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鹿児島県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

鹿児島県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

公開:2026年3月25日
更新:2026年3月25日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

鹿児島県では、墓じまい(改葬)の件数が全国と比べて際立って多い傾向が続いています。厚生労働省の衛生行政報告例によると、2016年度には改葬件数が7,042件を記録し、死亡件数に対する改葬件数の割合(対死亡比)は31.3%と全国平均11.1%の約2.8倍に達しました。2024年度も5,633件・対死亡比22.24%と、依然として全国平均を2倍以上上回る水準にあります。

背景には、高齢化率32.8%(全国平均28.7%を4.1ポイント上回る)という高齢化の進展と、人口増減率-3.64%(全国平均-0.75%の約4.9倍速)という深刻な人口流出があります。さらに鹿児島県は奄美大島・種子島・屋久島・徳之島など多くの離島を抱えており、島に残されたお墓を本土から管理することが難しい状況にある方も多く、墓じまいへの動機が高い地域的背景があります。

この記事では、鹿児島県で墓じまいを検討している方に向けて、改葬件数の推移と背景・手続きの流れ・主要市区町村の改葬許可申請窓口(鹿児島市・霧島市・鹿屋市・薩摩川内市・奄美市)・費用の目安・補助金の有無を詳しく解説します。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

鹿児島県で墓じまいを検討する人が増えている理由

高齢化・人口流出と離島問題の重なり

鹿児島県の高齢化率は32.8%で、全国平均28.7%を4.1ポイント上回っています。鹿児島市などの都市部でも高齢化が進んでいますが、薩摩地方・大隅地方の農村部や離島部では特にその傾向が著しく、「お墓の管理ができる体力・時間がなくなってきた」という声が多く聞かれます。

人口減少も深刻です。鹿児島県の人口増減率は-3.64%と、全国平均-0.75%の約4.9倍の速さで減少しています。若い世代が鹿児島市や福岡・東京などへ移住するため、地方の集落や離島に残されたお墓の継承者がいなくなるケースが増えています。核家族化率56.0%(全国平均54.1%より1.9ポイント高い)という数値も、三世代での墓守体制が崩れている実態を示しています。

特に注目されるのは離島問題です。鹿児島県には奄美大島・種子島・屋久島・徳之島・喜界島・沖永良部島・与論島など多数の有人離島があります。本土に移り住んだ子世代が離島のお墓を管理するためには、毎回フェリーや飛行機での往来が必要で、時間的・費用的な負担が大きくなります。離島のお墓管理の困難さが、鹿児島県の改葬件数を全国水準より高く押し上げている要因の一つと考えられます。

生涯未婚率と単身世帯の実態

鹿児島県の生涯未婚率は19.8%(全国平均19.7%とほぼ同水準)で、独身のまま年齢を重ねる方が増えています。単身世帯率38.9%は全国平均38.0%をわずかに上回っており、「自分が亡くなった後、誰がお墓を守るのか」という将来への不安が墓じまいを決断する動機になっているケースは少なくありません。

墓じまい体験談

自分は今も独身で、結婚の予定も特にないですし、このまま歳を取っていったら、自分が亡くなったあとこのお墓はどうなるんだろうって思ったんです。誰も見る人がいなくて無縁仏になってしまうのも、なんだか父に申し訳ない気がして。

墓じまい経験者鹿児島県・30代・男性

改葬件数の推移と対死亡比

鹿児島県の改葬件数は、統計期間を通じて全国平均を大幅に上回る対死亡比を示しています。2016年度には7,042件・対死亡比31.3%という突出した数値を記録しました。その後は4,000〜5,000件台で推移しましたが、2024年度には5,633件・対死亡比22.24%と直近10年間で2番目に高い水準となっています。いずれの年も全国平均11.1%を大きく超えており、鹿児島県では全国と比べて改葬が活発に行われている傾向が継続しています。

死亡件数に対する改葬件数の割合(対死亡比)が全年で全国平均を2倍近く上回っているのは、高齢化・人口流出・離島特有の管理難という三重の要因が組み合わさっているためです。農村部・離島部を中心に管理者不在のお墓が増え続けており、今後も墓じまいの需要は高い水準が続くと見られています。

出典:厚生労働省 衛生行政報告例

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

お墓が遠方にあり、管理が大変になってきたので墓じまいを決断しました。決めてしまえば思ったよりスムーズに進み、ほっとしています。

墓じまい経験者東京都・60代・女性

鹿児島県での墓じまいの流れ

墓じまいは、家族との話し合いからはじまり、お寺への連絡・改葬先の確保・役所での手続き・石材店による解体撤去・新しい供養先への納骨まで、複数のステップを順番に進めていく必要があります。開始から完了まで一般的に3〜6か月程度かかります。鹿児島県内でも離島にお墓がある場合は石材店との日程調整にさらに時間がかかることがあるため、早めに動き出すことが大切です。

墓じまいの詳しい流れは墓じまいの流れを8ステップで解説もあわせてご参照ください。

①家族・親族への相談

最初のステップは、家族・親族全員での合意形成です。鹿児島県のような地方では「先祖代々のお墓は守り続けるべき」という意識が強い方もおり、特に離島に先祖代々のお墓がある場合は感情的になりやすいテーマです。感情的な対立を避けるために、「現実的にお墓を管理し続けることができるか」「離島への往来にかかる費用と体力」などを具体的な数字で示しながら話し合うと、理解を得やすくなります。

墓じまい体験談

叔父や叔母にも相談を兼ねて報告しましたが、昔ながらの考えが強い人もいて「お墓は残すべきだ」と反対されて気まずい空気でした。それでも、私達姉妹の状況や子供世代の負担を説明すると、最終的には「仕方ないねー。時代だね」と理解してもらえました。

墓じまい経験者神奈川県・50代・女性

②お寺・霊園への連絡

お寺のお墓(寺院墓地)の場合は、必ず住職に直接連絡して墓じまいの意向を伝えます。電話やメールだけで済ませるのではなく、できれば直接出向いて丁寧に説明することで、スムーズに話が進みやすくなります。「離檀料」と呼ばれるお布施の相談もこの段階で行います。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に連絡し、退去手続きの案内を受けてください。

墓じまい体験談

怒られたり、高いお金を請求されたらどうしようと思って、菓子折りを持って夫と一緒に挨拶に行きました。事情を話すと、ご住職は嫌な顔ひとつせず「娘さんたちのことを考えるのは親心ですよ」と優しく言ってくださいました。

墓じまい経験者愛知県・50代・女性

③改葬先の確保

改葬許可申請には、移転先(改葬先)が決まっていることが必要です。永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、希望する供養の形を選んで受入証明書(埋蔵証明書)を取得しておきます。鹿児島市・霧島市・鹿屋市周辺にはいくつかの霊園・納骨堂があります。離島にお墓がある場合は、本土側の改葬先を早めに確保しておくと手続きがスムーズです。

④改葬許可申請

現在のお墓がある市区町村の役所・役場に「改葬許可申請書」を提出します。必要書類(埋葬証明書・受入証明書など)を揃えて窓口に持参してください。離島にお墓がある場合は、その島の市区町村役場が窓口になります。窓口の詳細は次の「鹿児島県での改葬許可申請の手続き」セクションで解説します。

⑤お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店に解体・撤去を依頼します。離島にお墓がある場合は、石材店自体が島に渡る必要があるため、材料搬出・船賃などの追加費用が発生することがあります。事前に鹿児島市内や離島で対応できる石材店を複数探し、相見積もりを取ることが大切です。解体工事の前に僧侶による閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。

⑥新しい供養先へ納骨

取り出した遺骨を改葬先へ移して納骨します。改葬先ごとに必要な手続き(受入証明書の提出・納骨式の日程調整など)があるため、事前に確認しておきましょう。離島から本土の改葬先へ遺骨を移送する場合は、適切な容器(骨壺)に入れ、航空機・フェリーで搬送します。搬送方法については事前に航空会社・船会社に確認しておくことをおすすめします。

鹿児島県での改葬許可申請の手続き

改葬(墓じまいによる遺骨の移転)を行うには、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づき、現在のお墓がある市区町村から改葬許可証を取得することが法律で義務付けられています。手続きは現在のお墓がある市区町村の窓口で行います。

鹿児島県内の主要市区町村 改葬許可申請窓口

市区町村

担当部署

電話番号

申請ページ

鹿児島市

環境局 生活環境部 環境衛生課

TEL: 099-216-1264

申請ページ

霧島市

市民環境部 環境衛生課

TEL: 0995-45-5111(代)

霧島市公式サイト

鹿屋市

市民生活部 生活環境課

TEL: 0994-31-1151(代)

鹿屋市公式サイト

薩摩川内市

市民環境部 生活環境課

TEL: 0996-23-5111(代)

薩摩川内市公式サイト

奄美市

市民環境部 環境政策課

TEL: 0997-52-1111(代)

奄美市公式サイト

上記以外の市区町村については、各市区町村の公式ウェブサイトで「改葬許可申請」を検索するか、市区町村の環境課・衛生課・市民課に直接お問い合わせください。離島の市区町村(屋久島町・種子島の西之表市・中種子町・南種子町、徳之島の各町など)については、島の役場窓口が改葬許可申請の窓口になります。

必要書類

改葬許可申請に必要な書類は市区町村によって多少異なりますが、一般的に以下が必要です。

遺骨が複数体ある場合は遺骨1体につき1枚の申請書が必要となるケースがあります。離島にお墓がある場合、窓口に行くこと自体が困難なため、郵送申請が可能かどうかを事前に各島の役場に問い合わせてください。郵送の場合は書類不備による再送を防ぐため、電話で必要書類を事前確認してから送付することをおすすめします。

申請から許可証交付まで

書類を窓口に提出してから改葬許可証の交付まで、通常は即日〜1週間程度かかります。書類に不備があると再提出が必要になるため、事前に必要書類を確認してから窓口に向かいましょう。改葬許可証は石材店による解体工事の前に取得し、納骨時には移転先の霊園・寺院に提出する必要があります。大切に保管しておいてください。

墓じまい体験談

平日は仕事で休めないので、役所の手続きが一番きつかったです。お墓のあった市役所まで行かないと改葬許可証がもらえないと言われて、有給をなんとか取って行きました。手続きのことなんて誰も教えてくれないし、ネットで調べながら一人で進めるのは心細かったです。

墓じまい経験者東京都・20代・女性

仕事の都合などで平日に役所へ行きにくい場合は、事前に電話で必要書類を確認し、一度の訪問で手続きが完了するよう準備することをおすすめします。離島の役場へ行く場合は特に、船便の時間や天候によるダイヤ変更も考慮した余裕のあるスケジュールを組んでください。

鹿児島県の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は「離檀料・閉眼供養」「お墓の解体・撤去」「改葬先への費用」の3つに大きく分かれます。鹿児島県内でも地域・霊園・石材店によって費用に差があるため、複数の石材店から見積もりを取り比較することが重要です。特に離島にお墓がある場合は、石材店の渡航費・宿泊費などが追加費用として発生する可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。

費用の詳細については墓じまい費用はいくら?もあわせてご確認ください。

離檀料・閉眼供養(お寺のお墓の場合)

お寺のお墓(寺院墓地)から墓じまいをする場合、遺骨を取り出す前に「閉眼供養(魂抜き)」をお願いするのが一般的です。お布施の目安は3〜15万円程度です。また、お寺の檀家をやめる際に「離檀料」として3〜20万円程度を納めるケースがあります。なお、浄土真宗の一部では魂の概念が異なるため、閉眼供養が不要な場合もあります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は必要ありません。

石材店への解体・撤去費用

お墓の解体・撤去には石材店への費用として10〜40万円程度かかるのが一般的です。費用は墓石の大きさ・重量・数量によって変わります。鹿児島県の離島にお墓がある場合は、石材店の離島への往来費用(船賃・宿泊費)が追加されるため、通常より高額になることがあります。離島対応可能な石材店は限られているため、複数社に相談して対応可否と費用を事前に確認することが大切です。

墓じまい体験談

霊園の規約で指定石材店しか使えなかったので、他社との相見積もりができなかったのが一番のストレスでした。業者から出された見積もりが適正価格なのか判断しづらくて、言い値で進めるしかないのがすごくモヤモヤしましたね。

墓じまい経験者鹿児島県・30代・男性

改葬先への費用

移転先となる改葬先の種類によって費用は大きく異なります。

  • 永代供養墓:10〜100万円程度(合祀か個別かで差がある)
  • 納骨堂:30〜150万円程度(ロッカー型から自動搬送型まで幅がある)
  • 樹木葬:5〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
  • 散骨:5〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨で差がある)

総額の目安

離檀料・解体費用・改葬先への費用を合計した墓じまいの総額は、30〜150万円程度が目安です。費用を抑えたい場合は、合祀型の永代供養墓や散骨を選ぶと30〜60万円台に収まることもあります。離島のお墓の場合は石材店の追加費用が加わるため、総額がやや上振れする可能性もあります。事前に費用の全体像を把握した上で改葬先を選ぶと、予算内に収めやすくなります。費用全体の内訳については墓じまい費用はいくら?で詳しく解説しています。

鹿児島県に墓じまいの補助金はある?

2026年時点で、鹿児島県内の市区町村において墓じまいに直接充てられる補助金制度は確認できませんでした。墓じまいは個人の財産・宗教的事情に関わる行為であり、行政が費用を補助する制度は全国的にも一般的ではありません。補助金制度の新設・変更は随時行われる可能性がありますので、最新情報はお墓のある市区町村の担当窓口に直接確認することをおすすめします。

費用の負担を少しでも抑えるためには、以下の方法を検討してみてください。

  • 複数の石材店から相見積もりを取る:石材店によって解体・撤去費用は1.5〜2倍程度の差が生じることがあります。必ず複数社に見積もりを依頼しましょう。
  • 離島対応の石材店を複数探す:離島のお墓の場合は対応できる石材店が限られるため、鹿児島市内だけでなく奄美市・各離島の地元石材店にも問い合わせると費用が抑えられる場合があります。
  • 合祀型の永代供養を選ぶ:個別区画を持たない合祀型の永代供養墓は、費用が10〜30万円程度と比較的安価です。
  • 散骨を検討する:海洋散骨は5〜30万円程度と費用を抑えやすい選択肢の一つです。鹿児島県の海岸・錦江湾などでの海洋散骨も業者を選べば可能です。
  • 離檀料の上限を確認する:離檀料は法律上の義務ではなく、過大な要求には応じる必要はありません。相場(3〜20万円程度)を超える請求があった場合は、宗派の本山や弁護士に相談する方法もあります。
  • 家族で費用分担する:兄弟姉妹で費用を分担することで、一人あたりの負担を軽減できます。費用の分担方法は早めに家族で話し合っておきましょう。

墓じまい後の供養先の選び方

墓じまいをした後は、遺骨を新しい場所に移す必要があります。鹿児島県では鹿児島市・霧島市・鹿屋市を中心に複数の選択肢があります。特に離島にお墓がある方が本土に改葬先を選ぶ場合は、「本土側で自宅に近い場所」を選ぶと今後のお参りが格段に楽になります。「お参りのしやすさ」「費用」「継承者の有無」など、ご自身とご家族の状況に合った供養先を選ぶことが大切です。

永代供養墓

永代供養墓は、霊園やお寺が永続的に供養を続けてくれる墓のスタイルです。個別に区画を設けるものと、他の方の遺骨と一緒に納める合祀型があります。費用の目安は10〜100万円程度で、合祀型は比較的安価です。後継者がいなくても供養が継続されるため、鹿児島県内でも選ぶ方が増えています。詳しくは墓じまい後の永代供養についてをご確認ください。

納骨堂

納骨堂は建物の中に遺骨を安置する施設です。ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあり、鹿児島市・霧島市には複数の納骨堂があります。費用の目安は30〜150万円程度で、屋内のためお参りしやすいのが特徴です。詳しくは墓じまい後の納骨堂についてをご確認ください。

樹木葬

樹木葬は、樹木の根元や自然の中に遺骨を埋葬するスタイルです。費用の目安は5〜80万円程度と幅があります。桜島を望む豊かな自然環境が広がる鹿児島県には、里山型の樹木葬が合う場合もあります。詳しくは墓じまい後の樹木葬についてをご確認ください。

散骨

散骨は遺骨を粉末状にして海や山林などに撒く供養の形です。費用の目安は5〜30万円程度と比較的安価です。鹿児島県の錦江湾・東シナ海などでは海洋散骨を扱う業者もあります。散骨に法的制限はありませんが、自治体のルールや散骨業者のガイドラインに従って行う必要があります。詳しくは墓じまい後の散骨についてをご確認ください。

供養先を選ぶ際には、「自分が元気なうちにお参りできる距離か」「将来的に子世代も維持・管理できるか」という視点が重要です。墓じまいの目的が「子供への負担を減らすこと」であれば、継承不要の合祀型永代供養や散骨は特に適した選択肢といえます。

墓じまい体験談

金銭的にも精神的にも、将来の負債みたいなものがひとつ減って本当にスッキリしました。仕事の営業回りのついでにふらっと寄れるくらいアクセスも良くなったので、前よりお参りに行く頻度は増えた気がします。

墓じまい経験者鹿児島県・30代・男性

鹿児島県の墓じまいでよくある質問

Q. 鹿児島県の改葬件数はなぜ全国平均より大幅に多いのですか?

鹿児島県は高齢化率32.8%(全国+4.1pt)・人口減少率-3.64%(全国の約4.9倍速)という構造的な問題に加え、奄美大島・種子島・屋久島・徳之島などの離島にお墓がある方が多く、本土から管理することが物理的に困難なケースが多いことが要因の一つと考えられます。対死亡比は2015〜2024年度を通じて全国平均11.1%を常に大幅に上回っており、鹿児島県では全国と比べて改葬が活発に行われています。

Q. 離島(奄美大島・種子島・屋久島など)のお墓の墓じまいはどのように進めますか?

基本的な手続きの流れは本土と同じですが、いくつかの特別な配慮が必要です。まず、改葬許可申請はお墓がある離島の市区町村役場に行います(例:屋久島のお墓なら屋久島町役場)。石材店の手配は離島対応可能な業者を選ぶか、地元の業者に相談します。遺骨の本土への搬送はフェリーや航空機で行います(事前に運送方法を確認)。各ステップで通常より時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って計画を立ててください。

Q. 改葬許可申請は鹿児島市以外の市区町村でもできますか?

はい、改葬許可申請は現在のお墓がある市区町村で行うものですので、鹿児島市以外でも手続きができます。霧島市・鹿屋市・薩摩川内市・奄美市などの窓口があります。お墓の所在地の市区町村役所・役場の環境課・衛生課・市民課にお問い合わせください。各窓口の連絡先は「鹿児島県での改葬許可申請の手続き」セクションの表をご参照ください。

Q. 墓じまいの費用を抑えるにはどうすればよいですか?

費用を抑えるポイントは主に3つあります。第一に、複数の石材店に相見積もりを依頼することです。石材店によって費用は1.5〜2倍程度の差があることがあります。第二に、改葬先に合祀型の永代供養墓や散骨など比較的安価な選択肢を選ぶことです。第三に、離檀料について住職と丁寧に話し合い、相場(3〜20万円程度)の範囲で合意することです。なお、2026年時点で鹿児島県内に墓じまいへの補助金制度はありません。

Q. 墓じまいは自分で手続きできますか?

改葬許可申請の書類記入・提出などは基本的にご自身で行うことができます。ただし、石材店への依頼・遺骨の搬送・新しい供養先との調整など、複数の関係者との連絡が必要な手続きが多いため、まとめて動ける期間を確保して計画的に進めることが大切です。書類作成の専門的なサポートが必要な場合は行政書士に相談する方法もあります。

Q. 鹿児島県の離島のお墓について、石材店はどうやって探せばよいですか?

離島対応可能な石材店を探す方法として、①鹿児島市内の石材店に「離島でも対応可能か」を問い合わせる、②奄美市など各離島の地元の石材店・石材業者を地域ページや電話帳で探す、③お寺や霊園の管理者に紹介してもらう、といった方法があります。離島では石材店の数が限られるため、複数の問い合わせと余裕のあるスケジュール調整が重要です。費用は本土より高くなる場合がありますが、複数社に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

まとめ

鹿児島県の墓じまい(改葬)件数は、2016年度7,042件(対死亡比31.3%)というデータに示されるとおり、全国平均を大幅に上回る水準が続いています。2024年度も5,633件・対死亡比22.24%と高い水準にあります。高齢化率32.8%(全国+4.1pt)、人口減少率-3.64%(全国の約4.9倍速)、核家族化率56.0%(全国+1.9pt)という構造的な背景に加え、奄美大島・種子島・屋久島など離島特有のお墓管理困難が、鹿児島県の改葬を促進していると考えられます。

鹿児島県で墓じまいを進める主なポイントは以下のとおりです。

  • 手続きは現在のお墓がある市区町村の窓口(環境課・衛生課・市民課など)で改葬許可申請を行う。離島のお墓は離島の役場が窓口
  • 必要書類:改葬許可申請書・埋葬証明書・受入証明書・本人確認書類
  • 費用の目安:総額30〜150万円程度(改葬先の種類によって大きく変わる)。離島のお墓は石材店の追加費用を考慮する
  • 離島のお墓は石材店・スケジュール調整・遺骨搬送に特別な配慮が必要
  • 2026年時点で補助金制度はないが、合祀型永代供養・散骨などで費用を抑えられる場合がある

墓じまいは「いつかやらなきゃ」と思いながら先延ばしにするより、元気なうちに計画的に進めることをおすすめします。特に離島にお墓がある場合は、各ステップに時間がかかるため、思い立ったときに早めに動き出すことが大切です。まずは家族との話し合いからスタートし、窓口への問い合わせや石材店への相談を並行して進めていきましょう。

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