが重要です。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。和歌山県は真言宗・浄土宗・浄土真宗などの寺院が多く、特に高野山真言宗の寺院は県内に多く存在します。「これまでの法要・管理へのお礼の気持ち」を伝えながら、後継者がいない現実を正直に話すことが大切です。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。南部の山間地域では、住職不在の寺院(兼務寺院)もあるため、事前に電話で確認してから訪問することをおすすめします。
「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。
墓じまい経験者大阪府・50代・男性
③改葬先の確保
改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。和歌山県内には和歌山市・橋本市・田辺市などに永代供養墓・納骨堂があります。大阪・神戸の供養施設を改葬先に選ぶ方も多く、子供や家族が通いやすい場所を優先することをおすすめします。受入証明書の発行には数日〜1週間かかる場合があるため、早めに施設に連絡しておきましょう。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。和歌山県の南部山間地域(田辺市・新宮市・那智勝浦町など)では窓口へのアクセスが不便な場合があるため、郵送申請の可否を事前に確認しておきましょう。複数の遺骨を同時に改葬する場合は遺骨1体ごとに改葬許可証が必要なため、事前に窓口で確認してください。申請書の書き方に不明点がある場合は、担当窓口に電話で確認すると丁寧に案内してもらえます。改葬申請書の作成を専門家に依頼する場合は、行政書士へ相談する方法もあります。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。和歌山県の山間部(田辺市・新宮市・那智勝浦・十津川)では搬出経路が限られる場合があり、都市部と比べて費用が高くなるケースがあります。解体前には「魂抜き(閉眼供養)」の法要をお寺に依頼するのが一般的です(お布施:3〜15万円程度)。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。複数の石材店から相見積もりを取り、費用を正しく把握してからスケジュールを組みましょう。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください(原本が必要・コピー不可)。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。開眼供養のタイミングと費用についても施設に事前確認しておきましょう。家族・親族に新しい供養先の場所とアクセス方法を事前に共有しておくと、その後の供養がスムーズです。
和歌山県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。和歌山県は9市20町2村で構成されており、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。広大な面積を持つ和歌山県では、同じ田辺市でも山間部(龍神・中辺路)と沿岸部(白浜・周参見)で窓口の対応が異なる場合もあるため、事前確認が重要です。

担当窓口と問い合わせ先
以下は和歌山県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
和歌山市 | 市民生活課 | TEL: 073-435-1045 | |
海南市 | 市民課 | TEL: 073-483-8414 | |
橋本市 | 市民課 | TEL: 0736-33-1111 | |
田辺市 | 市民課 | TEL: 0739-26-9945 | |
新宮市 | 市民課 | TEL: 0735-23-3333 | |
御坊市 | 市民課 | TEL: 0738-23-5500 |
上記以外の市町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。南部の山間地域では郵送申請の可否も事前に確認しておきましょう。特に年度末(3月)前後は窓口が込み合うことがあるため、時期に余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を必ず確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
和歌山県の山間地域では、古い寺院に複数の遺骨がまとめて納められているケースも多く、1体ずつ改葬許可証が必要になる場合があります。事前に石材店と遺骨の数を確認してから申請書類を準備しましょう。
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。和歌山県の南部・山間地域では窓口の開設時間が限られている場合があるため、事前に電話で確認することをおすすめします。手続き全体のスケジュールは最低でも2〜3か月の余裕を見て計画することが、無理なく進める秘訣です。改葬許可証が交付されたら、石材店に工事日程を確定させることができます。許可証は原本が1通しか発行されないため、紛失しないよう大切に保管してください。
和歌山県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。和歌山県の山間地域では搬出条件によって費用が変わることがあるため、早めに複数の石材店に見積もりを依頼することが重要です。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。高野山真言宗など歴史的な宗派の寺院では長年の縁があるため、離檀に丁寧なコミュニケーションが求められる場合があります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。和歌山県の南部山間地域(田辺市・新宮市・那智勝浦・十津川村)では重機や搬出車両のアクセスが困難な場合があり、都市部と比べて費用が高くなるケースがあります。石材店によって1.5〜2倍程度の費用差があることも念頭においておきましょう。複数の石材店から相見積もりを取ることを強くおすすめします。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・仏壇型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
和歌山県内の供養施設のほか、大阪・神戸の施設を選ぶ方も多くいます。和歌山市から大阪へは紀州路快速で約1時間とアクセスしやすく、子供や孫が通いやすい大阪・神戸の施設を選ぶことで、継続的な供養がしやすくなります。費用だけでなく「年間管理費の有無」「将来的な合祀の有無」「宗教宗派の制限」「アクセスのしやすさ」も確認してから選びましょう。改葬先の見学は可能な限り家族全員で行うことで、全員が納得した形で移転先を決められます。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。詳しくは墓じまいの費用を抑える方法もご参照ください。
和歌山県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、和歌山県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。ただし、自治体によって「空き家対策」「移住促進」「地域振興」の文脈から間接的な支援施策が設けられることがあります。人口減少が特に深刻な和歌山県では、今後新しい施策が整備される可能性もあるため、最新情報はお墓のある市区町村の公式サイトや担当窓口で定期的に確認することをおすすめします。
費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を積極的に検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。定期的に最新情報をご確認ください。また、墓じまいの費用については、複数の補助制度や割引が利用できる場合もあるため、石材店や霊園に直接確認することも有効です。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。和歌山県では、県内の施設に改葬するケースのほか、大阪・神戸など都市部の施設を選ぶ方も増えています。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことが、長期的に供養が続けられる秘訣です。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。費用の目安は10万〜100万円程度です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあります。大阪・神戸には駅近の納骨堂も多く、和歌山県から大阪方面へのアクセスを活かした選択が可能です。高齢でも天候に関係なく参拝できる点が特徴です。費用の目安は30万〜150万円程度。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然に帰りたい」「山に近い場所に眠りたい」という方に選ばれており、和歌山県の豊かな自然を活かした里山型の樹木葬区画も存在します。継承不要・管理費が不要なタイプも多いです。費用の目安は5万〜80万円程度。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。和歌山県は太平洋・紀伊水道に面しており、紀伊水道・熊野灘での海洋散骨を選ぶ方もいます。お墓を持たずに供養を完結させたい方に選ばれており、継承者不要という点が最大のメリットです。費用の目安は5万〜30万円程度。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 和歌山県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。和歌山市の場合は市民生活課(TEL: 073-435-1045)、田辺市の場合は市民課(TEL: 0739-26-9945)が申請先です。その他の市町村については各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。南部の山間地域では窓口の開設時間に制限がある場合があるため、事前に電話確認をおすすめします。申請書の書き方に迷った場合は窓口担当者に聞くか、改葬申請書の作成を専門家に依頼する場合は行政書士に相談する方法もあります。また、紀南地域では「埋葬証明書の発行依頼から書類が届くまでに時間がかかる」ケースもあるため、早めの連絡がスムーズな手続きにつながります。
Q. 和歌山県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
和歌山県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・閉眼供養のお布施(3〜15万円程度)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。南部山間地域では石材店の搬出条件が複雑な場合があるため、早めに現地確認・相見積もりを行うことをおすすめします。費用全体については墓じまい費用はいくら?もご参照ください。
Q. 和歌山県の2016年の改葬件数が突出して多いのはなぜですか?
和歌山県の改葬統計では2016年度(3,375件)が突出しており、2022年度(3,019件)も急増が見られます。こうした年度ごとの変動は、大規模な霊園の整理・統廃合、公営墓地からの移転促進施策、あるいは特定の年度に改葬が集中した影響など複数の要因が考えられます。ただし全体の傾向としては2015年以降で改葬件数は増加しており、対死亡比14.76%(2024年)は全国平均(11.1%)を大きく上回っています。
Q. 高野山のお寺のお墓の墓じまいはどうすればよいですか?
高野山真言宗の寺院のお墓の場合も、基本的な手続きは他の寺院と同様です。まずご住職または寺院の担当者に墓じまいの意向を伝え、感謝の気持ちを伝えながら「埋葬証明書」の発行を依頼します。高野山には全国から檀家を持つ大きな寺院も多く、事前の相談が特に重要です。離檀料の目安は3万〜20万円程度ですが、寺院によって異なります。手続きのスケジュールは余裕をもって進め、石材店への現地確認も早めに行いましょう。
Q. 和歌山県の南部(田辺市・新宮市周辺)の墓じまいで注意することはありますか?
紀南地域のお墓は山間部・海沿いに位置するケースが多く、石材店の重機がアクセスできる道幅・地盤の状態によっては解体費用が割高になることがあります。また、兼務寺院(住職が複数の寺院を兼ねる形態)も多いため、連絡・訪問の調整に時間がかかることがあります。改葬許可申請は田辺市・新宮市それぞれの担当窓口に確認し、郵送申請の可否も事前に聞いておきましょう。現地の石材店に依頼することで、搬出経路や費用の見通しがより明確になります。全体のスケジュールは3〜6か月以上の余裕を持つことが、紀南地域の墓じまいでは特に重要です。
まとめ:和歌山県で墓じまいを進めるために
和歌山県での墓じまいは、2015年度1,122件から2024年度2,507件へと約2.2倍に増加し、対死亡比14.76%は全国平均(11.1%)を大きく上回っています。高齢化率33.4%(全国28.7%)・人口増減率-4.25%(全国-0.75%の約5.7倍)・核家族化率59.3%(全国54.1%)と、全国でも最深刻な水準の高齢化・人口減少が続いており、お墓の管理問題は今後さらに深刻化することが予想されます。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりと改葬先の比較が費用節減のポイントです。南部・山間地域のお墓については、石材店への現地確認を早めに行い、費用の見通しを立ててからスケジュールを組みましょう。熊野・高野山という豊かな宗教文化を持つ和歌山県では、先祖との縁を感謝で締めくくることが、後悔のない墓じまいにつながります。
2026年時点で和歌山県・各市区町村の補助金制度はありませんが、合祀型永代供養墓は10万〜30万円程度から選べる施設もあります。大阪・神戸に近い立地を活かした改葬先の選択肢も豊富です。高野山を擁する和歌山県では、長い歴史を持つ寺院との縁を大切にしながら、次の世代への負担を減らす新しい供養の形へと移ることができます。お寺との離檀では「感謝を伝える姿勢」が何より大切で、丁寧に向き合うことで後悔のない墓じまいが実現できます。「子供への負担を残したくない」「自分が元気なうちに整理したい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
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