西東京市で墓じまいを検討する人が増えている理由
西東京市は2001年に旧田無市と旧保谷市が合併して誕生した多摩地区の郊外住宅都市です。核家族化率63.2%と全国トップ水準の核家族化が進んでおり、お墓の継承問題が表面化しやすい構造を持っています。
高齢化・核家族化の実態
西東京市の核家族化率63.2%(全国54.1%より+9.1pt)という数字は、多摩地区の中でも際立って高い水準です。核家族世帯が多いということは、「子どもが1人か少数で親のお墓を引き継ぐ」という状況が増えており、遠方に住む子どもが実家のお墓の管理を一手に担うケースが目立ちます。高齢化率24.0%(全国28.7%より-4.7pt)と人口減少-2.05%が同時に進むことで、「高齢の親がお墓を守っているが体力的に限界に近づいている」「子ども世代が遠方に住み墓参りが難しい」という世帯が増えています。
家族のかたちの変化
当社(墓じまいパートナーズ)の調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)によると、墓じまいを検討したきっかけで最も多かったのは「遠方のため」(47.8%)、次いで「墓参りが難しくなった」(37.8%)でした。高齢化と核家族化が重なる西東京市の状況と重なります。単身世帯率41.1%(全国38.0%より+3.1pt)、生涯未婚率は18.7%(全国平均19.7%)と全国並みです。単身世帯が少ないという数字は、逆に言えば「家族は近くにいるが、核家族なので後継者が限定的」という状況を反映しています。夫婦のみ・親子2人世帯が多く、どちらかが欠けた後のお墓管理が課題となるケースが多い地域です。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声
親族の意見が一致しないと話が進まないので大変だと感じました
墓じまい検討経験あり静岡県・51歳・女性
西東京市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。西東京市は核家族世帯が多いため、関係者が限られている場合も多いですが、祭祀主宰者を明確にしておくことが重要です。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。西東京市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができません。
④ 西東京市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、西東京市の窓口に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。
担当窓口は市民課(田無庁舎2階/防災・保谷保健福祉総合センター1階)、TEL: 042-460-9820、西東京市公式ページ。
申請から許可証交付までは基本即日、長くても1週間程度です。書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前に電話で必要書類を確認するのが確実です。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、改葬許可証とともに新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。
墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
墓じまい実態調査2026 — 回答者の声
檀家を抜けるのが大変でありすすまない。
墓じまい経験者三重県・71歳・男性
西東京市の改葬許可申請——窓口・必要書類・手順
お墓の引っ越し(改葬)を行うには、自治体から「改葬許可証」を取得することが法律で定められています。
担当窓口と問い合わせ先
西東京市では以下の窓口で申請を受け付けています。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
申請窓口:市民課(田無庁舎2階/防災・保谷保健福祉総合センター1階)
電話:042-460-9820
ウェブ:西東京市公式サイト(改葬許可申請)
必要書類
申請に必要な書類は以下のとおりです。事前に現在の墓地管理者と改葬先にも連絡し、書類を準備しておきましょう。
- 改葬許可申請書(現在埋葬されている墓地管理者の証明印付き、西東京市所定の書式。市公式サイトからダウンロード可)
- 移転先の墓地の受入証明書(受入証明書・永代使用承諾書・墓地使用許可証等)
- 委任状(申請者が墓地使用者と異なる場合)
- 戸籍謄本・遺言書等(墓地使用者が故人で、相続人であることの確認が必要な場合)
改葬先が決まっていないと申請を進められないため、改葬先の確保を先に行うことが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。なお、改葬許可申請書の作成を専門家に相談したい場合は、行政書士へ依頼する方法もあります。

西東京市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、お墓本体を撤去する費用、お寺のお墓の場合に発生する供養・檀家関連の費用、そして新しい供養先にかかる費用に分かれます。それぞれの目安を、発生頻度の高いものから順に確認しておきましょう。
お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)
墓石の解体・撤去と区画の更地化を石材店に依頼する費用です。一般的な家庭墓であれば10〜40万円程度が目安で、墓石のサイズ・基礎の構造・霊園内での搬出経路(重機が入れるか等)によって変動します。石材店ごとに費用は1.5〜2倍ほどの開きが出ることがあるため、相見積もりで比較するのが基本です。お寺・霊園が指定する石材店がある場合は、その石材店に依頼することが基本になります。指定がない場合は、複数社から相見積もりを取り、解体範囲(基礎の撤去・残土処分・運搬・産業廃棄物処分料)を比較しましょう。
閉眼供養(魂抜き)のお布施
お墓を解体する前に、住職に依頼してお墓に宿った魂を抜く閉眼供養を行うのが一般的です。お布施の目安は3〜15万円程度です。お寺のお墓に限らず、仏式で供養してきたお墓の場合は実施するケースが多くあります。閉眼供養当日のお車代・お膳料が別途必要なお寺もあります。
改葬先(新しい供養先)への費用
新しい供養先にかかる費用は、選ぶ形態によって5〜150万円と幅があります。永代供養墓は10〜100万円程度、納骨堂は30〜150万円程度、樹木葬は5〜80万円程度、散骨は5〜30万円程度が目安です。費用だけでなく、お参りのしやすさ・管理体制・宗教宗派の制約も含めて比較しましょう。
離檀料(お寺のお墓の場合のみ)
離檀料は檀家をやめる際にお寺へ支払う費用ですが、実際には請求しないお寺の方が多く、請求がなければ発生しません。請求の有無や金額はお寺によって異なり、請求された場合の相場は20万円程度までです。閉眼供養や法要に対するお布施(3〜15万円程度)とは別に発生する費用です。なお離檀料は法的な支払い義務があるものではないため、法外な金額を請求された場合は住職と丁寧に話し合うか、場合によっては弁護士に相談するのも一つの手です。民間霊園・公営墓地のお墓には離檀料は発生しません。
総額の目安
上記を合わせた総額は30〜150万円程度が目安です。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても大きく変わります。費用感を早めに把握し、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

西東京市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で西東京市には墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は自己負担となります。最新情報は西東京市公式サイトでご確認ください。
西東京市内には都立霊園はありません。西東京市から比較的アクセスしやすい都立霊園としては、小平市の小平霊園があります。ただし新規使用は抽選制です。詳細は東京都公園協会の公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
西東京市は核家族化率63.2%と多摩地区でも際立った水準であることから、継承不要な改葬先を選ぶことが特に重要です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は10〜100万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。西東京市内(旧田無・旧保谷の両エリア)や近隣(小平市・東久留米市)には複数の施設があります。費用は30〜150万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、継承不要なものが多く、近年人気が高まっています。費用は5〜80万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。継承の概念がなく、費用も5〜30万円程度と最も抑えやすい選択肢です。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
よくある質問
西東京市で墓じまいの改葬許可申請はどこでできますか?
西東京市の市民課(田無庁舎2階/防災・保谷保健福祉総合センター1階、TEL: 042-460-9820)で受け付けています。必要書類は①改葬許可申請書(墓地管理者の証明印付き)②移転先の使用承諾書③委任状(申請者≠墓地使用者の場合)④戸籍謄本等(使用者が故人で相続人確認が必要な場合)が基本です。申請前に改葬先の確保と受入証明書の取得が必要です。詳細は西東京市公式サイトでご確認ください。
西東京市で墓じまいの補助金はありますか?
2026年3月時点で、西東京市には墓じまい(改葬)に関する補助金制度はありません。費用は自己負担となります。費用を抑えるには石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。
後継者がいない場合でも墓じまいできますか?
祭祀主宰者であれば手続きできます。継承者が不要な改葬先(永代供養墓・樹木葬・散骨など)を選ぶことで、将来の管理問題を解消できます。核家族化率63.2%という西東京市では、こうした選択をとる方が増えています。
墓じまいにかかる費用の目安は?
離檀料(お寺のお墓の場合)・閉眼供養・解体撤去費・改葬先費用をあわせると、30〜150万円程度が目安です。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変動します。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、複数社への相見積もりをおすすめします。
まとめ:西東京市で墓じまいを進めるために
西東京市は核家族化率63.2%・高齢化率24.0%・人口減少-2.05%という数字が示すように、「高齢者が増え、継承できる家族が限られる」という状況が進行しています。「夫婦のみ」または「親子2人」という世帯が多く、どちらかが欠けた後のお墓の継承問題が一気に表面化するケースが増えています。
- 核家族化率63.2%・高齢化率24.0%という西東京市の実情から、お墓の継承問題は切実な課題です。早めの検討が将来の安心につながります。
- 墓じまいは「家族への相談→お寺・霊園への連絡→改葬先の確保→行政手続き→解体・撤去→納骨」の順に進めます。改葬先を先に決めておくことが手続きの基本です
- 改葬許可申請の窓口は市民課(田無庁舎2階/防災・保谷保健福祉総合センター1階、TEL: 042-460-9820)。電話で事前確認してから窓口に向かうとスムーズです。
- 申請に必要な書類は①改葬許可申請書(墓地管理者の証明印付き)②移転先の使用承諾書③委任状(申請者≠墓地使用者の場合)④戸籍謄本等(使用者が故人で相続人確認が必要な場合)が基本。書類が揃っていれば基本即日交付されます。
- 補助金は2026年時点でなし。市内に都立霊園もなし(最寄りは隣接する東久留米市・小平市・東村山市の3市にまたがる都立小平霊園)。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 継承不要な改葬先(永代供養墓・樹木葬・散骨)が核家族世帯に特に有効。将来の管理負担をゼロにする選択ができます。
- 費用の目安は30〜150万円程度。石材店ごとに費用が1.5〜2倍ほど変わるため、相見積もりが節約の基本です。
墓じまいは早めに動き出すほど選択肢が広がります。体力や気力が十分なうちに、まず窓口への確認から始めることをおすすめします。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。
近隣市の墓じまい情報については、小平市の墓じまい、東村山市の墓じまい、練馬区の墓じまい、立川市の墓じまい、府中市の墓じまいもあわせてご覧ください。東京都全体の手続き・費用については東京都の墓じまいもご参照ください。