墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。
新潟市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では改葬許可申請の窓口・必要書類・費用の目安・補助金の有無まで、新潟市の情報をもとにわかりやすく解説します。
新潟市の高齢化率は29.9%で、人口は近年−2.58%と比較的大きな減少傾向にあります。単身世帯率は35.1%、生涯未婚率は21.1%と、「お墓を将来引き継ぐ人がいない」という問題が現実のものになっている地域です。
「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、新潟市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

新潟市の墓じまい事情——人口減少と高齢化が加速
新潟市は政令指定都市ながら、人口減少と高齢化が同時に進んでいます。高齢化率29.9%は全国平均を上回る水準で、市内の各区でもお墓の管理者が高齢化し、承継問題が身近になってきています。

人口減少と単身世帯の広がり
新潟市の人口増減率は−2.58%と、政令指定都市の中でも目立った減少傾向を示しています。単身世帯率は35.1%で、核家族化率は53.6%です。子どもや親族が市外・県外に転出するケースが多く、「実家のお墓を誰が守るのか」という問題が深刻化しています。高齢化とともにお墓の管理者自身も高齢になり、遠方のお墓へのお参りが困難になるケースが増えています。
親族の意見が一致しないと話が進まないので大変だと感じました
墓じまい検討中静岡県・51歳・女性
早めの行動が重要な理由
墓じまいは、体力・判断力があるうちに進めるほうが圧倒的にスムーズです。書類の収集、石材店との打ち合わせ、お寺との交渉などは相応のエネルギーが必要です。新潟市のような人口減少地域では、地元の石材店の数自体が減りつつあるケースもあり、早めに動き出すことが重要です。
本当に面倒くさいので、早めに計画して早めに実行することをお勧めします
墓じまい経験者茨城県・63歳・女性
新潟市での改葬許可申請——窓口・必要書類・手順
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。新潟市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
新潟市での改葬許可申請の担当窓口は保健所 環境衛生課 環境管理係です。まずは電話で必要書類や手続きの流れを確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
新潟市 保健所 環境衛生課 環境管理係 TEL 025-212-8263

詳細・申請書の確認は新潟市公式サイト(墓地・埋葬関係)からご確認ください。
墓じまいの手順(6ステップ)
新潟市での墓じまいは、以下の順番で進めます。手順を間違えると書類が揃わず申請できないケースがあるため、特に③の順番に注意してください。
① 家族・関係者への相談
お墓に関わる家族・親族全員に墓じまいの意向を伝え、合意を得ます。後々のトラブルを防ぐために最初に行うべき重要なステップです。
② お寺・霊園への連絡
現在のお墓がお寺の境内にある場合は住職に、霊園・公営墓地の場合は管理事務所に連絡して、手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請前に必須)
改葬先を先に決めることが重要です。新潟市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができません。
④ 新潟市への改葬許可申請
保健所 環境衛生課 環境管理係に必要書類を提出し、改葬許可証を取得します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。お寺のお墓の場合は先に閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。
⑥ 改葬先への納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。
必要書類
① 改葬許可証交付申請書
新潟市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。

新潟市での墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあります。必ず複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。

新潟市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年3月時点で新潟市には墓じまい専用の補助金制度はありません。最新情報は新潟市公式サイトでご確認ください。
新潟市の市営墓地・公営霊園
新潟市には市が運営する公営墓地があります。太夫浜霊園・内野霊苑・亀田墓地・日和山墓地・松浜墓地などがあり、市民であれば申し込み資格があります。公営墓地は比較的費用が抑えられる傾向がありますが、空き状況は時期によって異なります。改葬先として検討する場合は、新潟市の担当窓口にお問い合わせください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
新潟市内や近隣には永代供養施設・納骨堂などが整備されています。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、雪の多い新潟では特にお参りのしやすさが評価されています。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。新潟県内にも施設が増えており、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。日本海に面した新潟では、海洋散骨を選ぶ方もいます。費用を抑えやすい選択肢の一つです。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
手続きがややこしい、わからない事が多くて、時間がかかった
墓じまい経験者大阪府・49歳・女性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
今後、お墓の管理を続けなくてよくなったことです。管理ができない状態だったのですがその心配がなくなり精神的に安心しました。これから先の負担を減らすことができた点が一番良かったと感じています。
墓じまい経験者新潟県・20代・女性
よくある質問
新潟市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。新潟市の担当窓口は保健所 環境衛生課 環境管理係(TEL 025-212-8263)です。必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
新潟市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。
新潟市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年3月時点では、新潟市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は新潟市公式サイトでご確認ください。
お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?
改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、新潟市の窓口へ改葬許可申請を進めてください。
雪が多い新潟で墓じまいを行う時期はいつがよいですか?
お墓の解体・撤去作業は積雪期を避けて、春から秋(3〜11月頃)に行うのが一般的です。石材店との工程を確認しながら、余裕を持った計画を立てましょう。手続き自体(改葬許可申請など)は年間を通じて可能です。早めに動き出すことで、時期の選択肢も広がります。
まとめ:新潟市で墓じまいを進めるために
新潟市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 高齢化率29.9%・人口増減率−2.58%という新潟市の実情から、お墓の承継問題は他人事ではありません。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は保健所 環境衛生課 環境管理係(TEL 025-212-8263)。詳細は新潟市公式サイトで確認できます。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年3月時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 作業時期は積雪を避けた春〜秋が目安。石材店と相談しながら余裕ある計画を立てましょう。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
手続きの各ステップを順を追って確認したい方は、墓じまいの流れを8ステップで解説もあわせてご参照ください。墓じまい全体の基礎知識は墓じまい完全ガイドでも詳しく解説しています。





