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熊本県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

熊本県の墓じまい|費用相場と業者選びのポイント

熊本県で墓じまいを検討している方に向けて、費用相場や業者選びのポイント、相談先を整理しました。

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ご自宅やお墓のある市区町村から、地域の費用相場や対応業者をご確認いただけます。

熊本県の墓じまい基礎情報

熊本県の墓じまいの流れや費用、手続きについて詳しく解説します。

小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

公開:2026年3月25日更新:2026年5月11日

熊本県で墓じまいを検討している方へ、この記事では改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、熊本県の情報をもとにわかりやすく解説します。

厚生労働省「衛生行政報告例」によると、熊本県の改葬件数は2023年度に2,158件(2015〜2024年度の中で最多)を記録し、近年は増加傾向が続いています。高齢化率は31.6%と全国平均(28.7%)を2.9ポイント上回り、人口減少は全国平均の約3.6倍速で進んでいます。球磨地域や天草など農村部の過疎化も進み、「お墓の後継者がいない」「遠方に住む子世代に管理を続けさせるのは申し訳ない」 という理由から、生前に墓じまいを決断するご家族が増えています。

「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるかわからない」という不安をお持ちの方も多いと思います。正しい順番で一つひとつ進めれば、決して難しい手続きではありません。この記事を読めば、熊本県で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

熊本県で墓じまいを検討する人が増えている理由

熊本県は九州の中央部に位置し、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた県です。しかし少子高齢化・人口減少・家族構成の変化は全国水準を上回るペースで進んでおり、「お墓の承継者がいない」「管理できなくなった」 という問題を抱える家庭が急増しています。

単身世帯率と承継者不在の問題

2020年国勢調査によると、熊本県の単身世帯率は33.9%で、全国平均(38.0%)より4.1ポイント低い水準にあります。農村部を中心に家族同居の文化が残る熊本県ですが、子世代が福岡市・東京などの大都市圏へ転出し、実家に戻らないケースが増えています。熊本に残った親世代が高齢になってお墓の管理が困難になったとき、都市部にいる子世代が墓じまいを決断するパターンが多く見られます。

核家族化率は55.3%(全国平均54.1%)と全国平均をやや上回り、三世代同居が減少しています。先祖代々のお墓を「引き継いで当然」という家族モデルが崩れつつあることが、墓じまいの増加につながっています。生涯未婚率(50〜54歳時点)は19.2%と全国平均(19.7%)をわずかに下回りますが、結婚しても子どもを持たない世帯や、子どもが県外に転出するケースが増えており、お墓の承継者問題は構造的に進行しています。

人口動態・高齢化と改葬件数の推移

熊本県の高齢化率(65歳以上の人口割合)は31.6%(全国平均28.7%)で、全国より2.9ポイント高い水準です。3人に1人以上が高齢者という状況の中、お墓の管理をできる年齢の家族が減り続けています。

人口増減率(2015→2020年)は−2.68%で、全国平均(−0.75%)の約3.6倍のペースで人口が減少しています。球磨地域・天草市・阿蘇地域など農村部の過疎化が進み、先祖代々のお墓はあるが守れる人が誰もいないという状況が生じています。

改葬件数は2015年に1,378件だったものが、2023年度には2,158件と統計史上最多を記録し、2024年度も1,812件と高水準が続いています。10年で約1.3倍に増えており、墓じまいへのニーズが構造的に高まっていることがわかります。

2024年度の対死亡比(改葬件数÷死亡者数)は7.13%で、全国平均11.1%を下回っています。熊本県は地域の絆や寺院との関係が根強い文化があり、他県に比べると改葬に踏み出しにくい側面があります。しかし、担い手不在・高齢化・遠距離管理という問題は年々身近になっており、今後も増加傾向が続くと見られています。

出典:厚生労働省 衛生行政報告例

墓じまい体験談

息子が東京に家を買ったんですよ。もう福岡には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。

墓じまい経験者福岡県・50代・男性

子世代が地元を離れ、自分が元気なうちに決断するというパターンは熊本県でも多く見られます。高齢化が加速する中、早めに家族で話し合っておくことが大切です。

当サイト(墓じまいパートナーズ)が2026年3月に実施した実態調査2026(n=230、複数回答)によると、墓じまいを考えたきっかけの最多は「遠方のため」で47.8%、続いて「墓参りが難しくなった」が37.8%、「管理費が負担」が31.7%、「子どもに迷惑をかけたくない」が22.2%でした。熊本県のように山間部や農村部の集落が多い地域では、子世代の都市部移住によりこれらの動機が顕在化しています。

熊本県での墓じまいの流れ

墓じまいは「①家族・親族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④改葬許可申請→⑤お墓の解体・撤去→⑥新しい供養先へ納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。

詳しい手続きの流れについては、墓じまいの流れを8ステップで解説もあわせてご参照ください。

①家族・親族への相談

墓じまいで最初に行うべきことは、お墓に関わる家族・親族全員への相談と合意形成です。祭祀承継者(お墓を管理する権利を持つ方)を確認し、兄弟・姉妹・親族に対して「なぜ墓じまいをしたいか」「改葬先はどこを考えているか」を丁寧に説明します。

熊本県では地域コミュニティや先祖への敬意を大切にする文化が根強く、特に農村部では親族の反対にあうケースもあります。「お墓をなくすのではなく、新しい形で供養を続ける」という趣旨をしっかり伝えることが大切です。

墓じまい体験談

弟は最初「親父が建てた墓なのにもったいないな」と渋ってましたが、「じゃあお前が管理費払って掃除しに来るか?」と聞いたら黙ってしまって。結局、俺の好きにしていいと任せてくれました。

墓じまい経験者福岡県・50代・男性

②お寺・霊園への連絡

家族の合意が取れたら、現在お墓があるお寺や霊園に連絡します。お寺のお墓(檀家)の場合は、住職に対して「墓じまいをしたい」という意思を誠実に伝えます。その際、離檀料(ご寺院への謝礼)や閉眼供養(魂抜き)のお布施についても確認しておきましょう。

熊本県内には浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・浄土宗などさまざまな宗派のお寺がありますが、浄土真宗の場合は閉眼供養が不要とされる場合があります(宗派によって考え方が異なるため、担当のご住職に確認してください)。

民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡し、返還手続きの流れと必要書類を確認します。

③改葬先の確保

改葬先(新しい供養先)を決め、受入証明書を取得します。改葬先として選ばれる主な選択肢は、永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨です。改葬先が決まらないと改葬許可申請の書類(受入証明書)が揃わないため、③と④は並行して進める必要があります。

熊本市内や各市町村には寺院運営の永代供養墓や納骨堂があります。遠方に転出した子世代がいる場合は、子世代の居住地の近くに改葬先を選ぶことも検討してみてください。

④改葬許可申請

現在お墓がある市区町村の窓口に「改葬許可申請書」を提出し、「改葬許可証」を取得します。この許可証がなければ、遺骨を別の場所に移すことは法律(墓地、埋葬等に関する法律)で禁じられています。

申請には、改葬許可申請書のほかに「埋蔵(収蔵)証明書」(現在のお寺・霊園が発行)と「受入証明書」(改葬先が発行)が必要です。必要書類の詳細は次のセクションで解説します。

⑤お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。石材店は複数の業者から相見積もりを取ることをお勧めします。解体・撤去の費用は墓石の大きさや作業条件によって異なります。熊本県の農村部では搬出路が狭い山間部の霊園や、階段の多い傾斜地にある霊園もあるため、事前に現地確認をしてもらった上で見積もりを取るようにしてください。

解体前に閉眼供養(魂抜き)を行います。閉眼供養はお墓のご住職に依頼するのが一般的で、3〜15万円程度のお布施が必要です。

⑥新しい供養先へ納骨

石材店がお墓を解体・整地した後、取り出した遺骨を新しい供養先へ納骨します。納骨の際には「改葬許可証」の提示が必要です(改葬先の施設に提出します)。これで墓じまいの全手続きが完了です。

熊本県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧

改葬許可申請は、現在お墓がある市区町村の窓口に提出します。熊本県では市区町村によって担当部署が異なります。熊本市は政令指定都市のため各区の市民課が窓口となります。手続き前に必ず電話で確認してから窓口を訪問しましょう。

担当窓口と問い合わせ先

市区町村

担当部署

電話番号

申請ページ

熊本市

健康福祉局 健康福祉政策課

096-328-2340

申請ページ

八代市

市民課

0965-33-4111

申請ページ

荒尾市

市民課 市民係

0968-63-1302

申請ページ

宇城市

衛生環境課 衛生環境係

0964-32-1598

申請ページ

天草市

市民課

0969-32-7861

申請ページ

人吉市

環境課 環境衛生係

0966-22-2111

申請ページ

※上記の情報は2025年時点のものです。部署名・電話番号は変更されることがあります。申請前に各市区町村の公式ホームページまたは電話で最新情報をご確認ください。

熊本市は政令指定都市のため、改葬許可申請は各区役所の市民課が窓口となります。お墓が中央区にあれば中央区役所、東区にあれば東区役所というように、お墓の所在地の区役所に申請します。他の区の電話番号(東区:096-368-2517、西区:096-329-1234、南区:096-357-4111、北区:096-272-1111)も事前に確認しておくと安心です。

必要書類

改葬許可申請に必要な書類は以下の4点が基本です。市区町村によって若干異なる場合があるため、事前に担当窓口に確認してください。

  • 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード可能。故人の氏名・死亡年月日・現在の埋葬場所・改葬先などを記入)
  • 埋葬(埋蔵)証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
  • 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行する受け入れ証明書)
  • 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)

複数の遺骨をまとめて改葬する場合は、遺骨ごとに改葬許可申請書が必要になります(市区町村によっては複数まとめて申請できる場合もあります)。書類の詳細は事前に担当窓口に確認してください。

郵送申請・代理申請の可否

熊本県内の多くの自治体では、改葬許可申請を窓口持参に加えて郵送でも受け付けています。遠方にお住まいの方や、平日に窓口へ行きにくい方は郵送申請の利用を検討してください。郵送する場合は、申請書・埋葬証明書・受入証明書の原本に加えて、返信用封筒(切手貼付)と本人確認書類のコピーを同封するのが一般的です。郵送可否や返送日数は自治体によって異なるため、必ず事前に窓口へ電話で確認してください。

申請者本人が窓口に行けない場合は、家族や行政書士に代理申請を依頼することも可能です。代理人が申請する場合は、委任状(申請者の署名・押印)が必要になることが一般的です。墓じまいパートナーズでは、申請書の記入方法のご案内や、必要書類を集める段取りについてもサポートしています。改葬許可申請書の作成を業として代行できるのは行政書士のみですので、専門家への依頼をご希望の場合は行政書士へご相談ください。

申請から許可証交付まで

必要書類が揃っていれば、通常1〜2週間以内に改葬許可証が交付されます。書類に不備があると再提出が必要になるため、事前に窓口に電話で必要書類を確認してから申請することが大切です。

改葬許可申請書の作成は本人が行うものですが、手続きに不安がある場合は担当窓口に相談するか、行政書士に改葬許可申請書の作成を依頼する方法もあります。

熊本県の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料・閉眼供養」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。熊本県での費用感と注意点を解説します。費用の詳細については墓じまい費用はいくら?もご参照ください。

石材店への解体・撤去費用

お墓の解体・撤去費用は石材店への依頼費用で、10〜40万円程度が目安です。費用は墓石の大きさ・高さ・区画の広さ・作業環境によって変わります。石材店によって費用が1.5〜2倍程度変わることもあるため、お寺・霊園に指定石材店がある場合はその石材店に依頼し、指定がない場合は複数の石材店から相見積もりを取るようにしましょう。

球磨地域や天草などの農村部・山間部では搬出路が狭い霊園もあり、重機の搬入ができない場合に手作業での解体となって費用が増加することがあります。石材店に現地確認を依頼した上で見積もりを取ることが重要です。

霊園によっては「指定石材店制度」があり、特定の石材店しか使えないケースもあります。その場合でも、事前に費用の内訳(解体費・廃棄費・整地費など)をすべて明確にしてもらいましょう。

改葬先への費用

改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。総体としては5〜150万円程度の幅があり、主な選択肢の目安は以下のとおりです。

  • 永代供養墓:10〜100万円程度(合祀か個別かで大きく差がある)
  • 納骨堂:30〜150万円程度(ロッカー型〜自動搬送型で差がある)
  • 樹木葬:5〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
  • 散骨:5〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨で差がある)

熊本県内にも寺院・霊苑による永代供養や樹木葬を提供する施設があります。遠方に転出している子世代がいる場合は、子世代の居住地の近くへ改葬先を移すことで、その後のお参りが格段に楽になります。

離檀料・閉眼供養(お寺のお墓の場合)

お寺のお墓(檀家)の場合、住職へのお礼として「離檀料」を包むのが慣例です。離檀料の相場は発生しないケースも多く、求められた場合の金額の目安は0〜20万円です。ただし離檀料に法的な根拠はなく、法外な金額を請求された場合に応じる義務はありません。不安な場合は事前に住職と率直に話し合うか、専門家に相談することをお勧めします。

閉眼供養(魂抜き)のお布施は3〜15万円程度が目安です。浄土真宗は閉眼供養が不要とされる場合がありますが、宗派によって考え方が異なりますので、担当のご住職にご確認ください。民間霊園・公営墓地の場合は離檀料は不要です。

総額の目安

墓じまいにかかる費用の総額は、30〜150万円程度が目安です。お寺のお墓で離檀料が発生する場合、または改葬先に納骨堂を選ぶ場合は費用が高くなる傾向があります。逆に、公営墓地からの改葬で散骨を選ぶ場合は比較的費用を抑えられます。

費用を抑えるためのポイントとしては、①石材店を複数社で相見積もりする、②改葬先は合祀型の永代供養や樹木葬も検討する、③行政書士費用が発生するような複雑な手続きを自分で行う、などが挙げられます。

石材店選びと相見積もりの取り方

熊本県内の石材店は地域や事業規模によって価格に幅があります。同じ「お墓の解体・撤去」でも見積もりの考え方(基礎の重機解体を含むか、運搬距離で加算されるか、土砂や付属品の処分料が別建てか)は店舗ごとに異なります。提示金額だけを比較するのではなく、内訳の項目構成と作業範囲を必ず確認してください。お寺・霊園に指定石材店がある場合は、その石材店に依頼するのが原則です。お寺・霊園の許可なしに他社へ見積依頼するのは避けてください。指定が無い場合は2〜3社から相見積もりを取り、施工内容と費用感を客観的に比較することをおすすめします。

相見積もりを依頼する際は、「区画の広さ(縦×横)」「墓石の段数とおおよそのサイズ」「外柵の有無」「現地の搬出経路(重機が入れるか、長い人力運搬が必要か)」を伝えると正確な見積もりになります。可能であれば現地確認をしてもらい、追加費用が発生し得る条件(残土処分・産業廃棄物処分・車両通行料など)を口頭・書面で確認しておくと安心です。費用差の理由が説明できる業者を選ぶと、施工後のトラブル回避につながります。

熊本県に墓じまいの補助金はある?

結論からお伝えすると、2026年時点で熊本県・熊本県内の市区町村において、墓じまい専用の補助金・助成金制度は確認できていません。最新情報は各市区町村の公式ホームページでご確認ください。

補助金がない場合でも、費用負担を軽減する方法はいくつかあります。改葬先として「合祀型の永代供養墓」「公営墓地への改葬」 などを選ぶことで、費用を抑えることが可能です。また、墓じまいを行う方が増えていることで、寺院によっては離檀料の相談に柔軟に対応してくれるケースも増えています。費用面で不安があれば、複数の石材店に相見積もりを取り、丁寧に比較検討することが重要です。

熊本県は熊本市を中心とした県央、阿蘇地方、県北、県南、天草地方の5地域に分かれ、地域ごとに墓じまいの背景が異なります。熊本市の都市部では子世代が福岡・東京・大阪・首都圏に転出したことに伴う承継者不在のケースが目立ちます。阿蘇・球磨川流域・天草の山間部や離島では人口流出と高齢化が顕著で、お墓まで車・フェリーで長時間を要する地域も多く、お参り・管理が物理的に難しくなったという理由から墓じまいを検討する家庭が増えています。お墓のある地域の特性を踏まえて、改葬先や工事業者を選ぶことが重要です。改葬許可申請書の作成を専門家に依頼する場合は、行政書士へ相談する方法もあります。

墓じまい後の供養先の選び方

墓じまい後の供養先としては、主に「永代供養墓」「納骨堂」「樹木葬」「散骨」の4つがあります。それぞれの特徴を理解した上で、家族の意向や経済的な状況に合わせて選んでください。

永代供養墓

永代供養墓は、お寺や霊苑が遺骨の管理と供養を永続的に行ってくれる形式です。承継者が不在でも安心してお任せできることが最大のメリットです。費用は10〜100万円程度で、個別安置期間(一定年数後に合祀)があるタイプと、最初から合祀するタイプがあります。熊本市内・熊本県内にも複数の寺院・霊苑が永代供養墓を提供しています。

納骨堂

納骨堂は室内施設に遺骨を安置する形式です。費用は30〜150万円程度と幅がありますが、天候に関係なくお参りでき、高齢の方でもアクセスしやすい点が人気です。熊本市内の都市部にある納骨堂は、熊本市外から転出した子世代がお参りしやすいため需要が高まっています。

樹木葬

樹木葬は木の根元や花壇の下などに遺骨を埋葬する自然葬の一種です。費用は5〜80万円程度と比較的リーズナブルで、後継者不要の施設が多く、里山型・ガーデン型などさまざまなスタイルがあります。熊本県内でも樹木葬を提供する施設が増えています。

散骨

散骨は遺骨を粉砕し海・山林・空中に撒く自然葬です。費用は5〜30万円程度と最も低コストで、お墓の維持管理が一切不要になります。熊本県は天草灘・有明海など海に面した地域もあり、海洋散骨を選ぶ方もいます。ただし家族の中に「手を合わせられる場所が欲しい」という方がいる場合は、分骨してその分は納骨堂等に安置するという方法もあります。

供養先を選ぶ際は「お参りのしやすさ(アクセス)」「費用の総額」「後継者が不要かどうか」の3点を総合的に判断することが大切です。熊本県内に子世代がいない場合は、子世代の居住地の近くへ改葬先を移すことで、その後の供養がスムーズになります。

熊本県の墓じまいでよくある質問

熊本県での改葬許可申請は自分でできますか?

はい、改葬許可申請はご本人が行う手続きです。市区町村の窓口で申請書をもらって必要書類を揃えれば、ご自身で申請することができます。熊本市の場合は各区役所の市民課が窓口です。手続きの流れや書類の書き方に不安がある場合は、担当窓口に直接電話して確認することをお勧めします。書類作成を専門家に相談したい場合は行政書士に依頼する方法もあります。

熊本県内のお寺に離檀料を高額請求された場合はどうすればいいですか?

離檀料に法的な根拠はなく、支払い義務もありません。一般的な目安は0〜20万円です。お寺から法外な金額を請求された場合、まずは住職と率直に話し合い「相場を参考にして金額を再考していただきたい」と伝えることが大切です。それでも解決しない場合は、熊本県の菩提寺が所属する宗派の本山や、弁護士・行政書士に相談する方法もあります。多くのご住職は話し合いに応じてくれますので、まずは丁寧なコミュニケーションを心がけてください。

熊本県で墓じまいの費用を抑えるコツはありますか?

費用を抑えるためには、①石材店を複数社(指定がない場合は3社以上)で相見積もりする、②改葬先は合祀型の永代供養墓や樹木葬を検討する(納骨堂より費用が低い場合が多い)、③遺骨を分骨して一部のみ永代供養に移す(費用が少なくなる)、④改葬許可申請などの行政手続きはご自身で行う、という方法が有効です。現時点で熊本県内の自治体に墓じまい専用の補助金は確認されていません。

熊本県でお墓が寺院ではなく農村部の共同墓地にある場合はどうすればいいですか?

農村部の共同墓地(部落墓地・地区墓地など)にある場合は、その共同墓地を管理している地区の代表者(区長・集落の長など)に連絡し、改葬の旨を伝えます。共同墓地の管理者から「埋蔵証明書」を発行してもらい、お墓がある市区町村の窓口に改葬許可申請を行います。管理者の連絡先がわからない場合は、市区町村の担当課(環境課・衛生課など)に問い合わせてみてください。球磨・天草などの農村部では地区独自のルールがある場合もあるため、早めに地区の方に相談することをお勧めします。

まとめ:熊本県での墓じまいを進めるために

熊本県での墓じまいは、高齢化率31.6%(全国平均より2.9pt高)・人口減少が全国の約3.6倍速という背景のもと、年々増加しています。2023年度には改葬件数が統計史上最多の2,158件を記録し、2024年度も1,812件と高水準が続いています。球磨地域・天草など農村部の過疎化も進み、「お墓の後継者がいない」「遠方から管理し続けるのが困難」 という問題は今後も身近になることが予想されます。

熊本県での墓じまいを進める際は、次のポイントを押さえておきましょう。

  • まず家族・親族全員で話し合い、合意を得てから手続きを進める
  • お寺には丁寧に事情を説明する(離檀料は0〜20万円が相場で、法外な請求には応じる義務はない)
  • 改葬許可申請は現在お墓がある市区町村の窓口へ(熊本市は各区役所の市民課)
  • 石材店は複数から見積もりを取り、費用の内訳(解体・廃棄・整地)をすべて確認する
  • 農村部・山間部のお墓は搬出路の確認など、現地確認が特に重要
  • 改葬先は「お参りのしやすさ」「費用の総額」「後継者の有無」を総合的に判断して選ぶ
  • 総費用の目安は30〜150万円程度

熊本県は阿蘇・天草・球磨など豊かな自然と歴史ある寺院が多い地域です。墓じまいはお墓を「なくす」ことではなく、故人を新しい形で供養し続けるための選択です。ご先祖への感謝の気持ちを大切にしながら、ご家族で無理のないペースで進めてください。

墓じまいの全体的な流れは墓じまい完全ガイド、費用の詳細は墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

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熊本県以外の都道府県の墓じまい情報

お墓の場所が熊本県以外の方は、以下のページもご参照ください。

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