千葉市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・改葬許可申請の窓口・費用の目安・補助金の有無まで、千葉市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、千葉市では単身世帯率が39.4%(全国平均38.0%)で全国を上回っています。核家族化率も55.3%(全国54.1%)と高く、「お墓を引き継ぐ家族が確保できない」「将来、誰も管理できなくなる前に整理したい」という理由から、生前に墓じまいを選ぶ方が増えています。
「改葬の窓口がどこなのかわからない」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。千葉市は政令指定都市であり、改葬許可申請の窓口が通常の市区町村とは異なる点も特徴です。この記事を読めば、千葉市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

千葉市で墓じまいを検討する人が増えている理由
千葉市は千葉県の県庁所在地であり、中央区・花見川区・稲毛区・若葉区・緑区・美浜区の6区からなる政令指定都市です。海浜幕張や稲毛など都市部と、農村地帯が混在する多様な顔を持つ街です。近年は単身世帯の増加が進んでおり、お墓の承継問題が都市部・農村部の双方で表面化しています。
単身世帯率39.4%——後継者不在の問題が広がる
2020年の国勢調査によると、千葉市の単身世帯率は39.4%(全国平均38.0%より+1.4pt)です。全世帯の約4割が一人暮らしという現状では、「自分の代でお墓を整理しておきたい」という意識が生まれやすくなっています。また、核家族化率も55.3%(全国54.1%より+1.2pt)と全国を上回り、多世代同居で墓を守る家族のかたちは少なくなっています。
「子どもや孫に面倒をかけたくない」「後継者がいないまま無縁墓になることを避けたい」という声は、千葉市でも着実に広がっています。
東京近郊ならではの「遠方のお墓」問題
千葉市は東京のベッドタウンとして発展してきた都市です。人口増減率は+0.32%(全国平均は-0.75%)と微増傾向を保っており、全国各地から転入してきた方も多く住んでいます。その結果として「自分は千葉市に住んでいるが、実家のお墓は地方にある」「遠方まで墓参りに行けなくなってきた」というケースが生まれやすい環境にあります。
生涯未婚率は19.4%(全国19.7%とほぼ同水準)で、5人に1人が未婚のまま生涯を終える計算になります。こうした世帯構成の変化が、千葉市での墓じまい需要を後押ししています。
自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感
墓じまい検討中愛知県・56歳・男性
「子どもや孫の世代に負担を残したくない」という思いから生前に墓じまいを決断する方が、千葉市でも増えています。墓じまいは決してネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる決断でもあります。

千葉市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。千葉市ならではの注意点もあわせて確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。特に、遠方に住む親族が反対するケースもあるため、事情を丁寧に伝えながら全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。千葉市内には歴史あるお寺も多く、長年の関係がある場合は特に丁寧な対話が重要です。民間霊園・公営霊園の場合は管理事務所へ連絡して返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。千葉市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 千葉市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、千葉市の担当窓口に改葬許可申請を行います。千葉市は政令指定都市のため、窓口が通常の市区町村とは異なります。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。千葉市内でも石材店によって費用に差があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証を新しい供養先に提出することを忘れないようにしましょう。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
千葉市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。千葉市は政令指定都市のため、申請窓口が一般的な「市民課」や「戸籍課」ではなく、専門の部署になっています。
担当窓口と問い合わせ先
千葉市では、生活衛生課 改葬許可担当が申請窓口です。通常の市区町村では市民課・戸籍課が窓口になることが多いため、千葉市では窓口を間違えないよう注意が必要です。また、政令指定都市のため、お墓がある区の保健福祉センターで手続きが必要となる場合もあります。事前に電話で確認してから窓口に向かうことをおすすめします。
千葉市 生活衛生課 改葬許可担当 TEL 043-245-5213

詳細・申請書のダウンロードは千葉市公式サイト(改葬許可申請)からご確認ください。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
千葉市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前に電話で確認を取ることが大切です。なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。

千葉市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と千葉市ならではの注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営霊園のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさ、お参りのしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

千葉市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で千葉市には墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は全額自己負担となります。最新情報は千葉市公式サイトでご確認ください。
千葉市の市営霊園
千葉市には千葉市営桜木霊園・千葉市営平和公園墓地の2ヶ所の市営霊園があります。公営霊園は比較的費用が抑えられますが、空き区画が少ない場合があります。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
千葉市は東京近郊に位置し、交通の便が良いため、都内や千葉県内の供養施設にアクセスしやすい立地です。単身世帯率39.4%という実情を踏まえると、後継者が不要な形の供養先が特に注目されています。代表的な4つの選択肢をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」「子どもに負担をかけたくない」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、合祀型は費用を抑えられることも魅力です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。千葉市からアクセスしやすい場所にも施設があり、管理の手間がかからない点が特徴です。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。千葉県内にも施設が増えており、千葉市からも通いやすい選択肢が広がっています。自然に還りたいという方や、シンプルな供養を希望する方に向いています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。千葉市は千葉港や東京湾に近く、海洋散骨を扱う業者も利用しやすい立地です。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
永代共同供養が、1番良いと思った。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
市役所へ行って改葬許可の書類を取り寄せ、お寺に署名をもらい、それをまた提出するという工程は、平日に仕事をしている身としては時間を作るのが一苦労でした。古い戸籍を遡るのが意外と大変だったので、もっと時間に余裕を持って準備を始めていれば良かったと思います。
墓じまい経験者兵庫県・40代・男性
よくある質問
千葉市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。千葉市では生活衛生課 改葬許可担当(TEL 043-245-5213)が窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。政令指定都市のため、お墓がある区の保健福祉センターで手続きが必要な場合もあります。事前に電話で確認することをおすすめします。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
千葉市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。当サイトの調査では解体撤去費用は「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。
千葉市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、千葉市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は自己負担となります。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は千葉市公式サイトでご確認ください。
千葉市は政令指定都市ですが、手続きの注意点はありますか?
千葉市では改葬許可申請の窓口が「生活衛生課 改葬許可担当」です。通常の市区町村の「市民課」「戸籍課」とは異なります。また、お墓がある区の保健福祉センターで手続きが必要になるケースもあるため、必ず事前に電話(043-245-5213)で確認することをおすすめします。
まとめ:千葉市で墓じまいを進めるために
千葉市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 単身世帯率39.4%・核家族化率55.3%と後継者不在の問題が広がる千葉市では、早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は「生活衛生課 改葬許可担当」(TEL 043-245-5213)。通常の「市民課」とは異なるため注意が必要です。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。東京近郊の千葉市からアクセスしやすい施設が多数あります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、生活衛生課や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





