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奈良市で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

奈良市で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

公開:2026年3月24日
更新:2026年3月24日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

奈良市で「そろそろお墓をどうにかしなければ」と感じている方は、少なくないのではないでしょうか。古くからの寺院が多い奈良市では、先祖代々のお墓を持つ家庭が多い一方で、少子化や家族構成の変化により、お墓の維持が難しくなるケースが増えています。

奈良市の高齢化率は31.7%と全国平均(28.7%)を上回っており、核家族化も進んでいます。こうした背景から、墓じまいを選ぶ方が年々増えている状況です。

この記事では、奈良市での墓じまいに必要な改葬許可申請の窓口・手順・費用について、わかりやすくまとめました。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

奈良市の墓じまい事情——高齢化率31.7%・生涯未婚率17.1%が全国水準と比較

奈良市は歴史ある寺院や霊園が多く、先祖のお墓を大切にしてきた地域柄があります。しかし、人口減少や家族構成の変化により、お墓の承継者がいないという問題が顕在化しています。

奈良市の主な統計データは次のとおりです。

  • 高齢化率:31.7%(全国平均 28.7%)
  • 生涯未婚率(50〜54歳):17.1%(全国平均 19.7%)
  • 核家族化率:60.2%(全国平均 54.1%)
  • 単身世帯率:33.8%(全国平均 38.0%)

高齢化率は全国平均を3ポイント上回り、核家族化率も60%を超えています。お墓を受け継ぐ子どもや親族が近くにいないケース、あるいは遠方に住んでいてお墓の管理が難しくなっているケースが増えています。一方で生涯未婚率は全国平均よりやや低く、地域のつながりは比較的残っているものの、承継者問題は深刻です。

寺院が多い奈良ならではの事情

奈良市は東大寺・興福寺・春日大社など歴史ある寺院が多く、先祖代々のお墓をお寺の境内に持つ家庭も少なくありません。こうした場合、墓じまいにはお寺との離檀交渉が必要になります。奈良は伝統的な宗教文化が根付いている地域のため、離檀を切り出すことへの心理的ハードルを感じる方も多いです。しかし、管理する人がいなくなってから困るより、ご自身や家族が元気なうちに話し合いを始めることが、円満な墓じまいへの近道です。

早めの相談が重要な理由

墓じまいには書類の準備・石材店の手配・お寺との交渉など複数の工程があり、完了までに早くて3〜6か月かかります。親族間の話し合いが必要な場合はさらに時間がかかることもあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)でも、早めに着手した方ほど「スムーズだった」と感じる割合が高い傾向があります。「いつかやろう」ではなく、今から準備を始めることをおすすめします。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

早めに墓じまいをすることを、おすすめします。

墓じまい経験者 京都府・53歳・男性

奈良市の改葬許可申請——窓口・必要書類・手順

奈良市でお墓を別の場所に移す(改葬する)ためには、市役所に「改葬許可証」を申請する必要があります。この許可証がなければ、遺骨を掘り起こして移動させることができません。

奈良市の改葬手続きの窓口は以下のとおりです。

  • 担当窓口:斎苑管理課
  • 電話番号:0742-34-3502

手続き全体の流れを詳しく確認したい方は、墓じまいの流れを8ステップで解説もあわせてご覧ください。

改葬の手順は大きく6つのステップで進みます。

手順① 家族・親族への相談

墓じまいの意向を家族や親族に伝え、合意を得ます。後々のトラブルを防ぐために最初に行うべき重要なステップです。特に奈良市は古くから寺院との関係が深い地域のため、親族によっては反対意見が出ることもあります。早めに丁寧に話し合うことが大切です。

手順② 現在のお寺・霊園への連絡

お墓があるお寺や霊園に墓じまいの意向を伝え、離檀や閉眼供養の手続きを相談します。奈良市内には由緒あるお寺が多く、檀家関係が長い場合は特に丁寧な対応が求められます。離檀料については法的な支払い義務はなく、お寺との話し合いで決まります。

手順③ 改葬先の確保(申請前に必須)

永代供養墓・納骨堂・樹木葬など、新しい供養先を先に決めることが重要です。奈良市への改葬許可申請には、改葬先が発行する「受入証明書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができません。

手順④ 奈良市への改葬許可申請

斎苑管理課(TEL 0742-34-3502)に必要書類を提出し、改葬許可証を取得します。必要書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」が基本です。書類の準備に不安がある場合は、行政書士へ相談する方法もあります。

手順⑤ 墓石の解体・撤去

石材店に依頼してお墓を解体・撤去し、お骨を取り出します。お寺のお墓の場合は先に閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。

手順⑥ 新しい供養先への納骨

遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証は納骨先に提出します。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

遠方にあった墓を近くに移転。供養後、石材店にお願いし写真等でやり取りしました。丁寧に骨集めをして下さいました。

墓じまい経験者 大阪府・69歳・男性

奈良市での墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②解体・撤去費用」「③改葬先費用」の3つに分けられます。

①離檀料

お寺のお墓の場合、檀家関係を終わらせる際に「離檀料」が発生することがあります。金額はお寺によって異なりますが、一般的には3万〜20万円程度です。奈良市のような歴史的な寺院が多い地域では、長い付き合いがあるほどお寺との関係に配慮が必要です。離檀料に法的な支払い義務はありませんが、お寺との話し合いで円満に解決することが大切です。民間霊園や公営霊園の場合は離檀料は発生しません。

②解体・撤去費用

墓石の解体・撤去は石材店に依頼します。費用はお墓の大きさや立地条件によって変わります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。

③改葬先費用

遺骨を移す先によって費用は異なります。永代供養墓は20〜100万円程度、納骨堂は10〜80万円程度、樹木葬は10〜80万円程度が目安です。散骨を選ぶ場合は5〜30万円程度が一般的です。費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。

費用の総額

3つの費用を合計すると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か公営墓地かによって、また供養先の種類によっても大きく変わります。事前に複数の石材店と供養先に見積もりを依頼することで、適正な費用感がつかめます。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

費用面で不安がある。

墓じまい検討中 東京都・55歳・男性

奈良市の墓じまい補助金について

現時点では、奈良市が独自に設ける墓じまい・改葬に関する補助金制度はありません。費用は基本的に自己負担となります。最新情報は奈良市公式サイトでご確認ください。

補助金以外で費用を抑える方法としては、石材店の相見積もりや、合祀型の永代供養墓を選ぶことが有効です。

奈良市の市営霊園・公営霊園

奈良市には市が運営する公営霊園があります。東山霊園ほか3ヶ所があり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は比較的費用が抑えられる傾向がありますが、空き状況は時期によって異なります。申し込みには一定の条件があるため、事前に奈良市の担当窓口(斎苑管理課 TEL 0742-34-3502)に詳細を確認することをおすすめします。改葬先として検討する場合も同窓口にご相談ください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

子供がいないので墓じまいを考えている。

墓じまい検討中 大阪府・62歳・女性

奈良市から選べる改葬先の種類

墓じまい後の遺骨の預け先には、いくつかの選択肢があります。

①永代供養墓

霊園や寺院が遺骨を管理・供養してくれるお墓です。承継者がいなくても安心して利用できます。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。

②納骨堂

屋内施設に遺骨を安置するタイプの供養先です。天候に関わらずお参りできる点が魅力で、奈良市内や近隣にも複数の施設があります。費用は10〜80万円程度と施設によって幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。

③樹木葬

樹木の下や自然の中に遺骨を埋葬する方法です。奈良県内にも樹木葬を取り扱う霊園があり、自然に還りたいという方に選ばれています。費用は10〜80万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。

④散骨

遺骨を粉末状にして海や山などに撒く方法です。自然に還りたいという方に選ばれており、費用を抑えやすい選択肢でもあります。法律の範囲内で節度をもって行うことが求められます。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。

墓じまい体験談

法事の際に手入れやお墓参りを定期的にするように住職に指摘をされました。なかなか仕事などで遠方まで行く事ができなく、自宅の近くにあったらいつでも行けると感じた事と、自分の子供に継がせた時のことを考えたのがきっかけです。

墓じまい経験者愛知県・40代・男性

よくある質問

Q. 奈良市の改葬許可申請はどこで行いますか?

奈良市の改葬許可申請は、斎苑管理課(電話:0742-34-3502)が窓口です。必要書類を持参して申請します。

Q. 改葬許可証は何枚必要ですか?

原則として、移動させる遺骨の「埋葬件数」ごとに1枚必要です。複数の方の遺骨がまとめて埋葬されている場合は、その分の証明書が必要になることがあります。奈良市の斎苑管理課に事前確認することをおすすめします。

Q. お寺との交渉が不安です。

離檀を申し出る際は、まず丁寧にお気持ちをお伝えすることが大切です。高額な離檀料を求められた場合は、法的に支払い義務があるわけではありません。話し合いが難しいと感じた場合は、第三者への相談も一つの方法です。奈良市はお寺の多い地域柄、住職との関係も深いことが多いですが、現実的な承継問題を率直に伝えることで理解を得られるケースがほとんどです。

Q. 墓じまいにかかる期間はどれくらいですか?

早くて3〜6か月、話し合いや手続きに時間がかかる場合は1年以上になることもあります。お寺や石材店との調整次第で変わるため、余裕をもったスケジュールで進めることをおすすめします。

Q. 遺骨が複数ある場合はどうすればよいですか?

複数の方の遺骨がある場合は、それぞれについて改葬許可申請が必要になります。また、改葬先に全員分を納められるか事前に確認しておくことが重要です。永代供養墓の中には複数の遺骨をまとめて合祀できるプランもあります。斎苑管理課に事前に相談しながら進めることをおすすめします。

まとめ

  • 奈良市の高齢化率は31.7%と全国平均を上回り、核家族化も進んでいることから、墓じまいの必要性が高まっています。
  • 改葬許可申請の窓口は奈良市の斎苑管理課(0742-34-3502)で、6つのステップで手続きを進めます。
  • 費用は離檀料・解体撤去費・改葬先費用の合計で、石材店の相見積もりが費用を抑えるポイントです。
  • 現時点で奈良市独自の補助金制度はありませんが、合祀型永代供養などでコストを抑えることができます。
  • 改葬先は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨から、家族の希望や予算に合わせて選びましょう。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

故人のたちばからすると寂しく思うが残された家族は楽になると思う。

墓じまい経験者 福岡県・49歳・女性

墓じまいは一度きりの大きな決断です。焦らず家族でよく話し合い、後悔のない選択をしてください。奈良市の場合は寺院との関係を大切にしながら、丁寧に進めることがポイントです。手続きの各ステップは墓じまいの流れを8ステップで解説で確認できます。墓じまいの全体像については墓じまい完全ガイドもご参照ください。

墓じまい完全ガイド

墓じまいの流れ、費用の目安、墓じまい後の供養方法までをわかりやすく解説しています。

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