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愛知県で墓じまいをするには?改葬件数の推移・手続き・費用を解説

愛知県の墓じまい|費用相場と業者選びのポイント

愛知県で墓じまいを検討している方に向けて、費用相場や業者選びのポイント、相談先を整理しました。

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愛知県の墓じまい基礎情報

愛知県の墓じまいの流れや費用、手続きについて詳しく解説します。

小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

公開:2026年3月25日更新:2026年4月24日

愛知県では、2024年度の改葬件数が7,014件に達し、2015年度(2,141件)と比べて約228%増加しています。愛知県は製造業を中心に人口が増加している県(人口増減率+0.79%、全国平均-0.75%)ですが、人口が増えていてもお墓の承継問題は進んでいます。地元に就職した世代はお墓を守れても、親世代の出身地が他県(岐阜・三重・長野など)である場合、「地元のお墓を管理できない」という問題が生じています。

愛知県は高齢化率25.4%(全国28.7%)と全国平均より低いものの、核家族化率55.5%(全国54.1%)と子世代の独立が進んでいます。名古屋市・豊田市・岡崎市など大都市圏に人口が集中する一方、東三河(豊橋・豊川)・奥三河などの農山村部では高齢化と過疎化が進んでいます。

本記事では、愛知県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

愛知県で墓じまいを検討する人が増えている理由

愛知県の改葬件数は、2015年度の2,141件から2024年度の7,014件へと増加しました。2024年度が最多を記録しており、特に2022年度以降は急増しています。対死亡比8.22%(2024年度)は全国平均(11.1%)を下回りますが、絶対件数は多く、全国有数の改葬件数を誇る県となっています。

出典:厚生労働省 衛生行政報告例

「人口増加県」でも起きるお墓の承継問題

愛知県の人口増減率は+0.79%と全国で数少ない人口増加県のひとつです。これはトヨタグループを中心とした製造業の集積による転入超過が続いているためです。しかし人口が増えていても、「お墓の承継問題」は解消されません。愛知県に転入してきた方がお墓を新設するケースは多い一方、出身地(岐阜・静岡・長野・三重など)に残したお墓の管理が難しくなる問題も生じています。単身世帯率は36.3%(全国38.0%)と全国平均よりやや低い水準ですが、核家族化率55.5%(全国54.1%)は高く、子世代が独立して別世帯を持つことでお墓の管理者が不明確になるケースが増えています。名古屋市内の大型墓地・霊園では、管理費の未払いが増加しているという報告もあり、愛知県でも「お墓の空き家」問題が顕在化しています。

生涯未婚率は17.7%(全国19.7%)と全国平均より低く、愛知県は家族を持つ方が多い県ですが、子供が進学・就職で東京や大阪など県外に転出した場合、愛知に残った親のお墓を将来誰が管理するかという問題は変わりません。人口が増えている一方で「お墓の管理者不在」という問題が進行しているのが愛知県の特徴です。

高齢化と地域格差

高齢化率は25.4%と全国平均(28.7%)より低いものの、奥三河(設楽・東栄・豊根など)や知多半島の一部では高齢化と人口流出が顕著です。名古屋市・豊田市などの都市部でも高齢化は着実に進んでおり、かつて郊外に建てた大型の墓石を誰が管理するかという問題が核家族化した子世代の課題となっています。2022年度から改葬件数が急増した(2021年:3,656件→2022年:6,096件)背景には、コロナ禍後の意識変化と「自分が元気なうちに整理しておきたい」という動機が広がったことが挙げられます。対死亡比8.22%は全国平均11.1%を下回りますが、愛知県の死亡者数自体が多い(年間8万人以上)ため、件数として7,000件超という全国有数の改葬数が生じています。

墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」であり、愛知県でも子世代が県外に転出している家庭を中心に同様の問題が起きています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

子供が遠方に住んでいて、自分たちが動けなくなった後に誰がお墓を守るのか、ずっと気になっていました。元気なうちに決断して本当によかったです。

墓じまい経験者愛知県・68歳・女性

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。子供たちに任せると大変です。

墓じまい経験者千葉県・62歳・男性

愛知県での墓じまいの流れ

墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。愛知県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談

墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。愛知県は名古屋市を中心に広域に市区町村が広がっており、親族が名古屋・豊田・岡崎など県内各地に散らばっている場合もあります。「自分が動けなくなった後に誰が管理するか」「子供が県外に転出している」という具体的な状況を丁寧に伝え、改葬先の候補(永代供養墓・納骨堂など)を具体的に示すと、親族の理解を得やすくなります。お盆・彼岸など家族が集まるタイミングに話し合いの場を設けることをおすすめします。愛知県は東名・名神・新東名などの高速道路ネットワークが発達しており、遠方に住む親族も帰省しやすい立地です。帰省のタイミングを活かして、複数の親族が揃う機会に話し合いを設けると効率的です。

②お寺・霊園への連絡

お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。近年は柔軟に対応してくださる住職も増えています。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。

墓じまい体験談

「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。

墓じまい経験者大阪府・50代・男性

③改葬先の確保

墓じまい後にお骨をどこに移すかを先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。名古屋市・豊田市・岡崎市周辺に永代供養墓・納骨堂が充実しており、改葬先の選択肢が豊富な県です。

④改葬許可申請

お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。愛知県には38市・14町・1村があり、申請先はお墓の所在地を管轄する市区町村の担当窓口です。名古屋市は政令市のため区ごとに窓口が異なります(葵区・中区など)。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。

⑤お墓の解体・撤去

改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。奥三河などアクセスが困難な地域では、重機搬入が難しいケースもありますので事前に石材店に現地確認を依頼することをおすすめします。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。

⑥新しい供養先へ納骨

石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。家族・親族に新しい供養先の場所とお参りの方法・交通アクセスを共有しておくと、その後の供養がスムーズです。可能であれば最初のお参りを家族全員で行うと、気持ちの区切りがつきやすくなります。

愛知県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧

改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。愛知県には38市・14町・1村があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先

以下は愛知県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。

市区町村

担当部署

電話番号

公式サイト

名古屋市

各区役所市民課

TEL: 052-972-3114(市代表)

名古屋市公式サイト

豊田市

市民課

TEL: 0565-34-6640

豊田市公式サイト

岡崎市

市民課

TEL: 0564-23-6884

岡崎市公式サイト

一宮市

市民課

TEL: 0586-28-9136

一宮市公式サイト

春日井市

市民課

TEL: 0568-85-6148

春日井市公式サイト

豊橋市

市民課

TEL: 0532-51-2338

豊橋市公式サイト

上記以外の市町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。名古屋市は政令市のため、お墓がある区(中区・東区・千種区など)の区役所が窓口です。郵送申請に対応している自治体もありますので、遠方からの手続きの場合は事前に確認しましょう。

必要書類

改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。

  • 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
  • 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
  • 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
  • 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)

複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースがあるため、事前に窓口で確認してください。書類に不備があると許可証の交付に時間がかかりますので、石材店への依頼日程と余裕をもった申請スケジュールを立てることをおすすめします。必要書類が一度で揃えられるよう、事前に各機関(現在のお寺・霊園・改葬先)への確認を済ませてから窓口に向かうとスムーズです。

申請から許可証交付まで

必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。名古屋市の場合は区役所ごとに窓口が異なり、受付時間・郵送対応の可否も区によって異なることがあります。事前に電話またはホームページで確認してから手続きを進めることをおすすめします。

愛知県の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。早めに複数の石材店に見積もりを依頼し、総額を把握しておきましょう。

離檀料

お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。

お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)

石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。墓石の大きさ・重さ・霊園の立地条件によって金額が変わります。愛知県は都市部から奥三河まで幅広い地域があり、交通の便によっても費用が変わります。複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。石材店によって費用は1.5〜2倍程度差が出ることもあります。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。

改葬先(新しい供養先)の費用

改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。

  • 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
  • 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
  • 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
  • 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)

名古屋市・豊田市・岡崎市など愛知県内の都市部には永代供養墓・納骨堂が豊富にあり、改葬先の選択肢が多い県です。費用の比較は金額だけでなく「年間管理費の有無」「将来的な合祀の有無」「宗教・宗派の制限」も確認して総合的に判断することをおすすめします。

総額の目安

離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。

墓じまい経験者大阪府・72歳・女性

愛知県に墓じまいの補助金はある?

2026年時点で、愛知県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。愛知県は財政力が比較的高い自治体が多く、今後制度が整備される可能性もありますが、現時点では個人の費用として計画する必要があります。

費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を検討してみましょう。

  • 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます。名古屋市周辺は競合が多く比較がしやすい環境です
  • 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
  • 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
  • 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期を避けると費用が抑えられる可能性があります

補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で最新情報を確認することをおすすめします。費用の工面が難しい場合は、石材店への相見積もりを先に取り、総額の見通しを立ててから段階的に準備することが現実的な方法です。費用を抑えるための方法については墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。

墓じまい後の供養先の選び方

墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。愛知県は名古屋を中心に永代供養墓・納骨堂・樹木葬の施設が充実しており、県内での改葬先の選択肢が豊富です。子供の住む東京や大阪などの他都市に改葬先を選ぶ方もいます。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことが、長期的に供養が続けられる秘訣です。資料請求や施設見学は複数を比較してから決めることをおすすめします。費用だけでなく、アクセスのよさ・年間管理費・宗教・宗派の制限なども確認しておきましょう。

永代供養墓

お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度です。名古屋市周辺をはじめ愛知県内に永代供養を扱う寺院・霊園が多数あります。複数の施設を見学・比較し、法要の頻度や個別供養の期間なども確認してから選ぶことをおすすめします。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。

納骨堂

屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜150万円程度。名古屋市内を中心に複数の納骨堂があり、都市部に住む子世代がお参りしやすい立地の施設が充実しています。名古屋駅や栄などの中心部にも納骨堂があり、仕事帰りや買い物のついでに立ち寄れる利便性が魅力です。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。

樹木葬

樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。「自然の中で眠りたい」という方に選ばれており、墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。愛知県内でも里山型・庭園型の樹木葬区画を設けた霊園があり、季節の花木に囲まれた環境での供養を選ぶ方が増えています。墓石のお墓と比べてお参りの準備物が少なく、子世代にも続けやすい形です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。

散骨

遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。「お墓にとらわれない自由な供養」を望む方に選ばれています。費用の目安は5万〜30万円程度。専門の業者に依頼することが一般的で、愛知県周辺(伊勢湾・太平洋)での海洋散骨を取り扱う業者もあります。散骨後に手を合わせる場所が欲しい場合は、分骨して一部を納骨堂・永代供養墓に納める方法を組み合わせることもできます。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。

墓じまい検討中東京都・57歳・男性

よくある質問(FAQ)

Q. 愛知県での改葬許可申請はどこに提出しますか?

改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。名古屋市であれば各区役所の市民課が窓口です(お墓のある区を確認してから問い合わせてください)。名古屋市は16区あり、それぞれの区役所が管轄を担当するため、まずお墓の住所から区を特定することが重要です。その他の市町村については各自治体のホームページで「改葬許可申請」を検索するか、代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。郵送申請に対応している自治体もあります。

Q. 愛知県の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?

愛知県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。名古屋市内・都市部では石材店の競合が多く比較しやすい環境ですが、奥三河など山間部ではアクセス費用が加算されることがあります。複数の石材店への相見積もりで適正な価格を確認しましょう。石材店は依頼前に現地調査を行う場合が多く、霊園・寺院への搬入路・重機の使用可否なども費用に影響します。早めに依頼して余裕のある工程を組むことが費用面でも作業面でも重要です。

Q. 愛知県は人口が増えているのになぜ墓じまいが増えているのですか?

愛知県への転入者の多くは製造業・サービス業の求人を目的とした転入であり、お墓は出身地(岐阜・長野・静岡・三重など)に残っているケースが多くあります。転入した本人は愛知に根を下ろしますが、出身地のお墓の管理は難しくなります。また、愛知で育った子世代が東京・大阪に進学・就職するケースも増えており、「愛知のお墓を将来誰が管理するのか」という問題も生じています。人口増加と墓じまいの増加は矛盾しているように見えますが、世代交代と人口移動のなかで発生する構造的な問題です。人口が増えていても、お墓の「次の管理者」がいない状況は変わらず、むしろ人口移動が活発な愛知県だからこそ問題が広がっているとも言えます。

Q. 名古屋市内の納骨堂・永代供養墓を改葬先として選べますか?

はい、問題ありません。愛知県外のお墓から名古屋市内の納骨堂・永代供養墓に改葬することも、愛知県内のお墓を名古屋市内の施設に移すことも可能です。改葬許可申請はお墓のある市区町村(現在のお墓の所在地)に提出します。名古屋市内には永代供養墓・納骨堂が複数あり、都市部のアクセスのよい立地の施設も多いため、子世代がお参りしやすい環境が整っています。施設を選ぶ際は、名古屋市内の複数の施設を見学・比較し、年間管理費や将来的な合祀の有無まで確認してから決めることをおすすめします。

Q. 墓じまいをしないとどうなりますか?

お墓の管理ができない状態が続くと、霊園・寺院から「管理費未払い」として連絡が来たり、最終的には無縁墓として整理される場合があります。無縁墓になると、遺族の意向を確認せずに合祀や撤去が行われることになります。また、将来的に子供や孫に手続きの負担が回ることになるため、「自分が元気なうちに整理しておきたい」と感じているなら、早めに家族で話し合うことをおすすめします。愛知県内の霊園・寺院でも管理費未払い区画の増加が問題となってきており、早めに行動することが本人・家族双方にとって最善の選択です。

まとめ:愛知県で墓じまいを進めるために

愛知県での墓じまいは、2024年度7,014件と過去最多を記録し、2015年度比約228%増で急増しています。人口が増加している県でありながら改葬件数が増えている背景には、核家族化(55.5%)と子世代の県外転出、そして「自分が元気なうちに整理したい」という意識の広まりがあります。高齢化率25.4%と全国平均より低いものの、2022年度以降の急増は愛知県でも確実に「お墓の承継問題」が現実の課題となっていることを示しています。人口が増え続ける名古屋大都市圏でも、お墓の問題は着実に広がっています。

手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりと改葬先の見学・比較が費用節減のポイントです。名古屋市は政令市のためお墓がある区の区役所が申請窓口である点に注意が必要です。

「自分が元気なうちに整理しておきたい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。名古屋市・豊田市・岡崎市など愛知県内の都市部には永代供養墓・納骨堂・樹木葬の選択肢が豊富にあり、改葬先の情報を集めながら段取りを立てることができます。墓じまいのステップは複数の関係者との調整が必要ですが、最初の一歩(家族への相談・改葬先の候補検討)から始めることで、その後の手続きが自然と進んでいきます。愛知県内の石材店・霊園・納骨堂に問い合わせて具体的な情報を集めることをおすすめします。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

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