滋賀県では、2024年度の改葬件数が1,542件に達し、2015年度(1,132件)と比べて約36%増加しています。滋賀県は人口増減率+0.05%とほぼ横ばいで全国平均(-0.75%)を大きく上回っており、高齢化率26.4%(全国28.7%)と人口構造上は比較的安定した県です。しかしそれでも改葬件数は増加しており、京都・大阪のベッドタウンとしての性格が強い南部地域では核家族化(58.0%、全国54.1%)が進み、「お墓の管理者問題」が広がっています。
特に注目すべきは、滋賀県の生涯未婚率が14.9%(全国19.7%)と全国最低水準にある点です。家族を持つ方が多い県でも、核家族化した子世代が大阪・京都に転出すれば、地元のお墓の管理は難しくなります。
本記事では、滋賀県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

滋賀県で墓じまいを検討する人が増えている理由
滋賀県の改葬件数は、2015年度の1,132件から2024年度の1,542件へと増加しました。2016年度(1,619件)に一度ピークを記録した後、2018〜2021年度に低迷(787〜916件)しましたが、2022年度以降は再び増加傾向にあります。2024年度は近年では最多水準となっており、対死亡比9.4%は全国平均(11.1%)を下回るものの改葬件数は着実に増えています。

京阪神のベッドタウムとしての特性と核家族化
滋賀県の人口増減率は+0.05%と全国でも数少ない人口横ばい県のひとつです。草津市・守山市・大津市など琵琶湖南部の都市は大阪・京都への通勤圏として発展しており、若い世帯の転入が多い地域です。単身世帯率は31.9%(全国38.0%)と全国平均より低く、家族形成率が高い県です。生涯未婚率14.9%(全国19.7%)は全国最低水準で、滋賀県は全国で最も家族を持つ方が多い県のひとつといえます。
しかしながら、核家族化率は58.0%(全国54.1%)と全国平均を上回ります。子世代が独立して別世帯を持った後、大阪・京都のより都市部に転出するケースも増えています。かつて琵琶湖周辺の寺院・霊園に建てたお墓も、その子供や孫が管理を引き継ぐことが難しくなってきています。
北部・湖北地域の高齢化と過疎化
高齢化率は26.4%と全国平均(28.7%)より低いですが、長浜市・高島市など湖北・湖西地域では高齢化と人口流出が顕著です。農山村部では若年層の都市部流出が続いており、地元に残る高齢者だけではお墓の管理が難しくなっています。県全体の高齢化率は低くても、地域格差は大きく、寺院墓地の管理を担う後継者が見当たらない問題は確実に広がっています。
滋賀県は古くから多くの仏教寺院が建立されてきた地域で、比叡山延暦寺をはじめ天台宗・浄土宗・浄土真宗の寺院が各地に点在しています。かつては地域コミュニティと寺院が密接に結びついていましたが、若い世代の都市部転出によって「地元の菩提寺とのつながりが希薄になってきた」と感じる家庭が増えています。管理料の未払いや、誰もお参りに来なくなった無縁墓の問題が県内各地の寺院でも課題となってきています。人口が維持されていても、世代交代や人口移動によってお墓の管理者が途絶えるという問題は、滋賀県でも確実に現実となっています。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)では、墓じまいを検討したきっかけとして「お墓が遠くて管理できない」という回答が多く、滋賀県でも遠方に転出した子世代が中心となって墓じまいを進めるケースが増えています。改葬件数の2015年比約36%増という数字はこのような社会変化を反映しています。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」であり、滋賀県でも子世代が京阪神に転出している家庭を中心に同様の問題が起きています。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう地元には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。子供たちに任せると大変です。
墓じまい経験者千葉県・62歳・男性
滋賀県での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。滋賀県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。滋賀県は大津・草津・近江八幡・彦根・長浜と地域が広く、親族が各地に散らばっている場合もあります。「大阪・京都に転出した子供が管理に来られない」という具体的な状況を丁寧に伝え、改葬先(永代供養墓・納骨堂など)の候補を示しながら話し合うと合意を得やすくなります。お盆・彼岸などの帰省タイミングを活用することをおすすめします。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。滋賀県は仏教文化が根付いた地域で、浄土宗・天台宗・浄土真宗など多様な宗派の寺院が存在します。宗派によって離檀の慣習が異なりますので、丁寧にコミュニケーションをとることが重要です。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。
「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。
墓じまい経験者大阪府・50代・男性
③改葬先の確保
墓じまい後にお骨をどこに移すかを先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。滋賀県内(大津・草津)に永代供養墓・納骨堂があるほか、大阪・京都の施設を選ぶことで子世代がお参りしやすくなる場合もあります。「承継者が不要」「年間管理費なし」「宗教・宗派不問」といった条件の施設を中心に比較検討するとよいでしょう。改葬先の選び方については墓じまいのその後もご参照ください。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。滋賀県には13市・6町があり、申請先はお墓の所在地を管轄する市区町村の担当窓口です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。山間部の寺院や交通が不便な霊園では、重機搬入に制約がある場合もありますので事前に石材店に現地確認を依頼することをおすすめします。解体前に「魂抜き(閉眼供養)」の法要をお寺に依頼するのが一般的です。費用(お布施)は3〜15万円程度が目安です。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。納骨後は新しい供養先でお参りが続けられるよう、家族・親族に場所・交通アクセス・お参りの作法を共有しておきましょう。永代供養墓・納骨堂の場合、年間管理費の有無・将来的な合祀の時期についても確認しておくと安心です。
滋賀県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。滋賀県には13市・6町があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は滋賀県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
大津市 | 市民課 | TEL: 077-528-2718 | |
草津市 | 市民課 | TEL: 077-561-2309 | |
彦根市 | 市民課 | TEL: 0749-30-6111 | |
長浜市 | 市民課 | TEL: 0749-65-6512 | |
近江八幡市 | 市民課 | TEL: 0748-33-4161 | |
守山市 | 市民課 | TEL: 077-582-1144 |
上記以外の市町については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。大阪・京都から帰省が限られる方は、郵送申請の可否・申請書の取り寄せ方法を事前に確認しておきましょう。窓口によっては電話で書類の確認ができる場合もあります。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースがあるため、事前に窓口で確認してください。書類を一度で揃えられるよう、お寺・霊園・改葬先への事前確認を済ませてから窓口に向かいましょう。
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。
滋賀県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。早めに複数の石材店に見積もりを依頼し、総額を把握しておきましょう。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。滋賀県は仏教寺院が多く、お寺との付き合いが深い家庭も多いため、丁寧に話し合うことが大切です。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。墓石の大きさ・重さ・霊園の立地条件によって金額が変わります。複数の石材店から相見積もりを取り、石材店によって1.5〜2倍程度の費用差があることも念頭においておきましょう。滋賀県の湖北・湖西地域など山間部の霊園では重機搬入の難しさから割増になるケースもあります。相見積もりの際には「撤去後の更地渡し」「遺骨の取り出し・洗浄」の費用が含まれるか確認しましょう。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
滋賀県内(大津・草津)に永代供養墓・納骨堂が複数あります。大阪・京都の施設を改葬先に選ぶことで子世代がお参りしやすくなる場合もあります。費用だけでなく「年間管理費の有無」「将来的な合祀の有無」「宗教宗派の制限」も確認してから選ぶことをおすすめします。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
滋賀県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、滋賀県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。
費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
- 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期を避けると費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で最新情報を確認することをおすすめします。費用を抑えるための方法については墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。なお、大津市・草津市では生活支援・福祉関連の補助制度が設けられていることがありますが、墓じまいを直接対象とした制度は2026年時点では確認されていません。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。滋賀県では、大津・草津など県内の施設に改葬するケースのほか、子供の住む大阪・京都・名古屋などへの改葬も多くなっています。琵琶湖を望む自然豊かな環境のなかで、樹木葬や海洋散骨を選ぶ方もいます。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことが、長期的に供養が続けられる秘訣です。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度です。大津市・草津市周辺に永代供養を扱う寺院・霊園があります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜150万円程度。大津市内に複数の納骨堂があります。子供が大阪・京都に住んでいる場合はそちらの施設を選ぶことでお参りが容易になります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然の中で眠りたい」という方に選ばれており、墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。琵琶湖周辺の自然豊かな環境を活かした樹木葬区画を設けた霊園もあります。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。費用の目安は5万〜30万円程度。専門の業者に依頼することが一般的です。滋賀県は内陸県のため海洋散骨は県内では行えませんが、日本海・瀬戸内海での散骨を扱う業者に依頼することができます。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 滋賀県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。大津市であれば市民課(TEL: 077-528-2718)、草津市であれば市民課(TEL: 077-561-2309)が窓口です。その他の市町については各自治体のホームページで「改葬許可申請」と検索するか、代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。郵送申請に対応している自治体もありますので、大阪・京都から帰省が難しい方は事前に確認してください。申請に必要な書類(埋葬証明書・受入証明書)を事前に揃えておくとスムーズです。
Q. 滋賀県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
滋賀県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・閉眼供養のお布施(お寺の場合:3〜15万円程度)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。滋賀県は仏教寺院が多く、お寺との関係が深い地域では離檀の話し合いに時間がかかるケースもあります。費用の全体像を把握するために、早めに石材店への相見積もりと改葬先の資料収集を始めることをおすすめします。
Q. 大阪・京都に住んでいますが、滋賀のお墓を遠方から手続きできますか?
はい、大阪・京都から滋賀県へのアクセスは比較的容易で、JR琵琶湖線・湖西線・新快速で大津・草津・彦根・長浜などに直接アクセスできます。日帰りで手続きが可能な場合も多く、石材店の現地確認や役所への申請書提出も帰省と合わせて段取りを組みやすい立地です。郵送申請に対応している自治体もありますので、事前に窓口にご確認ください。石材店への相見積もりも、同行してもらえる業者であれば一度の帰省で済ませることができる場合があります。電話・メールで事前に複数の石材店とやり取りをしてから現地確認日を設定すると効率的です。
Q. 滋賀県は生涯未婚率が低いのに、なぜ墓じまいが増えているのですか?
滋賀県の生涯未婚率14.9%は全国最低水準で、結婚して家族を持つ方が多い県です。しかし家族があっても、子供が大阪・京都・名古屋などに転出して定住した場合、滋賀に残した親のお墓を管理することが難しくなります。また、核家族化率58.0%(全国54.1%)は高く、子世代が独立した後のお墓の承継者が曖昧になっているケースが増えています。人口横ばいでも、世代交代と人口移動によってお墓の問題は生じています。
Q. 墓じまいをしないとどうなりますか?
お墓の管理ができない状態が続くと、霊園・寺院から「管理費未払い」として連絡が来たり、最終的には無縁墓として整理される場合があります。無縁墓になると、遺族の意向を確認せずに合祀や撤去が行われることになります。将来的に子供や孫に手続きの負担が回ることになるため、「自分が元気なうちに整理したい」と感じているなら、早めに家族で話し合うことをおすすめします。詳しくは墓じまいは必要か?もご参照ください。
Q. 滋賀県内の霊園・お寺を探す方法はありますか?
大津市・草津市・彦根市・長浜市などの主要市には公営霊園・民間霊園・永代供養対応寺院が複数あります。各市区町村の公式サイトや観光・生活情報のページから霊園情報を確認できる場合があります。また石材店に相談すると、地元の霊園・寺院の情報を紹介してもらえることもあります。改葬先を滋賀県内にするか、子供が住む大阪・京都・名古屋の施設にするかは、将来誰がお参りするかを基準に家族で話し合って決めましょう。費用・管理体制・宗教・宗派の自由度など複数の観点で比較することをおすすめします。詳しくは墓じまいのその後もご参照ください。
まとめ:滋賀県で墓じまいを進めるために
滋賀県での墓じまいは、2024年度1,542件と近年では高水準で推移しており、人口横ばい(+0.05%)・高齢化率26.4%(全国28.7%)と比較的安定した人口構造を持ちながらも、核家族化率58.0%(全国54.1%)・生涯未婚率14.9%(全国最低水準)という特性の中で、「お墓の管理者問題」は着実に広がっています。京阪神のベッドタウンとしての性格から、大阪・京都に転出した子世代が滋賀の実家のお墓を管理できないという問題が典型的なケースです。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりと改葬先の見学・比較が費用節減のポイントです。
滋賀県は仏教文化の根付いた地域であり、住職やお寺との関係を丁寧に整理しながら進めることが大切です。離檀の話し合いには時間がかかる場合もあるため、計画に余裕を持って、まず家族の合意形成から始めましょう。大阪・京都からJRで直接アクセスできる滋賀県は帰省しやすい立地で、段取りを立てればスムーズに手続きを進めることができます。
費用を抑えるには、合祀型の永代供養墓の利用と複数の石材店への相見積もりが効果的です。2026年時点では県・市区町村ともに墓じまい専用の補助金はありませんが、合祀型永代供養は10万〜30万円程度から対応可能な施設もあります。「子供への負担を残したくない」「自分が元気なうちに整理したい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
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