宮崎県では、墓じまい(改葬)の件数が増加傾向にあります。厚生労働省の衛生行政報告例によると、2023年度の改葬件数は2,174件と統計史上最多を記録しました。死亡件数に対する改葬件数の割合(対死亡比)は2023年度で13.39%と、全国平均11.1%を大きく上回っており、宮崎県では全国と比べても活発に墓じまいが進んでいます。
背景には、高齢化率32.7%(全国平均28.7%を4.0ポイント上回る)という高齢化の進展と、人口減少率-3.12%(全国平均-0.75%の約4.2倍速)という深刻な人口流出があります。核家族化率57.1%(全国平均54.1%より3.0ポイント高い)という家族構造の変化も、お墓の継承者不在を加速させています。
この記事では、宮崎県で墓じまいを検討している方に向けて、改葬件数の推移と背景・手続きの流れ・主要市区町村の改葬許可申請窓口(宮崎市・都城市・延岡市・日南市・日向市)・費用の目安・補助金の有無を詳しく解説します。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

宮崎県で墓じまいを検討する人が増えている理由
高齢化・人口減少と核家族化の三重苦
宮崎県の高齢化率は32.7%で、全国平均28.7%を4.0ポイント上回っています。県内の山間部・農村地帯では特に高齢化が進んでおり、「お墓の管理ができなくなった」という相談が増えています。
人口減少も深刻で、宮崎県の人口増減率は-3.12%と、全国平均-0.75%の約4.2倍の速さで減少しています。若い世代が宮崎市・都城市などの都市部や、福岡・東京などへ移住するため、地方の集落に残されたお墓の管理者がいなくなっています。
注目すべきは核家族化率57.1%(全国平均54.1%より3.0ポイント高い)です。宮崎県では全国と比べてもより速いペースで三世代同居が解体し、核家族化が進んでいます。かつては親族が集まって墓守をしてきたお墓も、現代では一人の子どもが遠方から通って管理するという状況が当たり前になっています。
生涯未婚率と単身世帯の実態
宮崎県の生涯未婚率は18.9%(全国平均19.7%とほぼ同水準)で、独身のまま年齢を重ねる方が増えています。「自分が亡くなった後、誰がお墓を守るのか」という将来への不安が、墓じまいを決断する動機になっているケースも少なくありません。単身世帯率35.8%と合わせて考えると、宮崎県でも継承者不在のお墓が増える傾向は明らかです。
自分は今も独身で、結婚の予定も特にないですし、このまま歳を取っていったら、自分が亡くなったあとこのお墓はどうなるんだろうって思ったんです。誰も見る人がいなくて無縁仏になってしまうのも、なんだか父に申し訳ない気がして。
墓じまい経験者鹿児島県・30代・男性
改葬件数の推移と対死亡比
宮崎県の改葬件数は2015年度1,038件から2023年度2,174件へと約2.1倍に増えました。2016年度には前年比約26.7%増の1,315件を記録した後、一時的な減少を経て、特に2020年度以降は急増し、2021年度1,646件、2022年度1,814件、2023年度2,174件と増加が続き、2023年度が統計史上最多となりました。2024年度は1,774件とやや減少しましたが、依然として高い水準を維持しています。
死亡件数に対する改葬件数の割合(対死亡比)は、2023年度で13.39%、2024年度でも11.65%でした。いずれも全国平均11.1%を上回っており、宮崎県は全国平均と比べて改葬が積極的に行われている県の一つです。宮崎県の農村部・山間部では、集落の過疎化とともに管理されないお墓が増加しており、今後も墓じまいの需要は続くと見られています。

墓じまいにはかなりお金と時間がかかるので、それを計算して早めに動き出したほうが良いです。
墓じまい検討中埼玉県・50歳・男性
宮崎県での墓じまいの流れ
墓じまいは「ある日突然できる」ものではありません。家族との話し合いからはじまり、お寺への連絡、改葬先の確保、役所での手続き、石材店による解体・撤去、新しい供養先への納骨まで、複数のステップを順番に進めていく必要があります。一般的な目安として、開始から完了まで3〜6か月程度かかることが多いです。各ステップの手配が遅れると全体のスケジュールが後ろ倒しになるため、早めに動き出すことが大切です。

墓じまいの詳しい流れは墓じまいの流れを8ステップで解説もあわせてご参照ください。
①家族・親族への相談
最初のステップは、家族・親族全員での合意形成です。特に宮崎県のような地方では「お墓は守り続けるべきもの」という考えが強く残っているケースもあります。感情的にならず、今後のお墓管理の現実的な問題(距離・費用・体力など)を具体的に伝えることで、理解を得やすくなります。
叔父や叔母にも相談を兼ねて報告しましたが、昔ながらの考えが強い人もいて「お墓は残すべきだ」と反対されて気まずい空気でした。それでも、私達姉妹の状況や子供世代の負担を説明すると、最終的には「仕方ないねー。時代だね」と理解してもらえました。
墓じまい経験者神奈川県・50代・女性
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺院墓地)の場合は、必ず住職に直接連絡して墓じまいの意向を伝えます。電話やメールでなく、できれば直接出向いて丁寧に説明することで、スムーズに話が進みやすくなります。「離檀料」と呼ばれるお布施の相談もこの段階で行います。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に連絡し、退去手続きの案内を受けてください。
怒られたり、高いお金を請求されたらどうしようと思って、菓子折りを持って夫と一緒に挨拶に行きました。事情を話すと、ご住職は嫌な顔ひとつせず「娘さんたちのことを考えるのは親心ですよ」と優しく言ってくださいました。
墓じまい経験者愛知県・50代・女性
③改葬先の確保
改葬許可申請には、移転先(改葬先)が決まっていることが必要です。永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、希望する供養の形を選んで受入証明書(埋蔵証明書)を取得しておきます。宮崎市・都城市・延岡市周辺にはいくつかの霊園・納骨堂があります。
④改葬許可申請
現在のお墓がある市区町村の役所・役場に「改葬許可申請書」を提出します。必要書類(埋葬証明書・受入証明書など)を揃えて窓口に持参してください。窓口や手続きの詳細は次の「宮崎県での改葬許可申請の手続き」セクションで解説します。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店に解体・撤去を依頼します。宮崎県内でも山間部・農村部では搬入路が狭い場所があるため、石材店の現地確認を事前に行い、複数社から見積もりを取り寄せることをおすすめします。解体工事の前に僧侶による閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。
⑥新しい供養先へ納骨
取り出した遺骨を改葬先へ移して納骨します。改葬先ごとに必要な手続き(受入証明書の提出・納骨式の日程調整など)があるため、事前に確認しておきましょう。納骨と同時に開眼供養(魂入れ)を行う場合は、僧侶への依頼も必要です。複数の遺骨をまとめて永代供養にする場合は、骨壺から取り出して合祀することになるため、家族の意見を事前に確認しておくとスムーズです。
宮崎県での改葬許可申請の手続き
改葬(墓じまいによる遺骨の移転)を行うには、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づき、現在のお墓がある市区町村から改葬許可証を取得することが法律で義務付けられています。手続きは現在のお墓がある市区町村の窓口で行います。
宮崎県内の主要市区町村 改葬許可申請窓口
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 申請ページ |
|---|---|---|---|
宮崎市 | 環境部 環境政策課 衛生係 | TEL: 0985-21-1751 | |
都城市 | 環境政策課 | TEL: 0986-23-2130 | |
延岡市 | 市民環境部 生活環境課 生活衛生係 | TEL: 0982-22-7001 | |
日南市 | 地域自治課 市民生活係 | TEL: 0987-31-1176 | |
日向市 | 市民環境部 市民課 市民相談係 | TEL: 0982-66-1018 |
上記以外の市区町村については、各市区町村の公式ウェブサイトで「改葬許可申請」を検索するか、市区町村の環境課・衛生課・市民課に直接お問い合わせください。なお、宮崎市内には各総合支所(清武・田野・高岡・佐土原など)があり、市街地外に立地する霊園についてはそれぞれの地域市民福祉課が窓口になる場合があります。事前に宮崎市の衛生係(0985-21-1751)に確認することをおすすめします。

必要書類
改葬許可申請に必要な書類は市区町村によって多少異なりますが、一般的に以下が必要です。
遺骨が複数体ある場合は遺骨1体につき1枚の申請書が必要となるケースがあります。延岡市では郵送申請も受け付けているため、遠方からの手続きをお考えの方は事前に窓口に問い合わせてください。
申請から許可証交付まで
書類を窓口に提出してから改葬許可証の交付まで、通常は即日〜1週間程度かかります。書類に不備があると再提出が必要になるため、事前に必要書類を確認してから窓口に向かいましょう。改葬許可証は石材店による解体工事の前に取得し、納骨時には移転先に提出する必要があります。
平日は仕事で休めないので、役所の手続きが一番きつかったです。お墓のあった市役所まで行かないと改葬許可証がもらえないと言われて、有給をなんとか取って行きました。手続きのことなんて誰も教えてくれないし、ネットで調べながら一人で進めるのは心細かったです。
墓じまい経験者東京都・20代・女性
仕事の都合などで平日に役所へ行きにくい場合は、事前に電話で必要書類を確認し、一度の訪問で手続きが完了するよう準備することをおすすめします。改葬許可証は納骨先(改葬先)の霊園・寺院に提出する書類ですので、大切に保管してください。
宮崎県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料・閉眼供養」「お墓の解体・撤去」「改葬先への費用」の3つに大きく分かれます。宮崎県内でも地域・霊園・石材店によって費用に差があるため、複数の石材店から見積もりを取り比較することが重要です。
費用の詳細については墓じまい費用はいくら?もあわせてご確認ください。

離檀料・閉眼供養(お寺のお墓の場合)
お寺のお墓(寺院墓地)から墓じまいをする場合、遺骨を取り出す前に「閉眼供養(魂抜き)」をお願いするのが一般的です。お布施の目安は3〜15万円程度です。また、お寺の檀家をやめる際に「離檀料」として3〜20万円程度を納めるケースがあります。なお、浄土真宗の一部では魂の概念が異なるため、閉眼供養が不要な場合もあります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は必要ありません。
石材店への解体・撤去費用
お墓の解体・撤去には石材店への費用として10〜40万円程度かかるのが一般的です。費用は墓石の大きさ・重量・数量によって変わります。宮崎県内の山間部・農村部では搬入路が狭い場所もあるため、事前に石材店に現地確認を依頼し、追加費用が発生するか確認しておくことが大切です。必ず複数の石材店から相見積もりを取り、費用だけでなく実績・対応力も比較して選ぶことをおすすめします。
霊園の規約で指定石材店しか使えなかったので、他社との相見積もりができなかったのが一番のストレスでした。業者から出された見積もりが適正価格なのか判断しづらくて、言い値で進めるしかないのがすごくモヤモヤしましたね。
墓じまい経験者鹿児島県・30代・男性
改葬先への費用
移転先となる改葬先の種類によって費用は大きく異なります。
- 永代供養墓:10〜100万円程度(合祀か個別かで差がある)
- 納骨堂:30〜150万円程度(ロッカー型から自動搬送型まで幅がある)
- 樹木葬:5〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨で差がある)
総額の目安
離檀料・解体費用・改葬先への費用を合計した墓じまいの総額は、30〜150万円程度が目安です。費用を抑えたい場合は、合祀型の永代供養墓や散骨を選ぶと30〜60万円台に収まることもあります。事前に費用の全体像を把握した上で改葬先を選ぶと、予算内に収めやすくなります。費用全体の内訳については墓じまい費用はいくら?で詳しく解説しています。
宮崎県内の霊園・民間墓地では、石材店が指定されているケースがあります。指定石材店しか使えない場合は相見積もりができないため、費用が割高になる可能性があります。契約前に「指定石材店の有無」「指定の場合の業者名と料金の目安」を必ず確認しておきましょう。
宮崎県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、宮崎県内の市区町村において墓じまいに直接充てられる補助金制度は確認できませんでした。墓じまいは個人の財産・宗教的事情に関わる行為であり、行政が費用を補助する制度は全国的にも一般的ではありません。補助金制度の新設・変更は随時行われる可能性がありますので、最新情報はお墓のある市区町村の担当窓口に直接確認することをおすすめします。
費用の負担を少しでも抑えるためには、以下の方法を検討してみてください。
- 複数の石材店から相見積もりを取る:石材店によって解体・撤去費用は1.5〜2倍程度の差が生じることがあります。必ず複数社に見積もりを依頼しましょう。
- 合祀型の永代供養を選ぶ:個別区画を持たない合祀型の永代供養墓は、費用が10〜30万円程度と比較的安価です。
- 散骨を検討する:海洋散骨は5〜30万円程度と費用を抑えやすい選択肢の一つです。日向灘などの宮崎県沿岸での海洋散骨も業者を選べば可能です。
- 離檀料の上限を確認する:離檀料は法律上の義務ではなく、過大な要求には応じる必要はありません。相場(3〜20万円程度)を超える請求があった場合は、宗派の本山や弁護士に相談する方法もあります。
- 複数の供養先の費用を比較する:同じ永代供養でも霊園・寺院によって費用は大きく異なります。複数の施設に問い合わせて比較することで、総費用を抑えやすくなります。
- 家族で費用分担する:兄弟姉妹で費用を分担することで、一人あたりの負担を軽減できます。費用の分担方法は早めに家族で話し合っておきましょう。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまいをした後は、遺骨を新しい場所に移す必要があります。宮崎県では宮崎市・都城市・延岡市を中心に複数の選択肢があります。「お参りのしやすさ」「費用」「継承者の有無」など、ご自身とご家族の状況に合った供養先を選ぶことが大切です。現在のお墓が遠方にある方は、移転後の供養先を自宅に近い場所に選ぶと、今後のお参りが格段に楽になります。
永代供養墓
永代供養墓は、霊園やお寺が永続的に供養を続けてくれる墓のスタイルです。個別に区画を設けるものと、他の方の遺骨と一緒に納める合祀型があります。費用の目安は10〜100万円程度で、合祀型は比較的安価です。後継者がいなくても供養が継続されるため、宮崎県内でも選ぶ方が増えています。詳しくは墓じまい後の永代供養についてをご確認ください。
納骨堂
納骨堂は建物の中に遺骨を安置する施設です。ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあり、宮崎市・都城市・延岡市には複数の納骨堂があります。費用の目安は30〜150万円程度で、屋内のためお参りしやすいのが特徴です。詳しくは墓じまい後の納骨堂についてをご確認ください。
樹木葬
樹木葬は、樹木の根元や自然の中に遺骨を埋葬するスタイルです。費用の目安は5〜80万円程度と幅があります。豊かな自然が広がる宮崎県の風土に合う里山型の樹木葬も選択肢の一つです。詳しくは墓じまい後の樹木葬についてをご確認ください。
散骨
散骨は遺骨を粉末状にして海や山林などに撒く供養の形です。費用の目安は5〜30万円程度と比較的安価です。日向灘・宮崎海岸などの宮崎県沿岸部では海洋散骨を扱う業者もあります。散骨に法的制限はありませんが、自治体のルールや散骨業者のガイドラインに従って行う必要があります。詳しくは墓じまい後の散骨についてをご確認ください。
供養先を選ぶ際には、「自分が元気なうちにお参りできる距離か」「将来的に子世代も維持・管理できるか」という視点が重要です。墓じまいの目的が「子供への負担を減らすこと」であれば、継承不要の合祀型永代供養や散骨は特に適した選択肢といえます。
息子に「墓のことは俺の代で片付けたから心配すんな」と報告できた時はホッとしました。新しい納骨堂は空調が効いた室内のロッカーみたいな場所なので、天候に関係なく手ぶらでお参りできるのが本当に快適です。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
宮崎県の墓じまいでよくある質問
Q. 宮崎県の改葬件数はなぜ全国平均を上回っているのですか?
宮崎県は高齢化率32.7%・人口減少率-3.12%という構造的な問題に加え、核家族化率57.1%(全国+3.0pt)という家族構造の変化が重なっています。農村部・山間部の集落では過疎化が進み、遠方に移った子世代がお墓を管理できない状況が増えています。2023年度の対死亡比13.39%は全国トップクラスであり、宮崎県では墓じまいへの意識が特に高いことを示しています。
Q. 宮崎市以外の市町村でも改葬許可申請ができますか?
はい、改葬許可申請は現在のお墓がある市区町村で行うものですので、宮崎市以外でも手続きができます。都城市・延岡市・日南市・日向市など宮崎県内の各市区町村に担当窓口があります。お墓の所在地の市区町村役所・役場の環境課・衛生課・市民課にお問い合わせください。各窓口の連絡先は「宮崎県での改葬許可申請の手続き」セクションの表をご参照ください。
Q. 墓じまいの費用を抑えるにはどうすればよいですか?
費用を抑えるポイントは主に3つあります。第一に、複数の石材店に相見積もりを依頼することです。石材店によって費用は1.5〜2倍程度の差があることがあります。第二に、改葬先に合祀型の永代供養墓や樹木葬(里山型)など比較的安価な選択肢を選ぶことです。第三に、離檀料について住職と丁寧に話し合い、相場(3〜20万円程度)の範囲で合意することです。なお、2026年時点で宮崎県内に墓じまいへの補助金制度はありません。
Q. 延岡市から郵送で改葬許可申請できますか?
延岡市では改葬許可申請の郵送申請を受け付けています(生活環境課 生活衛生係:TEL 0982-22-7001)。書類を郵送する場合は、必要書類の漏れがないよう事前に電話で確認することをおすすめします。他の市区町村については郵送対応の可否が異なるため、それぞれの窓口にご確認ください。
Q. 墓じまいは自分で手続きできますか?
改葬許可申請の書類記入・提出などは基本的にご自身で行うことができます。ただし、石材店への依頼・お骨の搬送・新しい供養先との調整など、複数の関係者との連絡が必要な手続きが多いため、まとめて動ける期間を確保して計画的に進めることが大切です。書類作成の専門的なサポートが必要な場合は行政書士に相談する方法もあります。
Q. 宮崎県の山間部・農村部にあるお墓の場合、注意することはありますか?
宮崎県の山間部・農村部には、山の斜面や狭い道の先にお墓が立地しているケースが少なくありません。このような場所では重機が入れないために手作業での解体が必要になったり、搬出コストが高くなったりすることがあります。石材店に事前に現地確認(下見)を依頼し、追加費用が発生するかどうかを見積もりの段階で確認しておくことが大切です。また、古い石碑や共同の墓地では埋葬証明書の取得が難しいケースもあるため、事前に役所に相談することをおすすめします。
まとめ
宮崎県の墓じまい(改葬)件数は2023年度に2,174件と統計史上最多を記録しました。対死亡比13.39%(全国平均11.1%超)というデータが示すとおり、宮崎県では全国平均を上回るペースで墓じまいが進んでいます。高齢化率32.7%(全国+4.0pt)、人口減少率-3.12%(全国の約4.2倍速)、核家族化率57.1%(全国+3.0pt)という構造的な背景が、今後も改葬件数を押し上げることが予想されます。
宮崎県で墓じまいを進める主なポイントは以下のとおりです。
- 手続きは現在のお墓がある市区町村の窓口(環境課・衛生課・市民課など)で改葬許可申請を行う
- 必要書類:改葬許可申請書・埋葬証明書・受入証明書・本人確認書類
- 費用の目安:総額30〜150万円程度(改葬先の種類によって大きく変わる)
- 農村部・山間部のお墓は搬出路の確認が重要。複数の石材店に相見積もりを依頼する
- 2026年時点で補助金制度はないが、合祀型永代供養・散骨などで費用を抑えられる場合がある
墓じまいは「いつかやらなきゃ」と思いながら先延ばしにするより、元気なうちに計画的に進めることをおすすめします。宮崎県のように対死亡比が高い地域では、すでに多くの方が墓じまいを経験しており、地域の石材店や霊園も対応に慣れてきています。まずは家族との話し合いからスタートし、窓口への問い合わせや石材店への相談を並行して進めていきましょう。







