富山県では、2024年度の改葬件数が1,200件に達し、2015年度(449件)と比べて約167%増加しています。高齢化率32.8%と全国平均(28.7%)を大きく上回る一方、人口減少率は-2.96%と全国でも指折りの減少県です。若い世代が富山を離れ首都圏や大都市に定住するケースが増え、地元に残る先祖のお墓を守れなくなったという家族が年々増えています。
富山県は三世代同居率・持ち家率が全国でも特に高い水準として知られてきましたが、その文化も変わりつつあります。かつては「家の墓は家の者が守る」という意識が強かっただけに、墓じまいを決断するまでの葛藤を感じる方が多い地域でもあります。
本記事では、富山県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をわかりやすくまとめて解説します。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
富山県で墓じまいを検討する人が増えている理由
富山県の改葬件数は、2015年度の449件から2024年度の1,200件へと約167%増加しました。対死亡比(死亡者数に対する改葬件数の割合)は7.68%で、全国平均の11.1%には届かないものの、過去10年で大幅に上昇しており、増加の勢いは続いています。この急増の背景には、富山県特有の人口動態と世帯構造の変化があります。かつて「お墓は守るもの」という意識が強かった富山でも、世代交代と若年層の流出が相まって、墓じまいを選ぶ家族が増えています。

高齢化と若年層の流出による承継者不在
2020年国勢調査によると、富山県の高齢化率は32.8%で全国平均(28.7%)を大きく上回ります。65歳以上の人口が3人に1人以上という超高齢県です。一方で人口増減率は-2.96%と全国平均(-0.75%)を大きく下回り、人口が急速に減少しています。
富山県は三世代同居率・持ち家率が全国でも特に高い県として知られてきましたが、単身世帯率は29.7%と全国平均(38.0%)を大きく下回ります。これは多世帯同居の世帯が多いことを示していますが、子世代が富山を離れて大都市に定住するケースが増えると、その同居文化も崩れつつあります。核家族化率は54.6%と全国平均(54.1%)とほぼ同水準です。
生涯未婚率は18.0%で全国平均(19.7%)をやや下回りますが、未婚・少子化の進行は承継者問題を深刻化させています。かつては「長男がお墓を守る」という意識が強かった富山県でも、その担い手が首都圏・大阪・名古屋に転居してしまい、帰省のたびのお墓参りが体力的・経済的に負担になっているというケースが増えています。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう地元には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
農村部・山間部のお墓管理問題
富山県の改葬件数は2022年に前年比で急増(565件→894件)しており、高齢化が深刻な農村部・山間部でのお墓管理問題が顕在化してきたタイミングと重なります。富山市・高岡市などの都市部に子世代が集中する一方、砺波・氷見・黒部・南砺などの農村・漁村エリアでは「誰が墓を継ぐのか」という問題が切実です。
富山県の多世帯同居文化は、代々の先祖墓が広大な墓石・外柵付きで建てられているケースも多く、解体・撤去のコストが他県より高くなる傾向があります。そのため「費用が心配で踏み出せない」という声も聞かれますが、複数の石材店から相見積もりを取ることで適正価格を把握できます。
また、富山県は浄土真宗(特に浄土真宗本願寺派・真宗大谷派)の信仰が根強い地域です。長年お付き合いのあるお寺の住職に「墓じまいを申し出ることへの心理的ハードル」を感じる方も多いですが、近年は住職も時代の変化を理解して柔軟に対応してくださるケースが増えています。事前に電話でご住職に相談することで、多くの場合スムーズに話が進みます。
墓じまいにはかなりお金と時間がかかるので、それを計算して早めに動き出したほうが良いです。
墓じまい検討経験あり埼玉県・50歳・男性
富山県での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。富山県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。富山県では三世代同居の文化的背景から「お墓は守るもの」という意識が強い親族も多く、事前の丁寧な説明が特に重要です。「自分たちの代では維持できない」「子供に負担をかけたくない」という理由を具体的に伝えると理解を得やすい傾向があります。叔父・叔母など遠方に住む親族にも早めに連絡しておきましょう。
叔父や叔母にも相談を兼ねて報告しましたが、昔ながらの考えが強い人もいて「お墓は残すべきだ」と反対されて気まずい空気でした。それでも、私達姉妹の状況や子供世代の負担を説明すると、最終的には「仕方ないねー。時代だね」と理解してもらえました。
墓じまい経験者神奈川県・50代・女性
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。離檀(お寺の檀家をやめること)を申し出るこのステップは精神的に難しいと感じる方が多いですが、近年は「時代の流れですね」と柔軟に対応してくださる住職も増えています。富山県では浄土真宗のお寺が多く、浄土真宗は比較的離檀への対応が柔軟なケースが多いといわれています。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。離檀料については離檀料とはも参考にしてください。
③改葬先の確保
墓じまい後にお骨をどこに移すかを先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。富山県内の永代供養施設・納骨堂を選ぶ場合は、見学の上で決めることをおすすめします。富山から遠方の施設(首都圏・大阪など)に改葬する場合も、改葬先の施設が発行した受入証明書があれば申請できます。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。富山県は15市町村に分かれているため、申請先はお墓の所在地を管轄する市区町村の担当窓口です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。申請書は市区町村の公式サイトからダウンロードできる場合が多いので、事前に確認しておくとスムーズです。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。富山県内の石材店に依頼するのが一般的ですが、複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。富山県では大型の墓石を建てる文化があるため、解体費用の見積もり差が大きくなることがあります。農村部・山間部では重機搬入が難しいケースもあり、費用が高くなる場合があります。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。納骨時に新しいお寺・霊園でのお経や法要を依頼する場合は、その費用についても事前に確認しておきましょう。
富山県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。富山県には15の市町村があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は富山県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 |
|---|---|---|
富山市 | 保健所 生活衛生課 | TEL: 076-428-1154 |
高岡市 | 保健所 環境衛生課 | TEL: 0766-20-1320 |
射水市 | 市民課 | TEL: 0766-51-6651 |
氷見市 | 市民部 市民課 | TEL: 0766-74-8012 |
魚津市 | 市民課 | TEL: 0765-23-1020 |
黒部市 | 市民生活課 | TEL: 0765-54-2111 |
砺波市 | 市民課 | TEL: 0763-33-1111 |
上記以外の市町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。窓口によっては郵送申請に対応している場合もあるため、遠方から手続きをされる場合は事前に確認しておくと便利です。富山市は政令指定都市ではないため、市内全域を市の保健所が管轄しています。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
お寺のお墓の場合、埋葬証明書はご住職に発行を依頼します。離檀の申し出をする際に合わせて依頼するとスムーズです。富山県内の農村部・山間部のお寺では古い埋葬記録の確認が必要になることもあるため、余裕をもって準備を始めましょう。特に複数の先祖の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに埋葬証明書・改葬許可証が必要になるケースがあります。事前に窓口で必要な書類の枚数を確認しておくと、申請がスムーズに進みます。
手続きがややこしい、わからない事が多くて、時間がかかった。担当窓口への早めの相談が近道です。
墓じまい経験者大阪府・49歳・女性
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。紛失しないよう大切に保管してください。

富山県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。富山県では伝統的に大型の墓石・外柵を備えた墓所を建てる文化があるため、解体・撤去費用が他の地域より高くなるケースもあります。「費用が心配で踏み出せない」という方も多いですが、まず複数の石材店に見積もりを依頼して費用感を確認することが大切です。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。富山県では浄土真宗の寺院が多く、離檀に際して柔軟に対応してくださる住職も多いですが、長年の檀家関係がある場合は事前にご住職に相談することをおすすめします。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。富山県では伝統的に大型の墓石・外柵を備えた墓所が多く、規模によっては費用が高くなる場合があります。また農村部・山間部の霊園では重機の搬入が難しいケースもあり、搬出経路の条件によって費用が変わります。複数の石材店から相見積もりを取ることで適正価格を確認できます。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
富山県内には永代供養を扱う寺院・霊園が富山市・高岡市を中心に複数あります。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓、身近でお参りしたい場合は納骨堂など、家族の状況に合わせて選ぶことが大切です。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。富山県では墓石の規模が大きいケースも多いため、特に解体費用については早めに見積もりを取り、費用感を確認しておくことをおすすめします。改葬先に合祀型の永代供養墓を選ぶことで総額を50〜70万円程度に収めているケースもあります。一方、駅近の自動搬送型納骨堂を選ぶと総額が100万円を超えることもあります。改葬先の費用は幅が大きいため、複数の施設の資料を取り寄せて比較することが重要です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
富山県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、富山県および県内の市町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。富山県は農村部を中心に空き家対策や集落維持の取り組みを進める自治体もありますが、お墓の改葬を直接支援する制度は設けられていません。
費用を抑えるための手段として、以下のような方法を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます。石材店によって費用は1.5〜2倍程度差があることも珍しくありません
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
- 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期(彼岸・お盆前後)を避けると費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあるため、お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で定期的に最新情報を確認することをおすすめします。費用を抑えるための具体的な方法については墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。「子供に管理を任せたくない」「自然の中で眠りたい」「身近でお参りしたい」など、希望に合う供養先を選ぶことが大切です。改葬先は事前に資料を取り寄せて比較し、可能であれば見学してから決めることをおすすめします。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度です。富山市・高岡市周辺には永代供養を扱う寺院・霊園が複数あり、見学・資料請求しながら比較検討できます。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜150万円程度。富山市内を中心に複数の納骨堂があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然の中で眠りたい」という方に選ばれており、墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。富山県内でも霊園を中心に樹木葬区画を設ける施設が増えています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。富山県は富山湾に面しており、海洋散骨の選択肢もあります。立山連峰をはじめとする山岳地帯での山林散骨を選ぶ方もいます。費用の目安は5万〜30万円程度。節度をもって行えば法的に問題ありませんが、専門の業者に依頼することが一般的です。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
供養先を選ぶ際の注意点
改葬先を決める際は、①費用だけでなく将来的な管理体制(施設が廃業するリスクがないか)②アクセスのよさ(定期的なお参りができるか)③宗教・宗派の制限(宗教不問かどうか)を確認してください。富山県から遠方の施設を選ぶ場合、年間のお参り頻度と交通費を含めたトータルコストも考慮することが大切です。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 富山県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。富山市であれば保健所生活衛生課(TEL: 076-428-1154)、高岡市であれば保健所環境衛生課(TEL: 0766-20-1320)が窓口です。まずお墓の所在地(住所)を確認し、その市区町村の公式サイトまたは代表窓口に問い合わせてください。申請は郵送に対応している自治体もあるため、事前に確認することをおすすめします。
Q. 改葬許可申請に必要な書類は何ですか?
主な必要書類は「改葬許可申請書」「埋葬証明書(現在のお墓の管理者が発行)」「受入証明書(改葬先の施設が発行)」の3点です。加えて申請者の本人確認書類が必要になる場合があります。複数の遺骨をまとめて改葬する場合は遺骨ごとの証明書が必要なケースもあるため、事前に窓口へ確認することをおすすめします。
Q. 富山県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
富山県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。富山県では大型の墓石を持つ墓所が多い傾向があるため、解体費用は事前に複数の石材店から見積もりを取り比較することが重要です。
Q. 浄土真宗のお寺に墓じまいを申し出るのは難しいですか?
富山県は浄土真宗(特に浄土真宗本願寺派・真宗大谷派)の信仰が深く根づいた地域です。浄土真宗は他の宗派と比べて離檀への対応が比較的柔軟なケースも多いですが、長年のお付き合いがある寺院の場合、丁寧に事情を説明することが大切です。まずは「墓じまいを考えています」と率直にご住職に相談してみましょう。詳しくは檀家をやめる手続きもご参照ください。
Q. 富山を離れて他県に住んでいますが、遠方から墓じまいの手続きはできますか?
遠方からの手続きは可能ですが、複数回の現地訪問が必要になるケースが多いです。改葬許可申請書の提出は郵送対応の自治体もあります。石材店への依頼・立ち会いは1〜2回程度が目安です。墓じまいの段取りをまとめてサポートしてくれる業者・コンサルタントに相談することで、遠方からでも効率よく進めることができます。石材店選びを含む段取りの全体像は墓じまいの流れを8ステップで解説もご覧ください。
Q. 墓じまい後に後悔することはありますか?
墓じまい後に「形のあるお墓を残せばよかった」と感じる方もいますが、後悔を防ぐためには、①家族全員で十分に話し合ってから進める、②改葬先の見学・比較を丁寧に行う、③改葬先での最初の法要・納骨を大切にする、という3点が重要です。「子供の負担が減った」「お参りしやすくなった」と前向きに感じている経験者も多く、準備を丁寧に行えば後悔のない選択ができます。富山県では浄土真宗の精神的な結びつきが強い方も多いため、改葬先のお寺が宗旨・宗派を受け入れてくれるかどうかを事前に確認しておくことも大切です。
まとめ:富山県で墓じまいを進めるために
富山県での墓じまいは、改葬件数が2015年度の449件から2024年度の1,200件へと約167%増加しており、高齢化と人口減少が進む中で急速に一般化しつつあります。高齢化率32.8%と全国を大きく上回り、若い世代の県外転出も続いており、「誰がお墓を守るか」という問題が多くの家庭で現実になっています。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、富山県では大型墓石の解体費用が高くなる場合があるため、早めに石材店への相見積もりを取ることが費用を抑えるポイントです。
「自分が元気なうちに整理しておきたい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。富山県では浄土真宗の寺院が多く、多世帯同居の文化も根強いため、家族・親族との合意形成を丁寧に進めることが特に大切です。手続きや費用について不安があれば、富山県内の石材店・霊園・納骨堂に気軽に相談することで具体的なイメージをつかむことができます。複数の業者・施設に相談して比較することが、後悔のない墓じまいへの第一歩となります。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
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