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名古屋市で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

名古屋市で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

公開:2026年3月24日
更新:2026年3月24日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

名古屋市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、名古屋市の情報をもとにわかりやすく解説します。

2020年の国勢調査によると、名古屋市では全世帯の45.1%が単身世帯です(全国平均38.0%)。全国平均を大きく上回る水準であり、「お墓を引き継ぐ家族がいない」「将来の承継者に負担をかけたくない」という理由から、生前に墓じまいを選ぶ方が増えています。また、50〜54歳時点の生涯未婚率は20.0%(全国平均19.7%)とほぼ全国平均並みですが、名古屋市全体で5人に1人が未婚のまま50代を迎えており、承継者問題は現実的な課題です。

「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、名古屋市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

名古屋市で墓じまいを検討する人が増えている理由

愛知県は全国的に見ても経済的に活発な地域ですが、名古屋市でも単身世帯の増加や未婚率の上昇により、お墓の承継問題が年々身近になっています。

高齢化・未婚化の実態(4指標)

2020年の国勢調査をもとに、名古屋市の現状を4つの指標で確認します。

高齢化率:25.4%(全国平均28.7%)

全国平均より低いものの、4人に1人以上が65歳以上という状況です。高齢になるにつれてお墓の管理が難しくなり、「元気なうちに整理しておきたい」という動機から墓じまいを検討する方が増えています。

生涯未婚率(50〜54歳):20.0%(全国平均19.7%)

全国平均とほぼ同水準ですが、名古屋市全体で見ると5人に1人が未婚のまま50代を迎えており、「将来お墓を引き継ぐ子がいない」という問題が現実的な課題になっています。

核家族化率:49.1%(全国平均54.1%)

全国平均より低い数値ですが、単身世帯を除く家族世帯のなかでは核家族が多く、多世代同居の家庭は少数派です。

単身世帯率:45.1%(全国平均38.0%)

全国平均を7ポイント以上上回る水準です。名古屋市全体で見ると、約半数近くの世帯が一人暮らしという状況であり、「自分が亡くなった後、誰もお墓を守れなくなる」という不安の声が増えています。

家族のかたちの変化

名古屋市の人口は2015年から2020年にかけて1.59%増加しており(全国平均は0.75%の減少)、都市としての成長が続いています。しかし人口が増加する一方で、単身世帯の増加や未婚率の上昇により、「お墓を代々引き継ぐ」という従来の前提が成り立ちにくくなってきています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感

墓じまい検討中愛知県・56歳・男性

名古屋市での墓じまいの流れ

墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。

① 家族・親族への相談

最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。

② お寺・霊園への連絡と離檀手続き

現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。

③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)

改葬先を先に決めておくことが重要です。名古屋市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。

④ 名古屋市への改葬許可申請

改葬先が決まったら、お墓が所在する区の保健センターに改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。

⑤ お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。費用は石材店によって差が出るため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。

⑥ 新しい供養先へ納骨

遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

越境して、県をまたいであったので役所の移動許可が煩わしかった

墓じまい経験者愛知県・63歳・男性

県をまたいだ改葬では手続きが複雑になることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

名古屋市での改葬許可申請の手続き

遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。名古屋市での申請方法を具体的に説明します。

担当窓口と問い合わせ先

名古屋市では、現在のお墓が所在する区の保健センターが申請窓口です。名古屋市内16の区それぞれに保健センターがあり、お墓のある区の保健センターへ申請してください。郵送での提出も可能です(名古屋市保健所生活衛生部環境薬務課あて)。

名古屋市保健所 生活衛生部 環境薬務課 TEL 052-972-2644

詳細は名古屋市公式サイト(改葬について)でご確認ください。

必要書類

申請に必要な書類は主に2点です。

① 改葬許可証交付申請書

各区の保健センターの窓口で入手できます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。

② 改葬先の受入証明書または使用許可書

新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。

申請から許可証交付まで

書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。郵送で提出する場合は、書類の返送に時間がかかる場合がありますので余裕を持って手続きを進めましょう。書類に不備があると再度対応が必要になるため、事前確認が大切です。

なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

名古屋市の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安を確認しておきましょう。

① 離檀料(お寺のお墓の場合)

お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。

② 石材店への解体・撤去費用

墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

石材店は数か所に問い合わせるのが良いです。

墓じまい検討中北海道・63歳・男性

③ 改葬先への費用

永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。

総額の目安

これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。

費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

名古屋市に墓じまいの補助金はある?

結論からお伝えすると、2026年時点で名古屋市には墓じまい(改葬)に対する補助金・助成金制度はありません。最新情報は名古屋市公式サイトでご確認ください。

費用を抑えるためにできること

補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。供養先も合祀型の永代供養や散骨など、費用を抑えやすい選択肢があります。離檀料については、高額な請求があった場合は冷静に話し合うことが重要で、法的な支払い義務はありません。

具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。

名古屋市の市営霊園・公営霊園

名古屋市には市が運営する公営霊園があります。八事霊園・愛宕霊園・みどりが丘公園の3ヶ所があり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は民間霊園に比べて費用が抑えられる傾向がありますが、空き区画が少なく抽選になることもあります。

墓じまいをして改葬先として公営霊園を検討する場合は、名古屋市の担当窓口(環境局墓地管理課など)に問い合わせて、現在の空き状況や申し込み条件を確認してください。なお、墓じまいの補助金制度は現時点では設けられていません。

墓じまい後の供養先の選び方

名古屋市は中部地方の中心都市であり、市内および周辺エリアに多様な供養施設があります。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。

永代供養墓

お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。名古屋市内およびアクセスしやすい場所にも多数あり、管理の手間がかからない点が特徴です。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。

樹木葬

樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。名古屋近郊にも施設が増えており、アクセスしやすい選択肢が広がっています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。

散骨

粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

永代共同供養が、1番良いと思った。

墓じまい検討中東京都・57歳・男性

どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。

墓じまい体験談

本当に肩の荷が下りたというか、ずっと気になっていたことが片付いてスッキリしました。何より娘たちに将来の面倒な負担を残さずに済んだことが一番嬉しいですね。移転先は綺麗で、前よりもお参りに行く回数が増えたくらいです。

墓じまい経験者愛知県・50代・女性

よくある質問

名古屋市での改葬許可申請は自分でできますか?

はい、自分で申請できます。お墓が所在する区の保健センターが窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。郵送での提出も可能です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。

名古屋市での墓じまい費用はいくらかかりますか?

離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。

名古屋市に墓じまいの補助金はありますか?

2026年時点では、名古屋市に墓じまい専用の補助金・助成金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は名古屋市公式サイトでご確認ください。

お寺以外(民間霊園・公営墓地)の場合、手続きは違いますか?

改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、お墓が所在する区の保健センターへ改葬許可申請を進めてください。

遠方に住んでいても名古屋市の墓じまいはできますか?

できます。名古屋市の改葬許可申請は郵送での提出も可能です。また、書類の事前確認を電話やメールで行うことで、窓口訪問の手間を減らすことが可能です。石材店との調整も、写真やメールでのやり取りに対応している業者を選ぶと便利です。

まとめ:名古屋市で墓じまいを進めるために

名古屋市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。

  • 単身世帯率45.1%(全国平均38.0%)という名古屋市の実情から、承継者不在の問題は年々身近になっています。早めの検討が将来の安心につながります。
  • 改葬許可申請の窓口は、お墓が所在する区の保健センター。問い合わせは名古屋市保健所 生活衛生部 環境薬務課(TEL 052-972-2644)へ。郵送での申請も可能です。
  • 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
  • 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
  • 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。名古屋市内およびアクセスしやすい周辺エリアに多様な施設があります。

墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。

墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。

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墓じまいの流れ、費用の目安、墓じまい後の供養方法までをわかりやすく解説しています。

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