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渋谷区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

渋谷区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

公開:2026年3月24日
更新:2026年3月24日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

渋谷区で墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・改葬許可申請の窓口・費用の目安・補助金の有無まで、渋谷区の情報をもとにわかりやすく解説します。

2020年の国勢調査によると、渋谷区の単身世帯率は64.5%(全国平均38.0%)。さらに生涯未婚率は28.8%(全国平均19.7%)と全国を9.1ポイント上回り、東京都内でも後継者問題が特に深刻な地域のひとつです。「自分の後、お墓を管理できる人がいない」「遠方の実家のお墓を一人で抱えている」という状況の方が多く、墓じまいの相談が増えています。

「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるかわからない」という不安を感じている方も多いと思います。でも、正しい順番で一歩ずつ進めれば、着実に対応できます。この記事を読めば、渋谷区で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

渋谷区で墓じまいを検討する人が増えている理由

渋谷区は人口増減率+8.62%(全国平均-0.75%)と大幅に人口が増え続けている地域です。若い単身世帯の転入が活発な一方で、出身地に残した実家のお墓を管理できる人が減っている状況が生まれています。

単身世帯率64.5%という突出した数字

2020年の国勢調査によると、渋谷区の単身世帯率は64.5%(全国平均38.0%)。全国平均を26.5ポイントも上回り、区内のおよそ3世帯に2世帯が一人暮らし世帯という計算になります。お墓は将来的に誰かが引き継いで管理していくものですが、単身世帯が多い渋谷区では「自分が亡くなった後、誰もお墓を守れなくなる」という不安を抱えている方が多くいます。

核家族化率は31.6%(全国平均54.1%)と全国より大幅に低く、これは二世代・三世代同居の家族がきわめて少ないことを示しています。「家族でお墓を継ぐ」という従来の仕組みが成立しにくい構造が、渋谷区の大きな特徴です。

生涯未婚率28.8%が示す後継者問題の深刻さ

渋谷区の生涯未婚率は28.8%(全国平均19.7%)で、全国を9.1ポイント上回っています。おおよそ4人に1人以上が生涯未婚のまま過ごすという現実は、「自分の代でお墓の行き先を決めなければ」という問題意識を多くの方に突きつけています。

東京都全体では2023年度に約14,950件の改葬(遺骨の移転)が行われており、全国166,886件のうち約9%が東京都内で発生しています。渋谷区もその流れの中にあり、生涯未婚率・単身世帯率ともに高い渋谷区では、こうした墓じまいの動きがより顕著に表れています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感

墓じまい検討中愛知県・56歳・男性

「子どもや将来の世代に負担をかけたくない」という思いから、生前のうちに墓じまいを決断する方が増えています。墓じまいは決してネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる決断でもあります。

渋谷区での墓じまいの流れ

墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントをあらかじめ把握しておくと、スムーズに進められます。

① 家族・親族への相談から始める

最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。渋谷区のように単身世帯が多い地域では、「自分以外に関係者がいない」というケースも一定数ありますが、遠方に親族がいる場合は連絡を取っておくことが大切です。全員の理解を得た上で次のステップへ進みましょう。

② お寺・霊園への連絡と離檀手続き

現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。

③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)

改葬先を先に決めておくことが重要です。渋谷区への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、自分の状況に合った供養先を選んでから申請に進みましょう。

④ 渋谷区への改葬許可申請

改葬先が決まったら、渋谷区の窓口(戸籍住民課 戸籍係)に改葬許可申請を行います。「改葬許可申請書」に必要書類を添付して提出します。詳しくは次の章で解説します。

⑤ お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。渋谷区内や近郊では作業スペースが狭いケースもあり、地方と比べて費用が高くなる傾向があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。

⑥ 新しい供養先へ納骨

遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証は新しい供養先に提出します。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた

墓じまい経験者奈良県・54歳・女性

書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

渋谷区での改葬許可申請の手続き

遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。渋谷区での申請方法を具体的に説明します。

担当窓口と問い合わせ先

渋谷区では、戸籍住民課 戸籍係が改葬許可申請の窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。

渋谷区 戸籍住民課 戸籍係 TEL 03-3463-1801

詳細・申請書のダウンロードは渋谷区公式サイトからご確認ください。

必要書類

改葬許可申請に必要な書類は主に以下のとおりです。

① 改葬許可証交付申請書

渋谷区のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による埋葬・埋蔵証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。

② 改葬先の受入証明書または使用許可書

新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。

申請から許可証交付まで

書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前の電話確認が大切です。

なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

渋谷区での墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と、東京都内ならではの注意点を確認しておきましょう。

① 離檀料(お寺のお墓の場合)

お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には離檀料は発生しません。

② 石材店への解体・撤去費用

墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあります。渋谷区を含む東京都内では作業スペースが限られるケースも多く、地方より高めになる傾向もあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。

③ 改葬先への費用

永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地やお参りのしやすさも含めて比較することが大切です。

総額の目安と費用の抑え方

これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。費用を抑えるためには、石材店への相見積もりと、合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。

費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

渋谷区に墓じまいの補助金はある?都立霊園について

費用の問題と関連して、「補助金は使えないか」と気になる方も多いと思います。補助金の有無と、都立霊園についての情報をまとめます。

補助金制度は現時点でなし

結論からお伝えすると、2026年時点で渋谷区には墓じまい専用の補助金制度はありません。東京23区全体として、墓じまいに対する独自の助成制度は設けられていない状況です。最新情報は渋谷区公式サイトでご確認ください。

墓じまいの補助金制度は全国的にまだ少数で、一部の地方自治体に限られています。現時点では費用は基本的に自己負担となりますが、石材店の相見積もりや供養先の選択次第でトータルコストを抑えることは可能です。

渋谷区内に都立霊園はない

渋谷区内には都立霊園はありません。渋谷区から比較的近い都立霊園としては、杉並区の和田堀廟所などがあります。なお都立霊園への新規使用は抽選制で、東京都公園協会で詳細をご確認ください。

なお、東京都立霊園の使用者向けに、遺骨を合葬施設へ移す「施設変更制度」があります。都立霊園のお墓の場合は、改葬先として都立合葬施設を検討する方法もあります。詳細は各霊園の管理事務所にお問い合わせください。

渋谷区から遠方のお墓を墓じまいする場合の注意点

渋谷区には全国から転入した単身世帯が多く、「渋谷区に住んでいるが、実家の近くにあるお墓を墓じまいしたい」というケースが多くあります。この場合、いくつかの注意点があります。

改葬許可申請はお墓がある自治体で行う

改葬許可申請は、現在お墓がある市区町村の役所で行います。渋谷区の戸籍住民課 戸籍係(TEL: 03-3463-1801)は、渋谷区内のお墓を改葬する場合の申請先です。お墓が他の都道府県にある場合は、そちらの自治体に問い合わせてください。

遠方のお墓を効率よく手続きする方法

遠方のお墓の場合、現地に何度も足を運ぶのが難しいこともあります。お墓のある地域の石材店を選ぶと、現地での対応をまとめてお願いできることが多く、効率的です。写真でのやり取りや電話・メールで進められる部分も多いため、石材店への早めの相談をおすすめします。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

遠方にあった墓を近くに移転。供養後、石材店にお願いし写真等でやり取りしました。丁寧に骨集めをして下さいました。

墓じまい経験者大阪府・69歳・男性

費用の振り込みや書類のやり取りについて

遠方の場合、書類の郵送や費用の振り込みが中心となります。石材店や霊園によっては郵送対応が可能な場合もありますが、改葬許可申請書など自治体への申請は原則として窓口への提出が必要です。事前に現地の自治体に電話で確認しておくことをおすすめします。

渋谷区からアクセスできる墓じまい後の供養先

渋谷区は都心に位置し、都内各地の供養施設にアクセスしやすい立地です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。

永代供養墓

お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。渋谷区内や近隣(港区・新宿区など)にも永代供養墓を設けているお寺が多くあります。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。渋谷区からアクセスしやすい場所にも多数あり、管理の手間がかからない点と、雨の日でもお参りできる点が特徴です。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。

樹木葬

樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。墓石が不要なため維持費が少なく、都市近郊にも施設が増えています。継承者不要で、自然に還るという考え方から選ぶ方が増えています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。

散骨

粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、継承者が不要という特徴から、単身世帯が多い渋谷区では選ぶ方が増えています。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。

どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族や関係者と話し合って決めることをおすすめします。

墓じまい体験談

お墓の管理の手間が無くなりましたし維持費などの費用を大幅に抑えることが出来るようになったので、以前に比べて精神的に楽になって墓じまいを行って良かったと思います。自宅から通いやすい場所にある納骨堂なので休日に気軽に参拝できます。

墓じまい経験者大阪府・50代・男性

よくある質問

渋谷区で墓じまいの改葬許可申請はどこでできますか?

渋谷区内にお墓がある場合は、戸籍住民課 戸籍係(TEL: 03-3463-1801)で受け付けています。なお、お墓が他の市区町村にある場合は、そちらの自治体窓口で申請することになります。申請前に電話で必要書類を確認しておくと、書類不備を防げます。

渋谷区での墓じまい費用はいくらかかりますか?

離檀料(お寺の場合)・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合があります。

渋谷区に墓じまいの補助金はありますか?

2026年時点では、渋谷区に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。

一人でも墓じまいの手続きを進められますか?

祭祀主宰者(お墓の管理を担う方)であれば、一人でも改葬許可申請の手続きを行えます。ただし、お墓にゆかりのある親族には事前に連絡・相談しておくことが望ましいです。手続きに不安がある場合は石材店や行政書士に相談する方法もあります。

お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?

改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、渋谷区へ改葬許可申請を進めてください。

まとめ:渋谷区で墓じまいを進めるために

渋谷区での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。

  • 単身世帯率64.5%・生涯未婚率28.8%(全国比+9.1pt)という渋谷区の実情から、承継者不在の問題は他の地域より身近です。早めの検討が将来の安心につながります。
  • 改葬許可申請の窓口は戸籍住民課 戸籍係(TEL: 03-3463-1801)。お墓が渋谷区外にある場合は、お墓のある自治体の窓口での申請が必要です。
  • 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
  • 補助金は2026年時点でなし。区内に都立霊園もなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
  • 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。都心に近い渋谷区からアクセスしやすい施設が多数あります。
  • 遠方のお墓を墓じまいする場合は、お墓のある地域の石材店に依頼することで現地対応を一括してお願いできます。

墓じまいは家族への相談・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族や関係者と現状を共有し、現在のお墓があるお寺または霊園に連絡することが第一歩です。

墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。

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