横須賀市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、横須賀市の情報をもとにわかりやすく解説します。
横須賀市は神奈川県南部の三浦半島に位置し、海軍・米軍基地の街として知られています。しかし今、この街では深刻な人口減少と高齢化が進んでいます。高齢化率32.2%(全国平均28.7%より+3.5pt)、人口増減率-4.55%(全国平均-0.75%と比べて大幅な減少)、生涯未婚率24.0%(全国平均19.7%より+4.3pt)——これらの数字は、横須賀市が神奈川県内でも特に後継者問題が深刻なエリアであることを示しています。
「お墓を管理できる人がいなくなりつつある」「転勤族が多くてお墓を守れない」「足腰が弱くなって墓参りが大変になってきた」——横須賀市でそうした悩みを持つ方が増えています。この記事を読めば、横須賀市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

横須賀市で墓じまいを検討する人が増えている理由
横須賀市は神奈川県内でも特に墓じまいのニーズが高まっているエリアです。その背景を詳しく見ていきましょう。
高齢化率32.2%——神奈川県内でも際立って高い
2020年の国勢調査によると、横須賀市の高齢化率は32.2%(全国平均28.7%より+3.5pt)です。市民の3人に1人が65歳以上という状況で、「体が元気なうちに自分の代で整理しておきたい」という生前からの墓じまい需要が高まっています。核家族化率は61.0%(全国平均54.1%より+6.9pt)と全国平均を大幅に上回っており、多世代同居が少なく、高齢者が一人でお墓の管理を担っているケースも珍しくありません。
人口減少-4.55%——担い手がいなくなる未来
横須賀市の人口増減率は-4.55%(全国平均-0.75%と比べて大幅な減少)です。若い世代が都心や横浜方面へ流出し、市内の担い手が減り続けています。「子どもが横須賀を離れて遠方で暮らしており、お墓を誰も継げない」という状況が、この数字の裏に存在します。このまま放置すると「無縁墓」になるリスクがあり、早めの対応が求められます。
生涯未婚率24.0%と転勤族の多さ
横須賀市の生涯未婚率は24.0%(全国平均19.7%より+4.3pt)と神奈川県内でも高い水準です。また、米軍基地・自衛隊関連の転勤族が多い街柄から、数年ごとに転居するため「お墓の管理を続けることができない」という声も聞かれます。単身世帯率は32.7%(全国38.0%よりやや低め)ですが、後継者がいない・引き継げない問題は横須賀市で特に顕在化しています。
自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感
墓じまい検討中愛知県・56歳・男性
「子どもや孫に面倒をかけたくない」という思いは、横須賀市でも多くの方が共通して持っています。人口減少が続く今、生前に整理しておくことが、家族への思いやりでもあります。

横須賀市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。横須賀市の場合、若い世代が転出しており親族が分散しているケースも多いため、早い段階からオンラインや電話も活用して全員の意向を確認しておきましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」などの事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。横須賀市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができません。横須賀市内・神奈川県内には永代供養墓・納骨堂・樹木葬など多数の選択肢があります。
④ 横須賀市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、横須賀市の窓口サービス課に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。横須賀市の一部地区では急坂や入り組んだ墓地もあるため、作業環境を事前に石材店に確認することをおすすめします。複数社から相見積もりを取ることが大切です。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証を改葬先に提出して受け取ってもらいます。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
横須賀市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。横須賀市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
横須賀市では、窓口サービス課が改葬許可申請の担当窓口です。横須賀市は区制を設けておらず、市の窓口サービス課に一元的に申請できる点が、横浜市・川崎市・相模原市とは異なります。
横須賀市 窓口サービス課 TEL 046-822-4000

詳細・申請書のダウンロードは横須賀市公式サイトでご確認ください。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
横須賀市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。まずは電話で「どんな書類が必要か」を確認してから窓口に向かうと、スムーズに進みます。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

横須賀市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と、横須賀市ならではの注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度です。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。横須賀市では急斜面や細い参道のある墓地もあり、アクセスによって追加費用が生じるケースがあります。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。横須賀市内・神奈川県内には供養施設が多数あるため、費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

横須賀市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で横須賀市には墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は全額自己負担となります。最新情報は横須賀市公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
横須賀市の市営霊園・公営霊園
横須賀市には市が運営する公営霊園があります。横須賀市営公園墓地などがあり、市民であれば申し込み資格があります。改葬先として公営霊園を検討する場合は、横須賀市の担当窓口に問い合わせて空き状況を確認してください。なお、墓じまいへの補助金制度は現時点では設けられていません。
墓じまい後の供養先の選び方
横須賀市は三浦半島南端に位置しており、横浜・湘南方面へのアクセスも可能です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、後継者問題が深刻な横須賀市では特に選ばれやすい選択肢です。費用は数十万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法です。天候に左右されず、高齢になってからも参拝しやすい点が特徴です。横須賀市内・横浜方面に多数の施設があります。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。横須賀市内・三浦半島周辺にも施設があり、自然豊かな環境で眠りたいという方に選ばれています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。横須賀市は三浦半島に位置し、東京湾・相模湾への海洋散骨が選ばれることも多くあります。費用を抑えやすく、承継者が不要な点が後継者問題を抱える方に支持されています。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
やった後は楽になった。近くが参りやすい
墓じまい経験者大阪府・57歳・男性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
人口減少・高齢化が進む横須賀市で早めに動くべき理由
横須賀市の人口減少・高齢化は神奈川県内でも特に深刻であり、今後さらに「お墓の管理者がいなくなる」問題が加速していくと予想されます。なぜ早めの行動が重要なのかを整理します。
無縁墓になる前に——放置すると起こること
お墓の管理者が途絶えた場合、寺院や霊園は「無縁墓」として合祀墓へ移すか、官報公告の上で改葬することができます。このような状況になる前に、自分の意志で供養先を選んでおくことが、先祖への最大の配慮です。横須賀市では人口減少が進んでいるため、将来的に管理費が払えなくなるリスクは現実的な問題です。
体が元気なうちに進める重要性
高齢化率32.2%という横須賀市の現状は、「気づいたときには自分自身が動けない」というリスクと隣り合わせです。石材店への現地立会いや窓口への書類提出など、墓じまいには体力・時間・判断力が必要です。自分が元気なうちに取り組むことが、スムーズな手続きにつながります。
転勤族・遠方在住者はとくに早めの相談を
横須賀市には米軍・自衛隊関連の転勤族が多く、数年ごとに居住地が変わるケースがあります。転勤のタイミングで「このままでは管理できなくなる」と気づく方も多くいます。石材店・行政書士への事前相談は、窓口に出向かなくてもオンラインや電話でできる場合もあるため、早めに問い合わせておくことをおすすめします。
石材店さんをどこに頼めばいいか分からなくて、何社か連絡して立ち会いの日程を決めたりするのも、仕事の合間にやっていたのでけっこう疲れました。もう少しじっくり比較すればよかったなと思います。一生に一度のことなので、焦らずに相見積もりを取ることをおすすめします。
墓じまい経験者愛知県・50代・女性
よくある質問
横須賀市での改葬許可申請はどこで受け付けていますか?
横須賀市の窓口サービス課で受け付けています。横須賀市は区制を設けておらず、市の窓口に一元的に申請できます。電話番号は046-822-4000です。詳細は横須賀市公式サイトでご確認ください。
横須賀市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、横須賀市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は全額自己負担となります。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。
転勤族で横須賀を離れることになりましたが、お墓の手続きはどうすればいいですか?
転勤が決まったら早めに動き始めることが大切です。まず横須賀市内の改葬先(または転居先近くの供養施設)を探し、受入証明書を取得してから横須賀市の窓口サービス課へ改葬許可申請を行います。書類の準備については電話で事前確認できます。
まとめ:横須賀市で墓じまいを進めるために
横須賀市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 高齢化率32.2%・人口減少-4.55%という横須賀市の現状から、承継者問題は特に深刻です。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は横須賀市 窓口サービス課(TEL 046-822-4000)。横須賀市は区制でなく、窓口が一元化されています。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 費用の目安は総額30〜150万円程度。石材店によって1.5〜2倍の価格差があるため、必ず相見積もりを。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





