墓じまいを考え始めたきっかけ
きっかけは、お墓参りの距離の問題でした。
私たち家族は仕事の関係でずっと千葉に住んでいて、秋田にはもう住んでいる親族もほとんどいませんでした。若い頃はお盆や法事のたびに帰省していましたが、年齢を重ねるにつれて移動も大変になり、気づけばお墓参りも数年に一度という状態になっていました。なので墓じまいを決意しました。
親族との話し合い
秋田のお墓を千葉に移す話が出たとき、一番意見が分かれたのは従兄弟とのやり取りでした。
私たち兄弟はすでに関東に住んでいて、お墓参りもなかなか行けない状況だったので、墓じまいをして千葉に移す方が現実的だと考えていました。ただ、従兄弟の一人は「自分が帰省したときに手を合わせる場所がなくなるのは寂しい」と言って、最初はあまり賛成ではありませんでした。そのときに、「完全になくすわけではなく、千葉に移してちゃんと供養は続ける」ということや、永代供養の形にすれば管理の心配がないことなどを丁寧に説明しました。
お寺・霊園への連絡
電話口で事情を説明すると、ご住職は少し間を置いたあと、「そうですか、今は遠くにお住まいなんですね」と落ち着いた声で話を聞いてくれました。
そして、「最近はお子さんが関東に住んでいて、そちらへ改葬される方も増えていますよ」と言ってくださり、思っていたよりも自然な反応だったのが印象に残っています。その後、閉眼供養のことや改葬許可の手続きについても丁寧に教えてくださり、「場所が変わっても、きちんと供養していく気持ちが大事ですからね」と言ってもらえたときは、少し肩の力が抜けました。もっと厳しい反応を想像していたので、理解を示してもらえたことがとてもありがたかったです。
一番大変だったこと
手続き関係の準備でした。
特にお墓を別の場所に移す改葬の場合、役所への申請書類をそろえるのに思った以上に時間がかかりました。まず新しく納骨する霊園から「受入証明書」をもらい、それを秋田の役所に提出して「改葬許可証」を発行してもらう必要がありました。書類自体は難しいものではないのですが、郵送でのやり取りが多く、何度か書き直しが必要になったりして、思っていたより手間がかかったのを覚えています。
墓じまいを終えて良かった点
お墓の管理についての不安がなくなったことです。
以前は秋田にお墓があったため、なかなか頻繁にお参りに行くことができず、「ちゃんと手入れできていないのではないか」と気になることが多くありました。千葉に移してからは、自宅から行きやすい場所になったので、思い立ったときにお参りに行けるようになりました。お彼岸や命日にも無理なく足を運べるようになり、以前よりも身近に供養できていると感じています。
もしやり直すなら変えたいこと
お墓の中の状況をもう少し事前に確認しておけばよかったと思っています。
当日になって石材店の方に墓石を開けてもらったところ、想像していたよりも多くの遺骨が納められていて、どなたのものか分からない古い骨壺もいくつか出てきました。結局その場で親族に電話をして確認したり、どこまで新しい納骨先へ持っていくかを急いで決めることになり、少し慌ただしい雰囲気になりました。





















