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広島県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

広島県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

公開:2026年3月25日
更新:2026年3月25日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

広島県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

広島県の改葬件数は2024年度に4,411件となり、2015年度(2,206件)から約100%増加しました。2024年度の対死亡比は11.74%で、全国平均(11.1%)を0.6ポイント上回っています。高齢化率29.6%(全国28.7%)は全国平均を0.9ポイント上回り、人口増減率-1.56%(全国-0.75%)は全国の約2.1倍という人口減少が続いています。

広島県は広島市・福山市・呉市などの都市部と、三次市・庄原市・安芸高田市などの中山間地域、さらに江田島市・大崎上島町などの島嶼部が混在しており、管理が難しい環境にあるお墓も多く残っています。大阪・東京・関西方面に転出した子世代が帰省しながら墓参りを続けることへの難しさが、墓じまいを検討する大きな動機となっています。

この記事では、広島県の改葬件数の推移と背景、墓じまいの手続きの流れ、市区町村別の改葬許可申請窓口、費用の目安、補助金の有無、改葬後の供養先の選び方を解説します。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

広島県で墓じまいを検討する人が増えている理由

広島県の改葬件数は2015年度の2,206件から2024年度の4,411件へと、この10年で約100%増加しました。対死亡比11.74%(2024年)は全国平均(11.1%)を0.6ポイント上回っており、2021年以降に急加速しています。特に2021年の3,273件(前年比62%増)は大きな転換点となっており、コロナ禍以降に墓じまいへの意識が高まったことが影響していると考えられます。

出典:厚生労働省 衛生行政報告例

単身世帯率と承継者不在の問題

広島県の単身世帯率は37.3%で、全国平均38.0%とほぼ同水準です。核家族化率は56.1%で全国平均54.1%を2.0ポイント上回っており、世帯分散が進んでいます。生涯未婚率は18.8%(全国19.7%)とやや低いものの、「結婚して家庭を持ったが、子供は大阪・東京・神奈川に転出した」という状況が後継者不在問題を深刻化させています。

広島市・福山市・呉市・東広島市などの都市部では単身世帯の増加が続いています。一方、三次市・庄原市・北広島町・安芸高田市など中山間地域では若年層の流出が続き、地域全体のお墓の管理担い手が減っています。墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」「お墓が遠くて管理できない」です。広島県からの県外転出者が、帰省のたびに感じる管理負担が墓じまいへの動機となっています。

墓じまい体験談

娘たちにこの先ずっとお墓の管理費の支払いや掃除の負担を背負わせるのはかわいそうだなと思うようになりました。私たちの代でなんとかしておいたほうがいいんじゃないかと夫と話すようになりました。

墓じまい経験者愛知県・50代・女性

人口動態・高齢化・中山間地域と島嶼部の過疎化

広島県の高齢化率29.6%は全国平均28.7%を0.9ポイント上回っています。人口増減率-1.56%は全国平均-0.75%の約2.1倍という減少スピードです。特に三次市・庄原市・神石高原町などの中山間地域や、江田島市・大崎上島町などの島嶼部では過疎化が著しく進んでいます。

島嶼部のお墓については、フェリーを使った移動が必要なため定期的な墓参りが困難になっているケースが多く、「自分が元気なうちに整理したい」という動機が働きやすい環境です。中山間地域でも、急勾配の参道や車が入れない場所にあるお墓が多く、高齢になるにつれて管理の継続が難しくなっています。

広島市内でも、郊外の大型霊園から都市部のアクセスしやすい施設への改葬ニーズが高まっています。2021年以降の急増傾向は、こうした複数の要因が重なって起きています。

墓じまい体験談

「年間に墓参りをするためにどれくらいの費用がかかっているか知ってる?」と年間の支出額を事細かに伝えました。すると、今まで計算したことがなかったのか「こんなに?」という驚いた反応が返ってきました。

墓じまい経験者神奈川県・40代・男性

広島県は中国地方の中核都市を擁しながら、島嶼部・中山間地域では過疎化が著しく進行しています。広島市・福山市などの都市部でも、高度経済成長期に造成された郊外の大型墓地が高齢化とともに管理困難になりつつあります。「いつかは整理しなければ」という意識を持ちながら先送りにしていた方が、コロナ禍を経て具体的な行動に移すケースが増えており、2021年以降の急増傾向にもその変化が表れています。「自分が動けるうちに子供の負担を解消したい」という思いは、広島県の高齢化の進展とともに今後もさらに増えることが予想されます。

広島県での墓じまいの流れ

墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。広島県では中山間地域や島嶼部のお墓も多く、石材店や窓口との日程調整に時間を要する場合があります。全体の流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続きについては墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談

墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を取ってから進めることが大切です。広島県では親族が大阪・東京・神奈川などに分散しているケースが多いため、メールや電話で事前に情報を共有し、家族が集まるタイミング(お盆・正月)に話し合いを設定することをおすすめします。改葬先の候補パンフレットや費用の概算を事前に準備することで、反対意見が出にくくなります。「先祖のお墓をなくす」ではなく「より管理しやすい供養先に移す」という観点で話すことが重要です。

墓じまい体験談

叔父や叔母にも相談を兼ねて報告しましたが、昔ながらの考えが強い人もいて「お墓は残すべきだ」と反対されて気まずい空気でした。それでも、私達姉妹の状況や子供世代の負担を説明すると、最終的には「仕方ないねー。時代だね」と理解してもらえました。

墓じまい経験者神奈川県・50代・女性

②お寺・霊園への連絡

お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を丁寧に伝えます。「これまでの法要・管理に対するお礼の気持ち」を伝えながら、後継者がいない現状を正直に話すことが大切です。広島県は浄土真宗・曹洞宗・真言宗など多様な宗派の寺院が存在します。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼します。中山間地域や島嶼部では兼務寺院も多いため、事前に電話で確認してから訪問するようにしましょう。

墓じまい体験談

「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。

墓じまい経験者大阪府・50代・男性

③改葬先の確保

改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先を先に確保して受入証明書を発行してもらいます。広島市・福山市には永代供養墓・納骨堂があります。また、大阪・神戸・東京の施設を改葬先に選ぶ方も多く、子供や家族が通いやすい場所を優先することをおすすめします。受入証明書の発行には数日〜1週間程度かかる場合があるため、早めに施設に連絡しましょう。

④改葬許可申請

お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。埋葬証明書・受入証明書を添付して申請すると、数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。複数の遺骨を改葬する場合は遺骨1体ごとに許可証が必要です。郵送申請の可否を事前に各市区町村に確認しておくと、遠方からの手続きに役立ちます。

⑤お墓の解体・撤去

改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。広島県の島嶼部や中山間地域では石材店のアクセスや機材搬入に制限がある場合があり、費用が高くなるケースがあります。解体前には「魂抜き(閉眼供養)」の法要をお寺に依頼するのが一般的です(お布施:3〜15万円程度)。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。複数の石材店から相見積もりを取ることで、費用差を把握してから依頼先を決められます。

⑥新しい供養先へ納骨

石材店がお骨を取り出したら、改葬先に持参して納骨します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください(原本が必要・コピー不可)。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。家族・親族に新しい供養先の場所とアクセス方法を共有しておくと、その後の供養がスムーズに続けられます。

広島県での改葬許可申請の手続き

改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。広島県は14市9町という構成であり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の担当窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先

以下は広島県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。

市区町村

担当部署

電話番号

参考ページ

広島市

市民局 市民課(各区役所)

TEL: 082-504-2151

広島市 改葬許可申請

福山市

市民部 市民課

TEL: 084-928-1018

福山市 改葬許可申請

呉市

市民部 市民窓口課

TEL: 0823-25-3155

呉市公式サイト

東広島市

市民環境部 市民課

TEL: 082-422-6041

東広島市公式サイト

三次市

市民生活部 市民課

TEL: 0824-62-6136

三次市公式サイト

庄原市

市民部 市民生活課

TEL: 0824-73-1111

庄原市公式サイト

尾道市

市民部 市民課

TEL: 0848-38-9107

尾道市公式サイト

江田島市

市民部 市民課

TEL: 0823-43-1633

江田島市公式サイト

上記以外の市町については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、役場の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。電話番号・担当部署・窓口の開設時間は変更になる場合があるため、申請前に最新情報を必ず公式サイトで確認してください。

墓じまい体験談

市役所へ行って改葬許可の書類を取り寄せ、お寺に署名をもらい、それをまた提出するという工程は、平日に仕事をしている身としては時間を作るのが一苦労でした。

墓じまい経験者兵庫県・40代・男性

必要書類

改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を必ず確認してください。

  • 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
  • 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
  • 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
  • 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)

広島市のように区ごとに窓口が異なる政令市では、お墓がある「区」の区役所が申請先になります。事前に確認して正しい窓口に申請してください。複数の遺骨を改葬する場合は1体ごとに改葬許可証が必要です。

申請から許可証交付まで

必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は原本が1通しか発行されないため、紛失しないよう大切に保管し、納骨の際には必ず持参してください(コピー不可)。手続き全体を通じて最低でも2〜3か月のスケジュールを確保することをおすすめします。

広島県の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、お墓の規模・改葬先の種類・石材店の選定によって大きく変わります。広島県では島嶼部や中山間地域のお墓について、石材店のアクセスや機材搬入の問題から費用が高くなることがあります。各費用項目の内訳と目安を確認しておきましょう。詳細については墓じまいの費用はいくら?もあわせてご覧ください。

離檀料(お寺のお墓の場合)

お寺のお墓(寺墓地)から出る際には「離檀料」をご住職に納めるのが一般的です。目安は3〜20万円程度です。広島県は浄土真宗・曹洞宗・真言宗など多様な宗派が混在しており、宗派・寺院・地域によって金額の考え方が異なります。離檀料はお礼の気持ちであり法律上の義務ではありませんが、これまでの供養への感謝を丁寧に伝えることが大切です。

なお、お墓の解体前に行う「魂抜き(閉眼供養)」のお布施は、離檀料とは別に3〜15万円程度かかるのが一般的です。

石材店への解体・撤去費用

お墓の解体・撤去を石材店に依頼する費用の目安は10〜40万円程度です。墓石の大きさ・構造・区画の広さによって変動します。広島県内でも都市部(広島市・福山市)と島嶼部・中山間地域では費用に差が生じやすく、特に江田島市・大崎上島町などの島嶼部ではフェリーでの機材搬送費が上乗せされるため費用が高くなるケースがあります。

複数の石材店から相見積もりを取ることで、費用の差を把握してから依頼先を選べます。石材店によって費用が1.5〜2倍程度変わることがあるため、見積もり比較は特に重要です。

改葬先への費用

  • 永代供養墓:10〜100万円程度。合祀か個別かで費用差が大きく、広島市・福山市の施設から大阪・神戸・東京の施設まで選択肢があります。
  • 納骨堂:30〜150万円程度。ロッカー型から自動搬送型まで種類が多く、子供が住む都市部に近い施設を選ぶ場合は交通アクセスも考慮しましょう。
  • 樹木葬:5〜80万円程度。里山型・庭園型で費用差があります。
  • 散骨:5〜30万円程度。瀬戸内海での海洋散骨を選ぶ方もいます。

総額の目安

離檀料・閉眼供養のお布施・解体撤去費用・改葬先への費用をすべて合わせた墓じまいの総額目安は、30〜150万円程度です。島嶼部や中山間地域のお墓では石材店の搬送費が加わる分、費用が上振れする可能性を念頭に置いておきましょう。

墓じまい体験談

石材店選びに一番苦労しました。最初に頼んだ業者の金額があまりに高く、知人に相談して別の業者を紹介してもらったら20万円以上安くなりました。複数の業者に相見積もりを取ることを強くおすすめします。

墓じまい経験者大阪府・60代・女性

広島県に墓じまいの補助金はある?

2026年時点で、広島県・各市区町村において墓じまい(改葬)に対する公的な補助金・助成金の制度は確認されていません。個人の墓じまい費用を対象とした補助金については、現時点では制度化されていない状況です。

今後、過疎化対策の一環として補助制度が新設される可能性もあります。最新情報は各市区町村の公式サイトや役場窓口でご確認ください。

費用を抑えるための代替手段

  • 相見積もりを取る:石材店は複数社に見積もりを依頼する。1.5〜2倍程度の差が生じることがあるため、比較は必須です。
  • シンプルな改葬先を選ぶ:永代供養の合祀墓や樹木葬(里山型)は費用が抑えやすい選択肢です。
  • 家族で役割分担する:書類の取得・役所への申請など、自分でできる作業を担当することで、代行費用を節約できます。
  • 閉眼供養と離檀のタイミングをまとめる:法要の回数を最小限にすることで、お布施の総額を抑えられる場合があります。

墓じまい後の供養先の選び方

墓じまい後の供養先は、家族の生活エリアからのアクセス・費用・供養の形・宗教的な制約を考慮して選びます。広島県のお墓を整理した後の改葬先として、広島市・福山市などの県内施設を選ぶ方のほか、子供や家族が住む大阪・神戸・東京近郊の施設を選ぶ方も多くいます。各供養先の特徴を把握したうえで、ご家族に合った選択をしてください。

永代供養墓

永代供養墓は、お墓の管理・供養を霊園や寺院が永代にわたって行ってくれる形式です。費用の目安は10〜100万円程度で、合祀か個別安置かによって大きく異なります。後継者がいない方や、子供に将来の管理負担をかけたくない方に向いています。広島市・福山市には永代供養に対応した寺院・霊園がありますが、子供が通いやすい都市部の施設を選ぶ方も多くいます。宗派不問の施設が増えており、どの宗派の方でも受け入れてもらえるケースがほとんどです。

納骨堂

納骨堂は屋内施設にお骨を安置する形式で、費用の目安は30〜150万円程度です。天候に左右されず参拝できるため、高齢の方にも利用しやすい選択肢です。広島市内にも納骨堂を設けた寺院がありますが、アクセスの良さを重視して大阪市・神戸市の施設を選ぶ方も増えています。個別スペースが確保されるため、手を合わせる場所が明確に残ることを重視するご家族に向いています。

樹木葬

樹木葬は墓石の代わりに樹木を墓標とする埋葬方法で、費用の目安は5〜80万円程度です。里山型(山林内)から都市部の庭園型まで様々なタイプがあります。自然に還ることを望む方、シンプルな供養を希望する方に選ばれています。後継者不在でも継続的な管理が保証されるため、承継者問題を解決しながら丁寧な供養を続けられます。

散骨

散骨は遺骨を粉末状にして海や山林に撒く方法で、費用の目安は5〜30万円程度です。広島県では瀬戸内海を望む海洋散骨を選ぶ方もいます。手を合わせる物理的な場所が残らないため、家族の意向をよく話し合ってから決めることが大切です。散骨後に手元供養(遺骨の一部をペンダントやミニ骨壷に保管する方法)と組み合わせるケースも増えています。

供養先選びのポイントまとめ

改葬先を選ぶ際は「誰が・いつ・どこから・どのように」お参りするかを具体的にイメージしてみましょう。広島県から大阪方面は新幹線で約1時間20分、東京方面は約4時間とアクセスが整っています。家族全員が参加できる施設見学を実施することで、「新しい供養先を家族みんなで選んだ」という安心感も生まれます。墓じまい後の供養先については墓じまいのその後もあわせてご覧ください。

広島県の墓じまいでよくある質問

Q. 広島県での墓じまいにかかる期間はどれくらいですか?

家族への相談から納骨完了までの期間は、一般的に3〜6か月程度が目安です。家族の合意形成・お寺への連絡・改葬先の決定・書類の準備・石材店の手配・役所への申請と許可証の取得を順番に進める必要があります。広島県の島嶼部や中山間地域のお墓は石材店の現地確認や兼務寺院との日程調整に時間がかかるケースがあるため、特に余裕を持ったスケジュールが重要です。年度末(3月)やお盆前後は窓口や石材店が混み合いやすいため、時期を外して進めることをおすすめします。

Q. お寺のお墓と霊園では手続きが違いますか?

手続きの流れは基本的に同じですが、離檀料の有無が大きく異なります。お寺のお墓(寺墓地)では、ご住職への事前相談と離檀料(3〜20万円程度)・閉眼供養のお布施(3〜15万円程度)が発生します。一方、公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は不要で、管理事務所への手続きのみとなります。また、改葬許可申請に必要な「埋葬証明書」の発行先も、お寺の場合は住職、霊園の場合は管理事務所となります。

Q. 島嶼部(江田島・大崎上島など)のお墓も墓じまいできますか?

はい、島嶼部のお墓も通常と同じ手続きで墓じまいできます。改葬許可申請は江田島市役所・大崎上島町役場など、お墓がある市町の窓口が申請先となります。ただし石材店や機材のフェリー搬送が必要となるため、解体・撤去費用が本土より高くなることがあります。また、フェリーの運行日程に合わせた工程調整が必要なため、全体で6か月以上の余裕を持って計画することをおすすめします。郵送申請の可否を役場に確認しておくと、本土からの移動回数を減らすことができます。

Q. 改葬先が県外(大阪・東京など)でも申請できますか?

はい、改葬先が県外でも問題ありません。改葬許可申請は「現在のお墓がある市区町村」に提出するもので、改葬先の都道府県は問いません。改葬先が大阪・東京・神戸などの県外施設でも、改葬先の受入証明書さえあれば広島県内の市区町村で申請できます。広島市から大阪方面へは新幹線で約1時間20分と交通アクセスが良好です。子供や親族が暮らす都市部の施設を改葬先に選ぶ方も多くいます。

Q. 墓じまいで親族トラブルを防ぐにはどうすればよいですか?

墓じまいは先祖代々のお墓に関わるため、親族間で意見の相違が生じやすいテーマです。トラブルを防ぐ最大のポイントは「早期に全員に情報を共有すること」と「改葬先を具体的に示すこと」です。「なくしてしまう」のではなく「より管理しやすい供養先に移す」という観点で話すことで、反対意見が和らぐことが多いです。改葬先のパンフレット・費用の概算・手続きのスケジュールを事前に準備したうえで話し合いを持ちましょう。意見が割れた場合は、候補の改葬先を全員で見学することで合意形成がスムーズになります。

まとめ:広島県で墓じまいを進めるために

広島県での墓じまいは、2015年度2,206件から2024年度4,411件へと約100%増加し、対死亡比11.74%は全国平均(11.1%)を上回っています。高齢化率29.6%・人口増減率-1.56%(全国の約2.1倍)・核家族化率56.1%(全国+2.0pt)という背景のもと、都市部・中山間地域・島嶼部を問わず墓じまいのニーズが高まっています。

手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30〜150万円程度が目安で、島嶼部や中山間地域のお墓は石材店の相見積もりが特に重要です。大阪・神戸・東京など都市部の施設も改葬先の選択肢に入れることで、子供が通いやすい供養先を見つけやすくなります。

2026年時点で広島県・各市区町村の墓じまい補助金制度はありませんが、合祀型永代供養墓や樹木葬は費用を抑えやすい選択肢です。「子供への負担を残したくない」「自分が元気なうちに整理したい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

墓じまい体験談

息子が東京に家を買ったんですよ。もう福岡には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。

墓じまい経験者福岡県・50代・男性

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