静岡県では、2024年度の改葬件数が6,526件に達し、2015年度(3,935件)と比べて約66%増加しています。特に注目すべきは対死亡比(死亡者数に対する改葬件数の割合)が13.02%と全国平均(11.1%)を上回っており、静岡県は全国でも墓じまいが進んでいる都道府県のひとつです。これは、静岡県の人口・高齢化の構造的な変化と、首都圏・名古屋圏へ転出した子世代が「遠方のお墓を管理できない」という現実が重なった結果といえます。
静岡県は東西に細長い地形で、東部(沼津・三島)・中部(静岡・焼津)・西部(浜松・磐田)と地域ごとに産業・人口構造が異なります。高齢化率30.2%(全国28.7%)、人口増減率-1.81%(全国-0.75%)と全国平均を上回る水準で人口減少が進む一方、核家族化率56.0%(全国54.1%)と子世代が独立した世帯が多いことが、お墓の承継問題を加速させています。
本記事では、静岡県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

静岡県で墓じまいを検討する人が増えている理由
静岡県の改葬件数は、2015年度の3,935件から2024年度の6,526件へと増加しました。2024年度が最多を記録しており、特に2022年度以降は急速に増加しています。対死亡比13.02%(2024年度)は全国平均(11.1%)を上回っており、静岡県は全国的に見ても墓じまいが活発な県となっています。

人口減少と首都圏・名古屋圏への人口流出
静岡県の人口増減率は-1.81%と全国平均(-0.75%)を下回っています。東部地域(沼津・三島・富士など)は首都圏(東京・神奈川)に近く、就職・進学を機に首都圏に転出する若者が多い地域です。西部地域(浜松・磐田・掛川など)は名古屋圏との関係も深く、愛知・名古屋への転出も見られます。結果として、地元に残る親世代だけではお墓の管理が難しくなるケースが増えています。
核家族化率は56.0%と全国平均(54.1%)を上回り、子世代が独立した世帯が多いことがわかります。単身世帯率は31.9%と全国平均(38.0%)を下回り、静岡県では家族形成率が高い水準です。生涯未婚率は19.8%と全国平均(19.7%)とほぼ同水準です。しかし家族を持っていても子供が県外に転出した場合、地元のお墓管理が難しくなるという課題は変わりません。
高齢化と多様な地域特性
高齢化率は30.2%と全国平均(28.7%)を上回ります。静岡県は伊豆・駿河・遠江と歴史的に異なる文化圏を持ち、農山村部(伊豆半島・大井川流域など)では特に高齢化と過疎化が進んでいます。一方、浜松市・静岡市といった政令市でも高齢化は着実に進んでおり、核家族化した子世代がお墓の管理をいつまで続けられるかという問題が全県的な課題となっています。こうした背景が、静岡県の対死亡比13.02%(全国平均11.1%)という高い値につながっており、静岡県民の間で墓じまいの意識が全国平均より高いことを示しています。伊豆半島・富士山麓など観光地として知られる地域でも、地元の寺院・霊園では後継者問題が顕在化しています。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」であり、静岡県でも同様の背景から墓じまいを決断する方が増えています。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう地元には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。子供たちに任せると大変です。
墓じまい経験者千葉県・62歳・男性
静岡県での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。静岡県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。静岡県は東部・中部・西部と地域が広く、親族が県内各地に散らばっている場合もあります。「首都圏や名古屋に転出した子供が管理できない」「自分が亡くなった後に誰が面倒を見るのか」という実情を丁寧に伝えることで理解を得やすくなります。改葬先の候補(永代供養墓・納骨堂など)を具体的に示すと話し合いがスムーズに進みます。静岡県は東海道新幹線・東名高速が通るため、首都圏・名古屋に出た子供がお墓の問題について直接話し合うために集まりやすい立地でもあります。お盆・年末年始の帰省時に話し合いの場を設けることをおすすめします。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。近年は柔軟に対応してくださる住職も増えています。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。
「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。
墓じまい経験者大阪府・50代・男性
③改葬先の確保
墓じまい後にお骨をどこに移すかを先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。静岡県内の施設を選ぶ場合は静岡市・浜松市周辺の施設が充実していますが、子供の住む首都圏(東京・神奈川)や名古屋・愛知に改葬先を選ぶケースも多くなっています。改葬先は複数候補を見学・比較してから決めることをおすすめします。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。静岡県には23の市・12の町と政令市(静岡市・浜松市)があり、申請先はお墓の所在地を管轄する市区町村の担当窓口です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。伊豆半島などアクセスが困難な地域では、重機搬入が難しいケースもありますので事前に石材店に現地確認を依頼することをおすすめします。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。家族・親族に新しい供養先の場所とお参りの方法・アクセスを共有しておくと、その後の供養がスムーズです。
静岡県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。静岡県には23市・12町があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は静岡県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
静岡市 | 市民課 | TEL: 054-221-1061 | |
浜松市 | 市民課 | TEL: 053-457-2021 | |
沼津市 | 市民課 | TEL: 055-934-4725 | |
富士市 | 市民課 | TEL: 0545-55-2750 | |
磐田市 | 市民課 | TEL: 0538-37-4802 | |
焼津市 | 市民課 | TEL: 054-626-1111 |
上記以外の市町については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。静岡市・浜松市は政令市のため、区ごとに窓口が異なります。お墓の所在地の区(葵区・駿河区・清水区など)を確認してから問い合わせることをおすすめします。首都圏・名古屋から帰省できる日程が限られている場合は、郵送申請に対応しているかどうかも事前に確認しておきましょう。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースがあるため、事前に窓口で確認してください。遠方から手続きする場合は、必要書類を一度で揃えられるよう各機関への確認を先に済ませておくことをおすすめします。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいました。早めに担当窓口に電話して確認することをおすすめします。
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。首都圏・名古屋からの帰省が限られる方は、申請書の書き方を電話で確認してから書類を準備すると、現地での手続きがスムーズです。書類の不備で再度窓口を訪れることがないよう、提出前に担当部署に確認することをおすすめします。
静岡県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。早めに複数の石材店に見積もりを依頼し、総額を把握しておきましょう。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。墓石の大きさ・重さ・霊園の立地条件によって金額が変わります。静岡県は広大な県で、伊豆半島など交通の便が悪い地域では重機搬入が難しいケースもあります。複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。石材店によって費用は1.5〜2倍程度の差があることもあるため、最低でも2社以上の見積もりを比較することで適正な費用の目安をつかめます。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
静岡県内に改葬先を求める場合は静岡市・浜松市周辺の施設が充実していますが、子供の住む首都圏(東京・神奈川)や名古屋・愛知の永代供養墓・納骨堂を改葬先として選ぶことで、家族がお参りしやすくなる場合もあります。改葬先は「誰がどこでお参りしたいか」を家族で話し合ってから複数施設を見学・比較することをおすすめします。費用の比較は金額だけでなく「年間管理費がかかるか」「将来的に合祀になるか」「宗教・宗派の制限があるか」なども含めて確認することで、後から費用が増えることを防げます。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
静岡県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、静岡県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。
費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます。石材店によって費用は1.5〜2倍程度差があることもあります
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
- 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期を避けると費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で最新情報を確認することをおすすめします。費用の工面が難しい場合は、先に石材店への相見積もりと改葬先の費用確認を行い、段階的に費用を準備する計画を立てることが現実的です。費用を抑えるための方法については墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。静岡県では、静岡市・浜松市など県内の施設に改葬するケースのほか、子供の住む東京・神奈川・愛知など首都圏・近隣県への改葬も多くなっています。改葬先は資料を取り寄せて複数を比較し、可能であれば見学してから決めることをおすすめします。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことで、長期的に供養が続けられます。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度です。静岡市・浜松市周辺に永代供養を扱う寺院・霊園が複数あります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜150万円程度。静岡市・浜松市内を中心に複数の納骨堂があります。子供が首都圏や名古屋に住んでいる場合は、そちらの納骨堂を選ぶことでお参りの利便性が高まります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然の中で眠りたい」という方に選ばれており、墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。富士山・伊豆の自然豊かな環境を活かした霊園でも樹木葬区画が設けられているところがあります。樹木葬は一般的にお参りの際に持参するものが少なく、アウトドア感覚で足を運べるため、子世代も定期的に訪れやすいことも利点です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。静岡県は太平洋・駿河湾・遠州灘に面しており、海洋散骨を選ぶ方も多い地域です。費用の目安は5万〜30万円程度。専門の業者に依頼することが一般的です。散骨後はお参りできる特定の場所がなくなるため、「手を合わせる場所が欲しい」という家族がいる場合は分骨して一部を永代供養墓・納骨堂に納める方法を組み合わせる方も増えています。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 静岡県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。静岡市(葵区)であれば市民課(TEL: 054-221-1061)が窓口です。静岡市・浜松市は政令市のため、お墓がある区の担当窓口に問い合わせてください。その他の市町については各市町のホームページまたは代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。郵送申請に対応している自治体もありますので、首都圏・名古屋からお手続きされる方は事前にご確認ください。
Q. 静岡県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
静岡県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。伊豆半島などアクセスが困難な地域にある霊園では重機搬入が難しい場合があり費用が変わることがあるため、石材店への早めの現地確認をおすすめします。
Q. 静岡県から首都圏・名古屋に転出しているが、遠方から手続きはできますか?
遠方からの手続きは可能ですが、改葬許可申請書の提出・石材店への依頼・立ち会いなどで複数回の現地訪問が必要になる場合があります。静岡県は東海道新幹線・東名高速が通り、首都圏からも名古屋からも比較的アクセスしやすい県です。帰省や通過のタイミングと合わせて段取りを組むことで効率的に進められます。郵送申請に対応している自治体もあります。墓じまいの段取り全体は墓じまいの流れを8ステップで解説をご参照ください。
Q. 改葬先は県外(東京・名古屋など)でもよいですか?
はい、改葬先は静岡県外でも問題ありません。子供や孫が首都圏や名古屋に住んでいる場合、東京・神奈川・愛知などの永代供養墓・納骨堂を改葬先として選ぶと、家族がお参りしやすくなります。ただし、改葬許可申請はお墓のある静岡県内の市区町村に提出する必要があります。改葬先が県外でも、申請手続きは従来どおりお墓のある市区町村で行います。
Q. 墓じまいをしないとどうなりますか?
お墓の管理ができない状態が続くと、霊園・寺院から「管理費未払い」として連絡が来たり、最終的には無縁墓として整理される場合があります。無縁墓になると霊園・寺院の判断で合祀や撤去が行われる場合があり、遺族の意向は反映されません。また、静岡県外に住む家族が相続した場合、突然の対応を迫られることもあります。将来的に子供や孫に手続きの負担が回ることになるため、「自分が元気なうちに整理しておきたい」と感じているなら、早めに家族で話し合うことをおすすめします。問題が深刻化するほど整理が難しくなるため、早期に計画することが大切です。
Q. 墓じまい後に後悔することはありますか?
墓じまい後に「形のあるお墓を残せばよかった」と感じる方もいますが、後悔を防ぐためには、①家族全員で十分に話し合ってから進める、②改葬先の見学・比較を丁寧に行う、③新しい供養先での最初のお参りを大切にする、という3点が重要です。「子供の負担が減った」「首都圏からお参りしやすくなった」と前向きに感じている経験者も多く、準備を丁寧に行えば後悔のない選択ができます。新しい供養先での最初のお参りを家族全員で行うことで、気持ちの区切りもつきやすくなります。静岡県は太平洋・富士山・伊豆という豊かな自然環境に恵まれており、樹木葬や海洋散骨といった自然葬を選ぶ方も増えています。供養の形に「正解」はなく、家族が長く供養を続けやすい形を選ぶことが一番大切です。
まとめ:静岡県で墓じまいを進めるために
静岡県での墓じまいは、2024年度6,526件・対死亡比13.02%と全国平均(11.1%)を上回っており、静岡県は全国でも墓じまいが活発な県となっています。2015年度比約66%増で件数は着実に増加しており、人口増減率-1.81%・高齢化率30.2%と人口減少が進む中、首都圏・名古屋圏への人口流出と高齢化が重なって「実家のお墓問題」が広がっています。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりと改葬先の見学・比較が費用節減のポイントです。静岡市・浜松市など政令市では区ごとに申請窓口が異なる点にも注意が必要です。
「自分が元気なうちに整理しておきたい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。手続きや費用について不安があれば、静岡県内の石材店・霊園・納骨堂に気軽に相談することで具体的なイメージをつかむことができます。静岡県は東海道新幹線・東名高速でアクセスしやすく、首都圏・名古屋からの帰省が比較的容易なため、段取りをしっかり立てればスムーズに手続きを進めることができます。改葬先は静岡県内に限らず、子供が住む都市圏を選ぶことも現実的な選択肢の一つです。「家族みんながお参りしやすい場所」を最優先に考えることで、長く続く供養の形が整います。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
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