千葉県では、2024年度の改葬件数が8,042件に達し、2015年度(4,781件)と比べて約68%増加しています。東京のベッドタウンとして人口増加が続く一方で、農村部・内陸部に残るお墓の承継者が首都圏の都市部に流出し、「親のお墓を誰が守るのか」という問題が各地で起きています。
千葉県は千葉市・船橋市・松戸市・柏市などの大都市から、房総半島の農村地帯まで幅広い地域性を持ちます。都市部への人口集中が続く中、郊外や農村部のお寺・霊園では承継者不在のお墓が増え、墓じまいを選ぶ家族が年々増えています。
本記事では、千葉県での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
千葉県で墓じまいを検討する人が増えている理由
千葉県の改葬件数は、2015年度の4,781件から2024年度の8,042件へと約68%増加しました。対死亡比(死亡者数に対する改葬件数の割合)は10.0%で、全国平均の11.1%に近い水準まで上昇しています。この数字は、千葉県でも「お墓を動かす・整理する」という選択が広く一般化しつつあることを示しています。

単身世帯率と承継者不在の問題
2020年国勢調査によると、千葉県の単身世帯率は36.3%(全国平均38.0%)とほぼ全国水準です。一方、核家族化率は56.8%と全国平均(54.1%)を上回っており、子世代が独立して別世帯を構えるケースが多い傾向にあります。つまり、親の代が建てたお墓を子や孫が引き継ぐという従来の仕組みが機能しにくくなっているのです。
また、生涯未婚率は19.7%と全国平均と同水準です。子供がいない・あるいは遠方に住む子供に負担をかけたくないという気持ちから、自分の代で墓じまいを決断する方が増えています。
親族の理解を得るのが大変でした。
墓じまい経験者千葉県・69歳・男性
人口動態・高齢化・未婚率
千葉県の高齢化率は27.6%で全国平均(28.7%)をやや下回りますが、人口増減率は+0.99%と増加県です。ただしこれは千葉市・船橋市・松戸市・柏市・流山市などの都市部が牽引しており、南房総・銚子・勝浦・鴨川などの農村・漁港エリアでは人口減少と高齢化が深刻です。
農村部ではお墓を管理してきた60〜70代が「自分が動けるうちに整理しなければ」と判断するケースが増え、都市部では「親が亡くなって初めてお墓の存在を知った」という子世代が墓じまいを選ぶケースも目立ちます。墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ、2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを検討したきっかけの上位は「子供への負担を減らしたい」「管理が大変になってきた」「承継者がいない」などが挙げられており、千葉県でも同様の傾向があります。
首都圏への通勤圏として発展した千葉県は、地方出身者が移住したベッドタウン型の世帯が多く、「実家のある地方と、住んでいる千葉のお墓」が別々になっているケースも珍しくありません。墓じまいは故郷の遠距離お墓を身近な供養先に移す手段としても選ばれており、都心へのアクセスが良い千葉県内の納骨堂・永代供養施設が選ばれるケースも増えています。
やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。
墓じまい経験者千葉県・62歳・男性
千葉県での墓じまいの流れ
墓じまいは、思い立ったらすぐできるものではなく、複数の関係者(家族・お寺・役所・石材店・改葬先)との調整が必要です。千葉県での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を得てから進めることが大切です。「自分だけで決めて後でトラブルになった」という事例は少なくありません。特に兄弟姉妹・叔父叔母など、お墓参りをしてきた関係者には事前に連絡し、同意を得ておきましょう。「子供たちに負担をかけたくない」「管理できなくなってきた」という理由を丁寧に伝えると、理解を得やすい傾向があります。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。離檀(お寺の檀家をやめること)を申し出るこのステップは、精神的に難しいと感じる方が多いですが、近年は「時代の流れですね」と柔軟に対応してくださる住職も増えています。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。
③改葬先の確保
墓じまいをしてお骨を「どこに移すか」を先に決めておく必要があります。改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。千葉県内には多数の民間霊園・納骨堂・永代供養施設があります。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。千葉県は複数の市に分かれているため、申請先はお墓のある市区町村の担当窓口です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。千葉県内の石材店に依頼するのが一般的ですが、複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を持参してください。これをもって墓じまいの手続きは完了です。なお、納骨の際に新しいお寺・霊園でのお経や法要を依頼する場合は、その費用についても事前に確認しておきましょう。
時代の流れで、親族は想定よりも理解してくれました。早めに話し合いの場を設けることが一番の近道だと感じています。
墓じまい経験者愛知県・46歳・男性
千葉県の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。千葉県には54の市区町村があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は千葉県内の主要市における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 |
|---|---|---|
千葉市 | 各区保健福祉センター 衛生課 | TEL: 043-245-5213 |
船橋市 | 保健所 環境衛生課 | TEL: 047-436-2270 |
松戸市 | 保健所 生活衛生課 | TEL: 047-366-7340 |
柏市 | 保健所 生活衛生課 | TEL: 04-7167-1128 |
習志野市 | 健康支援課 | TEL: 047-453-7375 |
八千代市 | 保健センター | TEL: 047-421-6731 |
流山市 | 市民課 | TEL: 04-7150-6075 |
千葉市は政令指定都市のため、中央区・花見川区・稲毛区・若葉区・緑区・美浜区の各区保健福祉センター衛生課が窓口です。お墓がある区に問い合わせてください。上記以外の市区町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。窓口によっては書式が異なる場合があるため、申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
お寺のお墓の場合、埋葬証明書はご住職に発行を依頼します。離檀の申し出をする際に合わせて依頼するとスムーズです。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースもあるため、事前に窓口で確認しておくと安心です。また、申請書の「死亡者の本籍・氏名」欄は、埋葬時の記録と一致していなければならない場合があります。古い埋葬記録の確認が必要になることもありますので、余裕をもって準備を始めましょう。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいました。早めに担当窓口に電話して確認することをおすすめします。
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ、通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。千葉市や船橋市など大都市では窓口が混み合う時期もありますので、解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請することをおすすめします。郵送申請に対応しているかどうかも、事前に窓口へ確認しておくと移動の手間を省けます。
改葬許可証は新しい供養先への納骨時に必ず持参が必要です。紛失すると再発行手続きが必要になるため、発行されたら大切に保管してください。

千葉県の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。それぞれの相場を把握したうえで、早めに見積もりを取り総額を確認しておくことが大切です。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺の規模・故人との縁の深さ・地域の慣習によって大きく異なります。「お気持ちでけっこうです」と言われるケースもあれば、金額を提示されるケースもあります。
千葉県内では、房総半島の古刹・地方寺院と、都市部の近代的な霊園管理寺院では対応が異なる場合があります。都市部のお寺では「時代の流れ」として柔軟に対応してくださる住職も増えていますが、地方の古いお寺では檀家関係を重視するケースもあります。離檀を申し出る際は、丁寧に事情を説明し、感謝の気持ちを伝えることが大切です。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。
なお、「高額な離檀料を請求された」というトラブルも全国的に報告されています。法的根拠のない不当な請求には応じる必要はなく、話し合いで解決が難しい場合は専門家(弁護士・行政書士)への相談も選択肢のひとつです。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。費用は墓石のサイズや構造(外柵・カロート〔骨壺安置スペース〕の有無など)、搬出経路のアクセス条件によって変わります。特に房総半島の山間部や私有地に近い山林型霊園では、重機が入りにくく作業が複雑になるため費用が高くなる傾向があります。
複数の石材店から相見積もりを取ることで費用差を把握でき、適正価格で依頼できます。お寺や霊園から特定の石材店を紹介される場合もありますが、強制ではありませんので、自分でも他の石材店に見積もりを依頼してみましょう。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。以下に主な選択肢の目安を示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜100万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:10万〜80万円程度(個別埋葬か合葬かで差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
千葉県内の永代供養施設・納骨堂は、千葉市・船橋市・松戸市・柏市・流山市など交通の便がよい地域に多く点在しています。アクセスのよい施設は費用が高くなる傾向がありますが、郊外の霊園では同等のサービスでも費用を抑えられる場合があります。複数の施設の資料を取り寄せて比較検討することをおすすめします。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。改葬先に合祀型の永代供養を選べば50万円程度に収まるケースも多く、一方で自動搬送型の人気納骨堂に移す場合は100万円を超えることもあります。お墓の規模・離檀交渉の状況・改葬先の選択によって費用差が大きいため、早めに複数の業者・施設に相談して概算を把握しておきましょう。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
千葉県に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、千葉県および県内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも、墓じまい専用の補助制度は現時点ではほとんど存在しないのが実情です。
ただし、一部の自治体では「空き家対策」「地域振興」の観点から、旧来の地所の整理・管理に関連した相談窓口や支援事業を設けているケースがあります。お墓に隣接する土地の問題などが絡む場合は、市区町村の担当窓口に確認してみましょう。
補助金以外で費用を抑える方法として、以下のような手段を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで、解体・撤去費用を比較できます。石材店によって費用は1.5〜2倍程度の差があることも珍しくありません
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:改葬先として費用が抑えやすい合祀タイプの永代供養墓を選ぶことで、改葬先費用を5万〜30万円程度に抑えられます
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:複数の先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストの分散を避けられる場合があります
- 閑散期(冬〜春先)に石材店を手配する:繁忙期(彼岸・お盆前後)を避けると、工事費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で定期的に最新情報を確認することをおすすめします。費用を抑えるための具体的な方法についての詳細は墓じまいの費用を抑える方法もご覧ください。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養に対する考え方によって異なります。「子供に管理を任せたくない」「自然に還りたい」「身近でお参りしたい」など、希望に合う供養先を選ぶことが大切です。千葉県では都市部を中心に多様な選択肢が整っています。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に広く選ばれています。個別安置タイプ(一定期間後に合祀)と最初から合祀するタイプがあり、費用の目安は10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで差がある)です。千葉市・船橋市・松戸市・柏市・流山市周辺には永代供養を扱う寺院・霊園が多く、見学・資料請求しながら比較検討できます。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあります。雨天でもお参りできる、アクセスのよい駅近施設が多いのが魅力です。費用の目安は30万〜100万円程度で、施設の立地・タイプによって差があります。千葉県内では千葉市・船橋市・松戸市・習志野市などに複数の納骨堂があり、都内へのアクセスも良好な施設も選べます。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。墓石を建てない分、管理費が抑えられる施設が多く「自然の中で眠りたい」という方に選ばれています。費用の目安は10万〜80万円程度。千葉県内でも郊外の霊園を中心に樹木葬区画を設ける施設が増えており、房総半島の緑豊かなロケーションにある施設も人気です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。千葉県は東京湾・太平洋に面しており、海洋散骨の船が出港する港もあります。費用の目安は5万〜30万円程度。「お墓を残さない」選択肢として徐々に認知が広がっていますが、節度をもって行う必要があり、専門の業者に依頼することが一般的です。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
八柱霊園(東京都営)について
松戸市に所在する八柱霊園は東京都が管理する都立霊園のひとつです。千葉県在住の方でも申し込みができますが、墓所の使用許可は定期的な抽選制であり、一般墓・芝生墓地など区画の種類によって応募倍率が異なります。改葬先として検討する場合は、東京都公園協会の公式サイトで最新の募集スケジュール・応募要件を確認してください。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 千葉県での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。千葉市であれば各区の保健福祉センター衛生課、船橋市や松戸市・柏市は保健所の生活衛生課・環境衛生課が窓口です。まずお墓の所在地(住所)を確認し、その市区町村の公式サイトまたは代表窓口に問い合わせてください。
Q. 改葬許可申請に必要な書類は何ですか?
主な必要書類は「改葬許可申請書」「埋葬証明書(現在のお墓の管理者が発行)」「受入証明書(改葬先の施設が発行)」の3点です。加えて申請者の本人確認書類が必要になる場合があります。複数の遺骨をまとめて改葬する場合は遺骨ごとの証明書が必要なケースもあるため、事前に窓口へ確認することをおすすめします。
Q. 墓じまいの費用はどれくらいかかりますか?
千葉県での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(5万〜150万円)の3つです。改葬先に合祀型の永代供養墓を選ぶと費用を抑えやすく、納骨堂・樹木葬は施設によって費用差が大きいため、複数の施設に問い合わせて比較することが重要です。
Q. 親族の同意なしに墓じまいはできますか?
法律上は祭祀承継者(お墓を引き継ぐ人)が申請すれば改葬は可能ですが、お墓に関わる親族全員の同意を得てから進めることを強くおすすめします。同意を得ずに進めると、後から「聞いていなかった」とトラブルになるケースが少なくありません。特に兄弟姉妹・遠方の親族には、墓じまいを検討している理由と改葬先の候補を丁寧に説明し、理解を得てから手続きに進むことが大切です。
Q. お寺から高額の離檀料を請求された場合はどうすればいいですか?
離檀料は法的に定められた金額ではなく、慣行として納める謝礼の意味合いです。一般的な目安は3万〜20万円程度で、それを大幅に超える請求に一方的に応じる必要はありません。まずは「どういった根拠でその金額を求めているのか」をご住職に確認し、話し合いで解決を図りましょう。解決が難しい場合は、墓じまいの専門家(弁護士・行政書士)や都道府県の消費生活センターに相談する方法もあります。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
Q. 墓じまいをして後悔することはありますか?
墓じまい後に「やはり形のあるお墓を残せばよかった」と感じる方も一定数います。後悔を減らすポイントとして、①家族全員で話し合い十分に納得してから進める、②改葬先をじっくり比較して気に入った供養先を選ぶ、③改葬先の見学をして雰囲気を確認する、の3点が挙げられます。「自分が元気なうちに進めた」「子供たちへの負担が減った」と前向きに感じている経験者も多く、しっかり準備をすれば後悔のない選択ができます。
Q. 墓じまいをするのに良い時期はありますか?
手続き面での最適な時期というものは特にありませんが、実務的には「本人または家族が元気で動けるうち」に進めることを多くの経験者が推奨しています。高齢になってから進めようとすると、役所への申請・石材店の手配・親族への連絡などの調整が体力的・精神的に負担になることがあります。また、石材店は春(彼岸・4〜5月)や秋(お盆・9月)の前後は繁忙期となり、費用が高くなったり、工期が遅れたりすることもあります。費用を抑えたい場合は閑散期に依頼するのもひとつの方法です。
まとめ:千葉県で墓じまいを進めるために
千葉県での墓じまいは、改葬件数が2015年度の4,781件から2024年度の8,042件へと約68%増加しており、年々一般的な選択肢になっています。ベッドタウン型の地域特性から「遠方の実家のお墓を身近な供養先に移す」ケースも多く、都市部への人口集中に伴う承継者不在の問題も墓じまいを後押ししています。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店や施設に相談して比較することが費用を抑えるポイントです。
「自分が元気なうちに整理しておきたい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。手続きや費用について不安があれば、千葉県内の石材店・霊園・納骨堂に相談することで、具体的なイメージをつかむことができます。複数に相談して比較することが、後悔のない墓じまいへの第一歩です。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。








