吹田市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、吹田市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、吹田市の単身世帯率は41.8%(全国平均38.0%)と全国を上回っています。大阪市に隣接するベッドタウンとして多くの単身者が暮らす吹田市では、「お墓を引き継いでくれる家族がいない」「遠方のお墓を管理するのが難しくなってきた」という理由から、生前に墓じまいを選ぶ方が増えています。
「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、吹田市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

吹田市の墓じまいを検討する人が増えている理由
吹田市は大阪府北部に位置し、大阪万博のレガシーを持つ国際都市です。大阪市・豊中市に隣接し、交通の便が良いことから人口が増加を続けています。一方で、単身世帯の増加や核家族化が進み、お墓の将来的な承継に不安を持つ方が増えています。
高齢化・未婚化の実態
2020年の国勢調査をもとに、吹田市のお墓の承継に関わる4つの指標を確認しておきましょう。高齢化率は23.8%(全国平均28.7%)、人口増減率は+2.96%(全国平均-0.75%)と大阪府内でも高い増加率です。単身世帯率は41.8%(全国平均38.0%)で全国を3.8ポイント上回り、50〜54歳時点の生涯未婚率は16.8%(全国平均19.7%)となっています。
単身世帯が4割を超える吹田市では、「自分が亡くなった後にお墓の面倒を見る人がいない」という不安を抱えている方が少なくありません。また、大阪府外の出身者が多く転入しているため、「地元の実家のお墓を移したい」「遠くにあるお墓を管理できなくなってきた」というご相談も増えています。
家族のかたちの変化
吹田市の核家族化率は54.9%(全国平均54.1%)で全国とほぼ同水準です。しかし単身世帯が多いことと相まって、「子ども世代が別居している」「お墓の継承者が見つからない」という現実的な課題を抱える家庭が増えています。また、大阪府は浄土真宗・真言宗などのお寺が多く、歴史ある檀家制度が根付いている地域であり、離檀の交渉には丁寧な対応が求められることもあります。
手続きがややこしい、わからない事が多くて、時間がかかった
墓じまい経験者大阪府・49歳・女性
「子や孫に面倒をかけたくない」という気持ちは、墓じまいをネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる前向きな決断として後押ししています。

吹田市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。「なぜ墓じまいをしたいのか」「遺骨はどこに移すのか」を丁寧に説明し、全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。大阪府は浄土真宗・真言宗などのお寺が多く、檀家との関係が深い地域です。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な解決への近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。吹田市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 吹田市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、吹田市の窓口に改葬許可申請を行います。担当窓口や必要書類の詳細は次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。石材店によって費用が異なるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。納骨の際には、改葬許可証が必要になりますので大切に保管しておきましょう。
石材店に相談すると良いアドバイスをもらえた。
墓じまい経験者大阪府・67歳・男性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

吹田市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。吹田市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
吹田市では、市民部 市民課が改葬許可申請の担当窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
吹田市 市民部 市民課 TEL 050-1807-2219

窓口は吹田市役所(吹田市泉町1-3-40)で受け付けています。開庁時間は平日の市役所営業時間内です。電話番号が050から始まるIP電話番号のため、携帯電話からかける際はご注意ください。事前に電話で必要書類を確認してから訪問することをおすすめします。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
吹田市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による埋蔵証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。お墓が吹田市外にある場合は、そのお墓が所在する市区町村への申請が必要になりますのでご注意ください。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前の確認が大切です。改葬許可証は、新しい供養先に遺骨を納骨する際に必要になりますので、大切に保管してください。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。
吹田市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。大阪府は浄土真宗・真言宗のお寺が多く、歴史ある檀家制度が根付いている地域です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地やアクセスのしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

良い石材店を選ぶことが第一で見積りは必ず取る
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
吹田市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で吹田市には墓じまい専用の補助金制度はありません。大阪府全体として、墓じまいに対する独自の助成制度は設けられていない状況です。最新情報は吹田市公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。吹田市は大阪市に近く、石材店の選択肢も多いエリアです。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
吹田市の市営霊園・公営霊園
吹田市には市が運営する公営霊園があります。川面墓地・新田墓地・金田墓地・片山墓地などがあり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は民間霊園に比べて費用が抑えられる傾向がありますが、空き区画が少なく抽選になることもあります。改葬先として公営霊園を検討する場合は、吹田市の担当窓口にお問い合わせください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
墓じまい後の供養先の選び方
吹田市は大阪市に隣接しており、大阪市内・北大阪エリアの供養施設へのアクセスが非常に良好です。吹田市内にも複数の寺院・霊園があり、地元で新たな供養先を見つけやすい環境です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、大阪府内にも永代供養を受け付ける施設が多数あります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、天候に左右されずお参りできる点が特徴です。大阪市内を中心に吹田市周辺にも多数あり、管理の手間がかからない点が人気を集めています。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。大阪府内でも樹木葬を行う霊園が増えており、都市生活者の間でも選ぶ方が増えています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、「自然に還りたい」という気持ちから選ぶ方もいます。大阪湾での海洋散骨を取り扱う業者もあります。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
やった後は楽になった。近くが参りやすい
墓じまい経験者大阪府・57歳・男性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
息子が遠方に家を買ったんですよ。もう戻ってこないのが確定したので、この墓を誰が守るんだ?となりました。最近は腰やら膝やらガタがきてましてね。自分が動ける60歳前の今のうちに、墓じまいしてしまおうと決めました。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
よくある質問
吹田市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。吹田市の担当窓口は市民部 市民課(TEL 050-1807-2219)です。必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
吹田市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。
吹田市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、吹田市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は吹田市公式サイトでご確認ください。
お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?
改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、吹田市へ改葬許可申請を進めてください。
吹田市外にあるお墓を整理して吹田市内の供養先に移す場合、どこに申請しますか?
改葬許可申請は、現在のお墓が所在する市区町村に申請します。お墓の所在地の自治体に問い合わせてください。新しい供養先については、吹田市内の施設で受け入れてもらえれば問題ありません。
まとめ:吹田市で墓じまいを進めるために
吹田市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 単身世帯率41.8%(全国38.0%)と全国を上回る吹田市では、お墓の承継者問題は身近な課題です。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は市民部 市民課(TEL 050-1807-2219)。まずは電話で必要書類を確認してから窓口へ向かいましょう。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。大阪市に隣接する吹田市からアクセスしやすい施設が多数あります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





