郡山市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、郡山市の情報をもとにわかりやすく解説します。
郡山市は福島県の中核都市ですが、2011年の東日本大震災以降、人口流出が続いています。2020年の国勢調査では人口増減率が-2.31%(全国平均-0.75%)と全国を大幅に上回る減少幅となっています。震災や原発事故による避難・移住で、故郷に残したままのお墓の管理が難しくなったという方も少なくありません。こうした郡山市特有の事情が、墓じまいへの関心を高めています。
「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、郡山市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

郡山市で墓じまいを検討する人が増えている理由
郡山市では震災を契機とした人口流出が続いており、故郷を離れた方が増える中で「遠方にある実家のお墓をどうするか」という問題が現実化しています。高齢化も着実に進んでおり、墓じまいへのニーズが高まっています。
人口減少率-2.31%という深刻な実情
2020年の国勢調査によると、郡山市の人口増減率は-2.31%(全国平均-0.75%)と全国を大きく上回る減少幅です。2011年の東日本大震災とその後の原発事故による避難・移住が大きな要因として挙げられています。避難先で新たな生活基盤を築いた方の中には、故郷の郡山市に戻る見通しが立たないまま、実家のお墓だけが残っているというケースも見られます。
また、高齢化率は27.1%(全国平均28.7%)と全国平均よりやや低めですが、年々高齢化が進んでいます。若い世代の転出が続く中、お墓の管理を担う人が減少しており、承継者不在の問題が現実的になっています。
震災・避難という郡山市特有の背景
郡山市での墓じまい相談には、震災・避難という特殊な背景を持つケースがあります。「避難先に移住したが、郡山市に先祖代々のお墓がある」「距離的・心理的にお参りが難しくなった」「避難先で新しいお墓を購入したが、元のお墓も残っている」といった状況です。こうした二重の問題を解決するためにも、墓じまいという選択が現実的な答えになっています。核家族化率は52.0%(全国平均54.1%)と全国並みで、郡山市では小家族・単独世帯が増える中でお墓の管理継続が難しくなっています。
遠方にあった墓を近くに移転。供養後、石材店にお願いし写真等でやり取りしました。丁寧に骨集めをして下さいました。
墓じまい経験者大阪府・69歳・男性
遠方からの墓じまいは、現地の石材店やお寺との連絡を丁寧に行うことが大切です。写真や電話・オンラインを活用しながら、信頼できる業者と協力して進めることができます。

郡山市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。特に郡山市のお墓で、遠方に分散している親族がいる場合は、連絡を取り合って合意形成を図ることが重要です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「遠方に移住して管理が難しくなった」など事情を誠実に伝えることが、円満な墓じまいへの近道です。郡山市外に住んでいる方は電話やメール、または訪問で事前にアポイントを取ってから相談することをおすすめします。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。郡山市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。移住先の近くで供養先を探す方も多くいます。
④ 郡山市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、郡山市の窓口に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。郡山市外に居住している方は、郵送対応が可能かどうかを事前に窓口に確認することをおすすめします。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。郡山市内や近郊の石材店から複数社に相見積もりを取ることをおすすめします。遠方からの手配の場合は、現地の石材店に対応を一任することも可能です。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。遺骨は改葬許可証とともに移動します。改葬許可証は新しい供養先に提出する必要がありますので、大切に保管してください。
越境して、県をまたいであったので役所の移動許可が煩わしかった
墓じまい経験者愛知県・63歳・男性
郡山市のお墓を別の都道府県に移す場合、複数の行政窓口への手続きが必要になることもあります。事前に各窓口に必要書類を確認し、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
郡山市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。郡山市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
郡山市では、市民部 市民課が改葬許可申請の窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。郡山市外に居住している方は、郵送での手続きが可能かどうかも事前に確認しておきましょう。
郡山市 市民部 市民課 TEL 024-924-2131

詳細・申請書のダウンロードは郡山市公式サイト(改葬許可申請)からご確認ください。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
郡山市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明欄が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。遠方から手続きする場合は、書類のやり取りに時間がかかることも見越してスケジュールを組みましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。郡山市外に住んでいる方は特に、書類の不備による往復の手間を避けるために、電話での事前確認を徹底しましょう。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

郡山市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と、郡山市ならではの注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には離檀料は発生しません。離檀料の詳細は離檀料とはをご参照ください。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。郡山市外から手配する場合は、現地対応が可能な業者を選びましょう。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。移住先の近くに供養先を確保することで、今後のお参りのしやすさも向上します。費用だけでなく、アクセスのしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

郡山市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で郡山市には墓じまい専用の補助金制度はありません。最新情報は郡山市公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
遠方からの墓じまいを進めるためのポイント
郡山市のお墓を、現在の居住地から遠方で手続きしなければならないケースは少なくありません。遠方からの墓じまいをスムーズに進めるための3つのポイントをご紹介します。
現地の石材店に一任できるか確認する
遠方にお住まいの方は、郡山市内や周辺の石材店に現地作業を一任することが現実的です。見積もりや解体・撤去・遺骨の搬送まで対応できる石材店を選びましょう。写真や動画でのやり取りに慣れた業者も増えています。複数社に問い合わせて、対応の丁寧さを比較することをおすすめします。
書類のやり取りを事前に確認する
郡山市の窓口への申請について、郵送対応が可能かどうかを事前に確認しておきましょう。窓口に直接出向く必要がある場合は、1回の訪問で手続きが完了するよう書類を完全に揃えてから向かうことが大切です。電話で必要書類を確認し、不備がないよう準備しましょう。
閉眼供養・魂抜きのスケジュール調整
お墓の解体前には、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うことが一般的です。遠方からの訪問が必要になるため、石材店の解体作業と日程を合わせて調整しましょう。住職や石材店と早めに連絡を取り、1〜2回の現地訪問で全ての作業を済ませられるようスケジュールを立てることをおすすめします。
本当に面倒くさいので、早めに計画して早めに実行することをお勧めします。
墓じまい経験者茨城県・63歳・女性
遠方からの墓じまいは段取りが特に重要です。早めに計画を立て、関係者との連絡を密にしながら進めることがスムーズな完了への近道です。石材店選びの詳細は墓じまいと石材店をご参照ください。
郡山市の市営霊園・公営霊園
郡山市には市が運営する公営霊園があります。郡山市営東山霊園(約16,700区画)などがあり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は民間霊園に比べて費用が抑えられる傾向がありますが、空き区画が少なく抽選になることもあります。改葬先として公営霊園を検討する場合は、郡山市の担当窓口にお問い合わせください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
墓じまい後の供養先の選び方
郡山市での墓じまい後は、ご遺骨の新しい供養先を選ぶ必要があります。現在の居住地の近くで供養先を探す方も多く、今後のお参りのしやすさも考慮して決めることが大切です。代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、天候に関わらずお参りできる点が特徴です。管理の手間がかからず、費用は数万〜数十万円程度と幅があります。現在の居住地の近くで探すと、お参りがしやすくなります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。全国各地に施設があるため、現在の居住地周辺でも選択肢を探せます。「自然に還りたい」という方に選ばれています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
時間的余裕がない、精神的にも辛い、毎回通うために高速代などの費用がかかってしまうなどの部分で全く効率的ではないなという気持ちが強く芽生え、墓じまいを考えるようになりました。今は自宅からすぐにお参りに行けるようになり本当に助かっています。
墓じまい経験者神奈川県・40代・男性
よくある質問
郡山市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。郡山市の窓口は市民部 市民課(TEL 024-924-2131)で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。郡山市外にお住まいの方は、郵送での手続きが可能かどうかを事前に窓口に確認してください。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
郡山市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。遠方からの手配になる場合は、現地の石材店への一任となることも多く、複数社への相見積もりをおすすめします。
郡山市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、郡山市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は郡山市公式サイトでご確認ください。
郡山市外に住んでいても手続きできますか?
はい、できます。ただし、書類の準備や窓口への提出に際して、郵送対応が可能かどうかを事前に市民課に確認しましょう。石材店の選定や閉眼供養の手配も、現地に詳しい業者や住職と連絡を密にしながら進めることをおすすめします。
民間霊園・公営墓地のお墓の場合、手続きは違いますか?
改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、郡山市へ改葬許可申請を進めてください。
まとめ:郡山市で墓じまいを進めるために
郡山市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 人口減少率-2.31%(全国平均-0.75%)という郡山市の実情から、お墓の承継者問題は年々深刻化しています。震災・移住により遠方からの手続きが必要なケースも多く、早めの準備が重要です。
- 改葬許可申請の窓口は市民部 市民課(TEL 024-924-2131)。郡山市外にお住まいの方は郵送対応の可否を事前に確認しましょう。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 費用の目安は総額30〜150万円程度。遠方からの手配になる場合は、現地対応できる石材店を複数社比較することが重要です。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。現在の居住地の近くで探すと今後のお参りがしやすくなります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。特に郡山市では遠方からの手続きになるケースが多く、早めの計画と丁寧な段取りが重要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





