墓じまいを考え始めたきっかけ
数年前に父が亡くなって、自分がお墓を引き継ぐことになったんです。
その時に、初めて自分の将来ってどうなるんだろうとか現実的に考えるようになりました。自分は今も独身で、結婚の予定も特にないですし、このまま歳を取っていったら、自分が亡くなったあとこのお墓はどうなるんだろうって思ったんです。誰も見る人がいなくて無縁仏になってしまうのも、なんだか父に申し訳ない気がして。毎年の管理費もずっと払い続けることになりますし、自分のこれからのことを考えたら、早めに整理しておいた方がいいのかなと思うようになりました。それで色々考えた結果、墓じまいをして区切りをつけることにしました。
親族との話し合い
相談したのは母親と父方の伯父くらいです。
伯父は昔気質なところがあるので反対されるかなと思ったんですが、むこう30年維持した場合の管理費のトータルコストと、今納骨堂に移したときの費用をざっくり計算して説明しました。仕事柄どうしても数字でプレゼンする感じになっちゃったんですが、伯父も苦笑いしながら「お前は本当に計算高いな」と言いつつ納得してくれました。母親も掃除がなくなると喜んでましたね。
お寺・霊園への連絡
お寺と違って民間霊園なので、管理事務所に電話で伝えました。
渋られたり面倒なことを言われるかと身構えていたんですが、担当のスタッフさんは「改葬ですね。必要な書類を郵送しますね」とあっさりしたものでした。ただその時に「墓石の解体はうちの指定石材店しか使えませんから」とさらっと言われて、ちょっと戸惑ったのを覚えています。
一番大変だったこと
霊園の規約で指定石材店しか使えなかったので、他社との相見積もりができなかったのが一番のストレスでした。
業者から出された見積もりが適正価格なのか判断しづらくて、言い値で進めるしかないのがすごくモヤモヤしましたね。あとは市役所の改葬許可の手続きも、平日しか開いていないので仕事のお昼休みに抜け出して行かなきゃいけなくて、かなりバタバタしました。
墓じまいを終えて良かった点
金銭的にも精神的にも、将来の負債みたいなものがひとつ減って本当にスッキリしました。
新しい移転先は鹿児島市内の室内型の納骨堂にしたんですが、これなら火山灰で墓石が汚れることもありません。仕事の営業回りのついでにふらっと寄れるくらいアクセスも良くなったので、前よりお参りに行く頻度は増えた気がします。母親も体力的にお参りが楽になったと喜んでくれています。
もしやり直すなら変えたいこと
民間霊園のお墓を買う時に、将来処分する時のルールを親がちゃんと確認していなかったのが痛かったですね。
自分も手続きを始めるまでそこまで気が回らなくて、交渉の余地がなかったのが悔やまれます。もっと早く霊園の規約を取り寄せて読み込んでおけば、解体費用について石材店ともう少しうまく交渉するやりようがあったかもしれないなと後悔してます。





















