大阪府では、2024年度の改葬件数が10,376件に達し、2015年度(4,329件)と比べて約140%増加しています。2024年度の対死亡比は8.77%で、全国平均(11.1%)を下回りますが、改葬件数の絶対数は全国屈指の多さです。大都市圏として人口はほぼ横ばい(-0.02%)を維持しながらも、単身世帯率41.8%(全国38.0%)と高く、「お墓の管理者問題」が広がっています。
本記事では、大阪府での墓じまいについて、改葬件数の推移・手続きの流れ・費用の目安・市区町村ごとの窓口情報・補助金の有無・供養先の選び方をまとめて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

大阪府で墓じまいを検討する人が増えている理由
大阪府の改葬件数は、2015年度の4,329件から2024年度の10,376件へと、この10年で約2.4倍に増加しました。対死亡比8.77%は全国平均(11.1%)を下回りますが、大阪府の年間死亡者数が約11万8千人と全国最大規模であることを考えると、改葬件数の絶対数は非常に大きいといえます。

大都市特有の単身世帯・人口流動性の高さ
大阪府は人口増減率-0.02%と、ほぼ人口を維持している全国でも数少ない都府県のひとつです。高齢化率27.5%(全国28.7%)は全国平均より低く、若い世代も一定数います。しかし、単身世帯率41.8%(全国38.0%)は全国平均を大きく上回り、一人暮らしの高齢者や単身の若年世代が多いことが特徴です。生涯未婚率は20.3%(全国19.7%)とやや高く、承継者不在の問題が今後ますます顕在化することが懸念されます。
大阪府は転入・転出ともに多い人口流動性の高い地域です。地方出身者が大阪で就職・定住した後、故郷に残った実家のお墓を管理できないという問題が多く発生しています。また、親世代が大阪でお墓を建てた後、子供世代が東京・名古屋などに転出してしまい「誰も管理できなくなった」というケースも増えています。核家族化率は53.1%(全国54.1%)と全国並みですが、世代間の物理的距離が遠くなることで、お墓の管理問題が生じています。
地方出身者のお墓問題と大阪市内の寺院墓地
大阪府には多くの寺院墓地・民間霊園・公営霊園があり、歴代の大阪市民が代々利用してきました。しかし子世代が府外に転出したり、同じ大阪府内でも遠方の市区に移住した場合、昔から管理しているお墓へのアクセスが難しくなります。特に大阪市内の寺院墓地は交通が不便な場所や商業地化した地域に存在する場合もあり、石材店の搬入も複雑になるケースがあります。また、大阪府の高齢化率は27.5%(全国28.7%)と全国平均より低いものの、高齢者の単身世帯が増えていることで「管理者が体力的に対応できない」という実態も浮かび上がっています。
墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)(2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを決意した最大の理由は「継承者がいない・見つからない」「お墓が遠くて管理できない」であり、大阪府でも同様のきっかけが多く報告されています。
息子が東京に家を買ったんですよ。もう地元には戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
やるなら自分の元気なうちに実施した方がよいです。子供たちに任せると大変です。
墓じまい経験者千葉県・62歳・男性
大阪府での墓じまいの流れ
墓じまいは、家族・お寺・役所・石材店・改葬先の複数の関係者との調整が必要な手続きです。大阪府での一般的な流れを6つのステップで確認しましょう。詳しい手続き全体については墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

①家族・親族への相談
墓じまいは、お墓に関わるすべての親族の合意を取ってから進めることが大切です。「なぜ墓じまいをするのか」「改葬先をどこにするか」という具体的な理由と代替案を示すことで、合意を得やすくなります。大阪府では核家族化が進んでいるため、親族が大阪府内外に分散している場合が多く、まず家族間でオンラインなども活用しながら意見を整理するとよいでしょう。改葬先(永代供養墓・納骨堂など)の候補を具体的に示しながら話し合うと合意が得やすくなります。
親族が多い場合は、LINEグループなどで情報共有してから正式に場を設けるなど、段階的に進めると合意を得やすいです。「改葬先の候補パンフレット」を事前に準備しておくと、相談が具体的になります。大阪府は転入・転出が多く、親族が各地に散らばっているケースが多いため、できれば直接会って話し合う機会を作ることをおすすめします。お盆やお彼岸など、家族が集まりやすいタイミングに合わせると話を切り出しやすくなります。
②お寺・霊園への連絡
お寺のお墓(寺墓地)の場合、まずご住職に墓じまいの意向を伝えます。大阪府は浄土真宗・浄土宗・曹洞宗など多様な宗派の寺院が存在し、宗派によって離檀の慣習が異なります。丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。連絡の際に「埋葬証明書」の発行も依頼しましょう。公営霊園・民間霊園の場合は管理事務所に申し出ます。
離檀を切り出す際には、「将来的に管理できる人がいなくなる」という実情を正直に伝えることが大切です。感謝の気持ちを伝えながら相談すれば、多くの住職は誠実に対応してくれます。ただし、相場を大幅に超える離檀料を求められるケースも稀にあります。そのような場合は、離檀料の一般的な目安(3万〜20万円程度)を参考に冷静に話し合いましょう。離檀料の詳細はこちらもご参照ください。
「最近は墓じまいを行う方が増えてきていて、寂しい気持ちがありますがこれも時代の流れなのでしょうね。」と言ってくれて、快く墓じまいのお願いを了承してくれました。
墓じまい経験者大阪府・50代・男性
③改葬先の確保
改葬許可申請には「改葬先の受入証明書」が必要なため、新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)を先に確保し、受入証明書を発行してもらいます。大阪府内には大阪市・堺市・東大阪市など各地に永代供養墓・納骨堂が複数あります。子供が東京・名古屋に住んでいる場合、子供の住む都市の施設を選ぶことでお参りがしやすくなる場合もあります。
受入証明書の書式は施設によって異なりますが、一般的に「故人の氏名・没年月日・戒名(または俗名)・受け入れ予定日」などが記載されます。発行には数日〜1週間かかる場合もあるため、早めに施設に連絡して取り寄せておくと、その後の申請手続きがスムーズに進みます。複数の遺骨をまとめて改葬する場合は、各遺骨分の受入証明書が必要になるかどうかも事前に確認しておきましょう。
④改葬許可申請
お墓がある市区町村の役所に「改葬許可申請書」を提出します。大阪市内のお墓の場合は各区の区役所が申請先です。申請書に「埋葬証明書」「改葬先の受入証明書」を添付して提出すると、「改葬許可証」が交付されます。通常、交付まで数日〜1週間程度かかります。解体工事の日程から逆算して余裕をもって申請しましょう。
改葬許可証は遺骨1体ごとに1枚必要です。祖父・祖母・父など複数の遺骨を同時に改葬する場合は、それぞれの改葬許可証を取得する必要があります。書類の不備があると再申請が必要となり、工事日程に影響するため、申請前に担当窓口に必要書類を電話で確認しておくことをおすすめします。大阪市内の区役所では電話相談に対応していることが多く、事前に確認しておくと安心です。
⑤お墓の解体・撤去
改葬許可証を取得したら、石材店に依頼してお墓を解体・撤去します。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。大阪市内の寺院墓地では搬入経路が狭い場合もあるため、事前に石材店に現地確認を依頼することをおすすめします。解体前には「魂抜き(閉眼供養)」の法要をお寺に依頼するのが一般的です(お布施:3〜15万円程度)。解体後、墓地は更地に戻して管理者に返還します。
⑥新しい供養先へ納骨
石材店がお骨を取り出し、改葬先に持参します。新しい供養先での納骨の際には「改葬許可証」を必ず持参してください(コピーは不可・原本が必要です)。これをもって墓じまいの手続きはすべて完了です。家族・親族に新しい供養先の場所とアクセス方法を共有しておくと、その後の供養がスムーズです。
新しい供養先での開眼供養(魂入れ)を行う場合は、そのタイミングと費用についても事前に施設に確認しておきましょう。改葬許可証は施設に提出・保管されます。手続き完了後、元のお墓の管理者(霊園・寺院)に使用権を返還したことを書面で確認しておくと、後々のトラブルを防げます。
大阪府の市区町村別 改葬許可申請窓口一覧
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の役所に提出します。大阪府には43市・31町・1村があり、申請先はお墓の所在地によって異なります。まずお墓の住所(霊園・寺院の所在地)を確認し、対応する市区町村の窓口に問い合わせてください。

担当窓口と問い合わせ先
以下は大阪府内の主要市区における改葬許可申請の担当窓口情報です。
市区町村 | 担当部署 | 電話番号 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
大阪市(北区) | 北区役所 保険年金課 | TEL: 06-6313-9882 | |
大阪市(中央区) | 中央区役所 保険年金課 | TEL: 06-6267-9882 | |
堺市 | 市民課(各区役所) | TEL: 072-228-7524 | |
東大阪市 | 市民課 | TEL: 06-4309-3177 | |
豊中市 | 市民課 | TEL: 06-6858-2201 | |
吹田市 | 市民課 | TEL: 06-6384-1231 |
上記以外の市区町村については、各自治体の公式サイトで「改葬許可申請」と検索するか、市区町村の代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。大阪市内のお墓については、お墓がある区の区役所が申請先となります。郵送申請の可否も事前に確認しておきましょう。
必要書類
改葬許可申請に必要な書類は以下のとおりです。申請前に管轄窓口の公式サイトまたは電話で最新情報を必ず確認してください。
- 改葬許可申請書(市区町村の窓口またはホームページからダウンロード)
- 埋葬証明書(現在のお墓の管理者〔お寺・霊園の管理事務所〕が発行)
- 受入証明書(改葬先の墓地・納骨堂・霊園が発行した受け入れを証明する書類)
- 申請者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
複数の遺骨をまとめて改葬する場合、遺骨1体ごとに改葬許可証が必要になるケースがあるため、事前に窓口で確認してください。改葬先が大阪府外(兵庫・京都・東京など)の場合でも、申請先はあくまで現在のお墓がある市区町村です。
申請から許可証交付まで
必要書類がそろったら、お墓がある市区町村の担当窓口に持参または郵送で提出します。書類に不備がなければ通常は数日〜1週間程度で「改葬許可証」が交付されます。解体工事の予定日から逆算して余裕をもって申請しましょう。
大阪府の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は「離檀料」「お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)」「改葬先への費用」の3つに大別されます。早めに複数の石材店に見積もりを依頼し、総額を把握しておきましょう。

離檀料
お寺のお墓(寺墓地)から離檀する際に、これまでの法要・管理に対する感謝の意を込めてお寺に納めるお金です。一般的な目安は3万〜20万円程度です。離檀料は法律で定められた金額ではなく、宗派・お寺との縁の深さ・地域の慣習によって異なります。公営霊園・民間霊園の場合は離檀料は発生しません。詳しくは離檀料とはをご覧ください。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
石材店にお墓を解体・撤去してもらう費用の目安は10万〜40万円程度です。墓石の大きさ・重さ・霊園の立地条件によって金額が変わります。複数の石材店から相見積もりを取り、石材店によって1.5〜2倍程度の費用差があることも念頭においておきましょう。詳しくは墓じまいと石材店をご覧ください。
改葬先(新しい供養先)の費用
改葬先に選ぶ供養の形式によって費用は大きく異なります。主な選択肢の目安を以下に示します。
- 永代供養墓:10万〜100万円程度(合祀タイプか個別安置タイプかで大きく差がある)
- 納骨堂:30万〜150万円程度(ロッカー型・自動搬送型など施設・タイプによる)
- 樹木葬:5万〜80万円程度(里山型・庭園型で差がある)
- 散骨:5万〜30万円程度(海洋散骨・山林散骨など方法による)
大阪府内には大阪市・堺市・東大阪市・豊中市などに永代供養墓・納骨堂が多数あります。費用だけでなく「年間管理費の有無」「将来的な合祀の有無」「宗教宗派の制限」も確認してから選ぶことをおすすめします。
総額の目安
離檀料・解体・改葬先の費用をあわせた総額は30万〜150万円程度が目安です。費用全般については墓じまい費用はいくら?もご覧ください。費用を抑えたい場合は合祀型の永代供養墓を選ぶことと、複数の石材店への相見積もりが有効です。詳しくは墓じまいの費用を抑える方法もご参照ください。
良い石材店を選ぶことが第一で、見積もりは必ず取ることが大切です。
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
大阪府に墓じまいの補助金はある?
2026年時点で、大阪府および府内の市区町村において、墓じまい(改葬)を直接対象とした補助金・助成金制度は確認されていません。全国的にも墓じまい専用の補助制度はほとんど存在しないのが現状です。
費用を抑えるための一般的な手段として、以下の方法を検討してみましょう。
- 石材店の相見積もりを取る:複数の石材店に見積もりを依頼することで費用差を確認できます
- 永代供養墓・合祀墓を選ぶ:合祀タイプの永代供養墓は費用が抑えやすく、10万〜30万円程度で対応できる施設もあります
- 複数の遺骨をまとめて改葬する:先祖の遺骨をまとめて1か所に改葬することで、解体・移動コストを抑えられる場合があります
- 閑散期に石材店を手配する:繁忙期を避けると費用が抑えられる可能性があります
補助金制度は今後新設される可能性もあります。お墓のある市区町村の公式サイトや窓口で最新情報を確認することをおすすめします。また、大阪府外の改葬先(例:京都・兵庫・東京の永代供養墓)でも補助金制度がある自治体はほとんど存在しないため、費用の節減は主に「相見積もり」と「合祀型供養の選択」で対応することになります。
墓じまい後の供養先の選び方
墓じまい後の遺骨をどこに移すかは、家族構成・費用感・供養への考え方によって異なります。大阪府では、府内(大阪市・堺市・豊中市周辺)の施設に改葬するケースのほか、子供の住む東京・名古屋・福岡などへの改葬も増えています。「誰がお参りしやすいか」を最優先に改葬先を選ぶことが、長期的に供養が続けられる秘訣です。
永代供養墓
お寺や霊園が遺骨を永代にわたって供養・管理してくれる形式です。承継者がいない方や、子供に管理の負担をかけたくない方に選ばれています。費用の目安は10万〜100万円程度です。個別安置タイプと合祀タイプがあり、合祀タイプは費用を大きく抑えられます。大阪府内に永代供養を扱う寺院・霊園が多数あります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご覧ください。
納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形式で、ロッカー型・仏壇型・自動搬送型などがあります。大阪市内には駅近の自動搬送型納骨堂も多く、都市型の供養施設として選ばれています。費用の目安は30万〜150万円程度。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご覧ください。
樹木葬
樹木・草花・シンボルツリーの下に遺骨を埋葬する自然葬の一形態です。墓石管理が不要なことが特徴です。費用の目安は5万〜80万円程度。大阪府内の公園型・庭園型の樹木葬区画は都市部でも選びやすい選択肢です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご覧ください。
散骨
遺骨を粉末状にして海や山などに撒く供養方法です。費用の目安は5万〜30万円程度。専門の業者に依頼することが一般的です。大阪湾・瀬戸内海での海洋散骨を扱う業者もあります。詳しくは墓じまい後の散骨をご覧ください。
永代共同供養が一番良いと思いました。子供たちへの負担を考えると、管理が続く形よりも、きれいにまとめられる選択肢が安心です。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
よくある質問(FAQ)
Q. 大阪府での改葬許可申請はどこに提出しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の担当窓口に提出します。大阪市内の場合はお墓がある区の区役所(保険年金課等)が申請先になります。堺市であれば各区役所の市民課(TEL: 072-228-7524)、東大阪市であれば市民課(TEL: 06-4309-3177)が窓口です。その他の市区町村については各自治体のホームページで「改葬許可申請」と検索するか、代表電話に問い合わせると担当部署を案内してもらえます。
Q. 大阪府の墓じまい費用はどれくらいかかりますか?
大阪府での墓じまい費用の総額は、30万〜150万円程度が一般的な目安です。内訳は離檀料(お寺の場合:3万〜20万円)・閉眼供養のお布施(3〜15万円程度)・お墓の解体・撤去費用(10万〜40万円)・改葬先の費用(10万〜150万円)です。大阪市内は交通の便がよく石材店も多いため、相見積もりを取りやすい環境にあります。費用の全体像を把握するために、早めに石材店への相見積もりと改葬先の資料収集を始めることをおすすめします。
Q. 大阪市営の霊園(公営墓地)の墓じまいはどうなりますか?
大阪市営の霊園(服部霊園・長居公園墓地など)でのお墓を墓じまいする場合、管理事務所に連絡し手続きを進めます。公営霊園の場合は離檀料は発生せず、解体・撤去費用と改葬先への費用のみが主なコストです。返還後の区画は市に戻り、次の募集で再利用されます。公営霊園の墓じまいについては公営墓地の墓じまいもご覧ください。
Q. 大阪府の対死亡比が全国平均より低いのはなぜですか?
対死亡比8.77%が全国平均(11.1%)を下回るのは、大阪府の年間死亡者数が約11万8千人と非常に大きいため、分母が大きくなるからです。改葬件数の絶対数(10,376件)は全国屈指の多さであり、大阪府での墓じまいニーズは実態として非常に高いといえます。対死亡比は都市部では低くなる傾向があります。東京都・神奈川県・愛知県などの大都市圏でも同様の傾向が見られます。大阪府は今後も単身世帯・高齢者単身世帯の増加が見込まれており、墓じまいの件数はさらに増加することが予想されます。
Q. 墓じまいをしないとどうなりますか?
お墓の管理ができない状態が続くと、霊園・寺院から「管理費未払い」として連絡が来たり、最終的には無縁墓として整理される場合があります。無縁墓になると、遺族の意向を確認せずに合祀や撤去が行われることになります。将来的に子供や孫に手続きの負担が回ることになるため、「自分が元気なうちに整理したい」と感じているなら、早めに家族で話し合うことをおすすめします。大阪府では単身世帯率が高く、誰も管理できなくなるお墓が今後も増えることが予想されています。「自分が動けるうちに」というタイミングが最善です。詳しくは墓じまいは必要か?もご参照ください。
Q. 大阪府で墓じまいを依頼できる石材店はありますか?
大阪府内には多数の石材店があり、大阪市・堺市・東大阪市・豊中市など各地に業者が存在します。石材店は地元の霊園・寺院と連携していることが多く、まずはお墓のある霊園や寺院に「付き合いのある石材店」を紹介してもらう方法が一般的です。ただし紹介された1社だけでなく、複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を正しく比較できます。石材店の選び方については墓じまいと石材店もご参照ください。
まとめ:大阪府で墓じまいを進めるために
大阪府での墓じまいは、2015年度4,329件から2024年度10,376件へと約2.4倍に増加しており、改葬件数の絶対数は全国でもトップクラスです。高齢化率27.5%(全国28.7%)と比較的若い人口構造を持ちながら、単身世帯率41.8%(全国38.0%)・生涯未婚率20.3%(全国19.7%)と承継者不在の問題が広がっています。人口増減率-0.02%(全国-0.75%)とほぼ人口を維持していますが、核家族化率53.1%(全国54.1%)の中で世代間の物理的距離が広がっています。
手続きの流れは①家族・親族への相談 → ②お寺・霊園への連絡 → ③改葬先の確保 → ④改葬許可申請 → ⑤お墓の解体・撤去 → ⑥新しい供養先への納骨の6ステップです。費用の総額は30万〜150万円程度が目安で、複数の石材店への相見積もりと改葬先の見学・比較が費用節減のポイントです。
大阪府は交通の便がよく、石材店・永代供養墓・納骨堂の選択肢も豊富です。「子供への負担を残したくない」「自分が元気なうちに整理したい」と考えているなら、まず家族に話を切り出すことから始めてみましょう。2026年時点では補助金制度はありませんが、合祀型永代供養墓は10万〜30万円程度から選べる場合もあります。墓じまい全体の流れについては墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。
大阪府の墓じまいは、改葬件数の絶対数が全国トップクラスであることからも、多くの方が同じ課題を抱えているということがわかります。大阪府での墓じまいを進めるうえで最初に行うべきことは「家族全員での話し合い」です。改葬先の候補を2〜3か所に絞ってパンフレットを取り寄せ、費用の概算を把握したうえで相談を始めると、スムーズに合意が得られます。大阪市内の区役所・堺市・東大阪市などの担当窓口は電話相談にも対応していますので、手続きに不安がある場合は早めに相談してみることをおすすめします。大阪府での改葬手続きに関する市区町村別の詳細は、各市区町村の紐づき記事からもご確認いただけます。








