福岡県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説
福岡県では、2022年度の改葬件数が5,406件と過去最多を記録し、2024年度も5,003件と高い水準が続いています。九州最大の都市・福岡市や北九州市への人口集中が進む一方で、筑豊・八女・柳川・豊前などの農村部に残るお墓を子世代が管理できないという状況が増えています。
福岡県は全国でも珍しく人口が増加している県(人口増減率+0.66%)ですが、単身世帯率は40.7%(全国平均38.0%を2.7ポイント上回る)と高く、承継者不在のお墓が増えています。2024年の対死亡比7.75%は全国平均11.1%を3.35ポイント下回っており、他の都道府県と比べると改葬の割合はまだ低いものの、件数は右肩上がりで増加しています。
このページでは、福岡県でのお墓の整理を検討している方に向けて、改葬件数の推移と増えている理由、墓じまいの手順、福岡市・北九州市・久留米市・飯塚市・大牟田市などの改葬許可申請窓口、費用の目安(総額30〜150万円程度)、そして墓じまい後の永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨の選び方を詳しく解説します。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
福岡県で墓じまいを検討する人が増えている理由
福岡県の改葬件数は2015年度の3,645件から2022年度に5,406件のピークを記録し、2024年度も5,003件と高い水準が続いています。2024年の対死亡比7.75%は全国平均11.1%を3.35ポイント下回っており、絶対数は多いものの死亡者数に対する改葬の割合は全国平均よりも低い水準です。これは福岡県が九州では珍しく人口増加中(人口増減率+0.66%)で死亡者数自体が多いことが背景にあります。ただし、改葬件数は2015年比で2024年は約37%増加しており、墓じまいが確実に増えていることに変わりありません。

単身世帯率と承継者不在の問題
福岡県の単身世帯率は40.7%で、全国平均38.0%を2.7ポイント上回っています。これは福岡市・北九州市という二大都市に若い単身者が多く流入していることが主な要因です。特に福岡市は20〜30代の単身転入者が多く、「お墓を継ぐはずの人が独身のまま都市部に定住する」という状況が生まれています。
生涯未婚率も20.0%(全国平均19.7%を0.3ポイント上回る)と、全国平均をやや上回る水準です。結婚をしない方が増えているということは、「将来お墓を継ぐ子どもが生まれない」ことを意味し、長期的な墓地管理の継承問題につながっています。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう福岡には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
人口動態・高齢化・未婚率
福岡県の高齢化率は28.1%で、全国平均28.7%より0.6ポイント低い水準です。全体的な人口構造では全国平均より若いといえますが、福岡市・北九州市・久留米市などの都市部と、飯塚市・田川市など筑豊地域、八女市・みやま市など筑後南部、および豊前市・築上町などの豊前地域では高齢化の状況が大きく異なります。特に旧産炭地(筑豊地域)や農村部では高齢化と人口減少が著しく、若年世代が福岡市・北九州市へ転出した後のお墓管理問題が深刻化しています。
核家族化率は52.4%で全国平均54.1%より1.7ポイント低い水準ですが、人口増減率は+0.66%と九州の中でも際立って高く、全国的に人口が減少する中で福岡県は増加している数少ない県のひとつです。この人口増加は主に福岡市への集中によるもので、その裏側では県内の農村部・旧産炭地からの人口流出が進んでいます。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいのきっかけとして最も多い理由は「承継者がいない・見つからない」であり、福岡市に集中した若い単身者が多い福岡県では、この傾向が今後さらに強まると予想されます。
また、改葬件数の年次推移を見ると、2015〜2019年は3,645〜4,578件と増加基調で推移し、2020年はコロナ禍の影響で3,509件と一時的に減少したものの、2021年以降は急回復し2022年に5,406件のピークを記録しました。2023〜2024年は4,940〜5,003件と5,000件前後の高水準で推移しており、今後も同水準が続くと予測されます。
自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感
墓じまい検討中愛知県・56歳・男性
福岡県での墓じまいの流れ
墓じまいの手続きは、法律(墓地、埋葬等に関する法律)に基づいて一定の順序で進めます。福岡県内のどの市区町村でも基本的な流れは共通ですが、お寺のお墓か霊園かによって離檀料の有無など手続きの詳細が異なります。福岡市・北九州市の場合は各区の担当窓口に申請します。

墓じまいの手続きについて詳しくは、墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
①家族・親族への相談
墓じまいを進める前に、必ず家族・親族全員で話し合いの機会を設けましょう。お墓は先祖代々受け継いできたものでもあり、改葬に反対する親族がいる場合は後でトラブルになることがあります。「誰がお墓の使用権者(祭祀承継者)なのか」を最初に明確にすることが重要です。
話し合いでは、①現状(墓地の管理が難しくなっていること)、②改葬の候補先(永代供養墓・納骨堂など)、③費用の概算を説明すると、親族の理解を得やすくなります。兄弟姉妹が福岡市・東京・大阪など離れて暮らしているケースでは、帰省のタイミングに合わせてまとめて話し合うか、ビデオ通話を活用して全員が参加できる機会を設けることをおすすめします。
弟は最初「親父が建てた墓なのにもったいないな」と渋ってましたが、「じゃあお前が管理費払って掃除しに来るか?」と聞いたら黙ってしまって。結局、俺の好きにしていいと任せてくれました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
②お寺・霊園への連絡
家族の合意が得られたら、現在お墓があるお寺または霊園の管理事務所に連絡します。お寺のお墓の場合は住職に直接申し出て、墓じまいの意向を伝えましょう。福岡県は浄土真宗(本願寺派・大谷派)の寺院が九州全体に多く、浄土真宗では宗派の教義として「離檀料は不要」という考え方がある場合もあります。また禅宗(曹洞宗・臨済宗)や天台宗の寺院も多く存在します。いずれの宗派のお寺であっても、丁寧に事情を説明すれば墓じまいの相談に応じてもらえることがほとんどです。
離檀料(3〜20万円程度)を求められる場合がありますが、法外な金額の場合は支払い義務はありません。事前に離檀料の相場と対応方法を確認しておきましょう。
③改葬先の確保
永代供養墓・納骨堂・樹木葬など、新しい供養先を選んで契約します。改葬先から「受入証明書」を発行してもらうことが、改葬許可申請の際に必要となります。福岡市・北九州市には複数の永代供養墓・納骨堂があり、選択肢が豊富です。また、子どもが東京・大阪・名古屋に住んでいる場合は、子ども世代がお参りしやすい県外の施設を選ぶことも一般的です。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村(政令市の場合は区)の窓口に改葬許可申請書を提出します。必要書類が揃っていれば通常1〜2週間で改葬許可証が交付されます。福岡市の場合は各区の担当部署が窓口となります。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したあと、お寺から閉眼供養(魂抜き)を行ってもらい、石材店がお墓を解体します。福岡市・北九州市には石材店が多く、競争があるため比較的費用を抑えやすい環境です。一方、筑豊・豊前・八女などの農村部では石材店の数が限られ、都市部から出張する場合は交通費が加算されることがあります。複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥新しい供養先へ納骨
改葬許可証の原本を持参し、新しい供養先に納骨して手続き完了です。改葬先での開眼供養(魂入れ)については事前に施設に確認しておきましょう。浄土真宗の改葬先では「入仏式」という形で行われることがあります。
福岡県での改葬許可申請の手続き
改葬(お墓の引越し)を行うには、お墓がある市区町村(政令市の場合は区)の窓口で改葬許可証を取得する必要があります。申請者の住所地ではなく「お墓の所在地」の市区町村が担当窓口となります。
担当窓口と問い合わせ先
福岡県内の主要市区町村の改葬許可申請窓口は以下のとおりです。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 申請ページ |
|---|---|---|---|
福岡市(各区) | 各区生活環境課(例:博多区生活環境課) | TEL: 092-419-1070(博多区)/092-718-1092(中央区) | |
北九州市(東部) | 保健所東部生活衛生課 | TEL: 093-522-8728 | |
北九州市(西部) | 保健所西部生活衛生課 | TEL: 093-622-4614 | |
久留米市 | 環境部環境保全課 | TEL: 0942-30-9043 | |
飯塚市 | 市民環境部環境整備課 環境衛生係 | TEL: 0948-22-5502 | |
大牟田市 | 市民課 | TEL: 0944-41-2602 |
上記以外の市区町村については、各市区町村の公式サイトまたは環境課・市民課へお問い合わせください。福岡市は区ごとに窓口が分かれており、お墓のある区の生活環境課が担当です。改葬申請書の作成を専門家に依頼する場合は、行政書士へ相談する方法もあります。

平日は仕事で休めないので、役所の手続きが一番きつかったです。お墓のあった市役所まで行かないと改葬許可証がもらえないと言われて、有給をなんとか取って行きました。手続きのことなんて誰も教えてくれないし、ネットで調べながら一人で進めるのは心細かったです。
墓じまい経験者東京都・20代・女性
必要書類
改葬許可申請には、一般的に以下の書類が必要です。
- 改葬許可申請書: 市区町村の窓口または公式サイトからダウンロード。遺骨1体につき1枚が必要。
- 埋葬(収蔵)証明書: 現在お墓がある寺院・霊園の管理者から発行してもらう書類。
- 受入証明書: 改葬先(新しい墓地・納骨堂・永代供養墓など)の管理者が発行する証明書。
- 申請者の本人確認書類: 運転免許証・マイナンバーカードなど。
市区町村によっては手数料(300円程度)が必要な場合があります。事前に窓口または公式サイトで確認してから書類収集を始めるとスムーズです。福岡市の場合は「改葬許可申請書」フォームが公式サイトからダウンロードできます。
申請から許可証交付まで
必要書類が揃っていれば、通常1〜2週間程度で改葬許可証が交付されます。郵送申請に対応している市区町村もあるため、遠方で窓口に行けない場合は事前に問い合わせて郵送申請の可否を確認しましょう。改葬許可証は、お墓の解体工事後に新しい供養先へ納骨する際に原本を持参します。複数の遺骨を一度に改葬する場合は遺骨1体ごとに改葬許可証が必要なため、事前に窓口で確認してください。
福岡県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、お墓の場所・規模・改葬先の選択によって大きく異なります。福岡市・北九州市では石材店の競争があるため費用を抑えやすい一方、筑豊・豊前・八女などの農村部では石材店の数が限られ、費用が高くなる場合があります。

費用の詳細については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。
離檀料
お寺のお墓を整理する場合、「離檀料」を求められることがあります。一般的な相場は3〜20万円程度です。福岡県には浄土真宗の寺院が多く、浄土真宗では離檀料という概念がない場合もありますが、閉眼供養のお布施として3〜15万円程度を包むことが一般的です。霊園(市営・民営)のお墓の場合は離檀料は発生しません。
石材店への解体・撤去費用
お墓の解体・撤去費用の相場は10〜40万円程度です。福岡市・北九州市・久留米市など都市部では石材店の競争があるため費用が抑えやすい傾向があります。一方、飯塚市・田川市など筑豊地域や、八女市・みやま市など農村部では石材店が少なく、都市部から石材店が出張する場合に交通費が費用に反映されることがあります。石材店によって費用に1.5〜2倍程度の差があることもあるため、必ず複数の石材店から見積もりを取ることが大切です。また、墓石が大きい・重機が入りにくい急斜面などの条件でも費用が高くなる場合があります。
改葬先への費用
改葬先の種類によって費用は大きく異なります。
- 永代供養墓: 10〜100万円程度。合祀タイプは10〜30万円程度と費用を抑えやすい。福岡市・北九州市には合祀型から個別スペース型まで複数の施設があります。
- 納骨堂: 30〜150万円程度。福岡市内には自動搬送型・ロッカー型など多様な納骨堂があり、利便性と費用のバランスで選べます。
- 樹木葬: 5〜80万円程度。福岡県内でも自然環境の豊かな場所に里山型樹木葬の施設があります。
- 散骨: 5〜30万円程度。玄界灘・響灘・有明海など周囲を海に囲まれた福岡県では海洋散骨も選択肢のひとつです。
総額の目安
離檀料・解体撤去・改葬先の費用を合わせた総額の目安は30〜150万円程度です。合祀型の永代供養を選び、離檀料なしの霊園であれば費用を抑えられます。費用は「いつ支払うか」も重要で、離檀料・閉眼供養のお布施はお墓の解体前、石材店への支払いは工事後、改葬先への費用は契約時のタイミングが一般的です。
福岡市や北九州市では石材店の選択肢が多く、複数社に相見積もりを取ることで費用を大幅に削減できるケースがあります。見積もりは無料で行えるため、まず2〜3社に依頼して全体の費用感を把握することから始めましょう。墓じまいの費用について詳しくは墓じまい費用はいくら?もあわせてご参照ください。
福岡県に墓じまいの補助金はある?
2025年時点で、福岡県内の市区町村において墓じまい(改葬)に関する補助金制度は確認できませんでした。国・県レベルでも現時点では墓じまいに特化した補助金制度はありません。
費用を抑える方法としては、以下の手段が有効です。
- 合祀型の永代供養墓を選ぶ: 個別スペースが不要な合祀タイプは10〜30万円程度と費用を抑えやすい。福岡市・北九州市には選択肢が多い。
- 複数の石材店から相見積もりを取る: 福岡市・北九州市・久留米市など都市部では石材店の競争があり、相見積もりで費用差が出やすい。必ず2〜3社以上に依頼する。
- 浄土真宗の寺院では離檀料不要の場合がある: 浄土真宗では離檀料という概念がない場合があり、閉眼供養のお布施のみで済むことがある。事前に住職に確認する。
墓じまいの費用を抑えるには、改葬先の種類の選択と石材店の相見積もりが最も効果的です。福岡県の都市部は石材店の数が多いため、相見積もりの効果が特に出やすい地域です。見積もりは無料でできるため、まず概算を把握することから始めましょう。詳しくは墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の供養先は、家族の状況・予算・お参りのしやすさによって選ぶのがポイントです。福岡市・北九州市は九州最大の都市圏であり、永代供養墓・納骨堂・樹木葬など多様な施設が揃っています。子どもが東京・大阪・名古屋などに住んでいる場合は、子ども世代がお参りしやすい場所を優先することが長期的に見て最善の選択になります。
永代供養墓
永代供養墓は、お寺や霊園が将来にわたって供養・管理してくれるお墓です。費用は合祀タイプで10〜30万円程度、個別スペースがあるタイプで30〜100万円程度です。承継者が不要で、家族が将来お墓の管理をしなくてよいという点が最大のメリットです。福岡市・北九州市には寺院系・霊園系のどちらにも複数の施設があります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
納骨堂は建物の中に遺骨を安置する施設で、天候を問わずお参りできる点が特徴です。費用は30〜150万円程度で、ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあります。福岡市内には駅近くに立地した自動搬送型の納骨堂も複数あり、アクセスのよい供養先を希望する方に人気です。子どもが福岡市に住んでいる場合は特に便利な選択肢です。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木葬は、木や花を墓標として自然に還るスタイルの埋葬方法です。費用は5〜80万円程度で、里山型・庭園型などがあります。福岡県は自然豊かな地域も多く、里山型の樹木葬施設も増えています。個別の墓石が不要なため、管理の手間がかからない点が魅力です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
散骨は遺骨を粉末にして海や山に撒く方法です。費用は5〜30万円程度と比較的低コストです。福岡県は玄界灘・響灘・有明海など多方向を海に面しており、海洋散骨を選ぶ方もいます。ただし散骨後はお墓がなくなるため、家族全員の合意が必要です。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
供養先選びのポイントまとめ
供養先を選ぶ際は、①家族が定期的にお参りできる立地か、②将来にわたって管理が続くか(継承者不要かどうか)、③費用が予算に合っているか、の3点を軸に比較検討しましょう。福岡市・北九州市はJR・地下鉄などのアクセスが充実しており、都市部の施設なら遠方からでも比較的お参りしやすい環境です。
お子さんやご家族が九州以外(関東・関西など)に住んでいる場合は、新幹線の停車駅や空港に近い都市部の施設を選ぶことで、帰省時のついでにお参りできるようになります。博多駅・小倉駅周辺は東京・大阪からも新幹線でアクセスしやすく、長期的に家族が無理なくお参りできる立地として選ぶ方が増えています。長期的に続けられるお参りの形を優先することが、最終的に後悔のない選択につながります。
福岡県の墓じまいでよくある質問
Q. 福岡県での墓じまいはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 家族への相談から納骨完了まで、一般的に3〜6ヶ月程度かかることが多いです。家族・親族との合意形成、お寺への連絡と埋葬証明書の取得、改葬先の決定と受入証明書の取得、改葬許可申請、石材店の手配と解体工事、新しい供養先への納骨という流れで進みます。筑豊・八女・豊前など農村部にあるお墓では、石材店の手配や現地確認に時間がかかるケースがあります。半年程度の余裕を持って進めることをおすすめします。
Q. 筑豊・農村部のお墓は費用や手続きが特殊ですか?
A. 手続きの流れは福岡市内と同じですが、費用面で違いが生じることがあります。飯塚市・田川市・宮若市など筑豊地域や、八女市・みやま市など農村部では、石材店の数が少なく都市部から出張する場合に交通費が加算されることがあります。また急斜面の墓地・重機が入りにくい場所では解体費が高くなるケースもあります。事前に複数の石材店に現地確認を依頼し、見積もりを比較することが重要です。
Q. 福岡県のお墓を整理して、東京など県外の施設に改葬することはできますか?
A. できます。改葬は都道府県をまたいで行えます。お墓のある福岡県内の市区町村窓口に改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を取得した上で、移転先の施設に納骨します。福岡から東京は新幹線(博多駅から約5時間)または飛行機(約1時間半)でのアクセスが可能です。子どもの居住地に近い施設への改葬を希望するケースは多く、実績も豊富です。
Q. 浄土真宗のお寺から墓じまいするには特別な手続きが必要ですか?
A. 法律上の手続きは他の宗派と同じです。浄土真宗では「離檀料」という概念がない場合が多く、閉眼供養は「遷仏式(せんぶつしき)」と呼ばれる形で行われます。お布施は一般的に3〜10万円程度です。住職に事前に相談し、宗派特有の儀式の内容を確認しておくとスムーズです。浄土真宗の離檀については浄土真宗の墓じまいもあわせてご参照ください。
Q. 福岡県で墓じまいを検討していますが、まず何から始めればよいですか?
A. 最初に行うべきことは、「家族の状況の整理」です。誰が相続人(墓地使用権者)なのか、親族のなかで賛否がありそうな人は誰か、改葬先の希望はあるかを把握しておきましょう。次に、お墓の管理者(お寺または霊園)に現在の状況を確認します。その後、複数の石材店に解体費用の見積もりを依頼し、費用の全体像を把握します。福岡市・北九州市は石材店が多く、相見積もりを取りやすい環境です。帰省やお盆のタイミングを活用して早めに動き出すことが大切です。
まとめ
福岡県の墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 福岡県の改葬件数は2022年に5,406件と過去最多を記録し、2024年度も5,003件と高い水準が続いています。人口増加中の九州最大の都市圏ですが、単身世帯率40.7%(全国+2.7pt)が高く、承継者不在の問題が顕在化しています。
- 対死亡比7.75%(全国平均11.1%を3.35pt下回る)と全国平均より低いものの、2015年比では約37%増加と確実に増えています。
- 手続きは①家族相談→②お寺連絡→③改葬先確保→④改葬許可申請→⑤解体撤去→⑥納骨の6ステップで進みます。福岡市・北九州市は各区が窓口となります。
- 費用の総額は30〜150万円程度が目安です。都市部では石材店の競争があり相見積もりで費用を抑えやすいメリットがあります。
- 2025年時点で福岡県内に墓じまいの補助金制度はありませんが、合祀型の永代供養や相見積もりで費用を抑えることができます。
金銭的にも精神的にも、将来の負債みたいなものがひとつ減って本当にスッキリしました。仕事の営業回りのついでにふらっと寄れるくらいアクセスも良くなったので、前よりお参りに行く頻度は増えた気がします。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
福岡市・北九州市という都市部と、筑豊・農村部という地域差がある福岡県では、お墓のある場所によって費用・石材店の選択肢・手続き窓口が異なります。特に農村部のお墓は早めに石材店への相談と現地確認を行い、費用の全体像を把握しておくことが大切です。博多駅・小倉駅周辺は新幹線でのアクセスが良く、改葬先として選ぶ方も増えています。
他の都道府県の墓じまいについては、以下のページもご参照ください。
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