西宮市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、西宮市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、西宮市の核家族化率は59.5%(全国平均54.1%)と全国を5ポイント以上上回っています。多世代で同居する家庭が少なく、「お墓を引き継ぐ次の世代がいない」「遠方に住む子どもに負担をかけたくない」という悩みが、墓じまいを検討するきっかけになっているケースが多く見られます。
「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、西宮市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

西宮市で墓じまいを検討する人が増えている理由
兵庫県全体では毎年一定数の改葬(遺骨の移転)が行われており、西宮市もその流れの中にあります。高齢化の進行とともに、家族のかたちの変化が墓じまいを検討する背景として大きく影響しています。
高齢化・未婚化の実態
2020年の国勢調査によると、西宮市の単身世帯率は36.2%(全国平均38.0%)と全国をわずかに下回っています。また、50〜54歳時点の未婚率は16.0%で、全国平均19.7%より低い水準にあります。高齢化率は24.4%(全国平均28.7%)と全国を4ポイント以上下回っており、比較的若い人口構成の都市です。
一方、人口増減率は2015年から2020年にかけて-0.46%(全国平均-0.75%)と、全国よりゆるやかではあるものの減少傾向にあります。西宮市は阪神間に位置し、大阪・神戸へ通勤する若い世代が多く住む一方、先祖代々のお墓を守るべき家族は高齢化し、お墓の管理が課題になっているケースも少なくありません。
数字だけ見ると西宮市は全国より承継者問題が少なく見えるかもしれませんが、高齢化率は低くても、お墓の管理者が遠方に住んでいる、子どもが1人しかいないといった現実は西宮市でも同様に存在します。
家族のかたちの変化
西宮市の核家族化率は59.5%(全国平均54.1%)と、全国を5ポイント以上上回っています。西宮市では世帯の6割が核家族であり、多世代同居の家庭が少ない地域です。お墓を管理できる家族が近くにいない、あるいは子どもが遠方に住んでいるというケースが多く、「次の世代にお墓を引き継いでもらえるか」という不安が、墓じまいを検討するきっかけになっています。
祖父が墓を建てたがずっと家系が続くとは限らないのでお墓を建てるときは相談してほしかった。永代供養という選択もあるので。
墓じまい検討中兵庫県・48歳・女性
「子どもや孫に面倒をかけたくない」という思いが、生前からの墓じまいを後押ししています。墓じまいは決してネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる決断でもあります。

西宮市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。特に遠方に住む親族とは早めに連絡を取り、全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。西宮市内には歴史ある寺院も多く、お寺との関係を大切にしながら話し合いを進めることが重要です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。西宮市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 西宮市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、西宮市の窓口に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。費用は石材店によって1.5〜2倍程度の差が出ることがあるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。

手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
西宮市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。西宮市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
西宮市では、斎園管理課が改葬許可申請の窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
西宮市 斎園管理課 TEL 0798-35-3306

詳細・申請書については西宮市公式サイトでご確認ください。
必要書類
申請に必要な書類は主に以下のとおりです。お墓の種類(お寺のお墓・民間霊園・公営墓地)や状況によって異なる場合があるため、事前に斎園管理課へご確認ください。
① 改葬許可申請書
西宮市のホームページまたは窓口で入手できます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による埋葬証明書が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて斎園管理課の窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前に電話で確認することをおすすめします。複数の遺骨を移す場合は、遺骨ごとに1通の改葬許可申請が必要になることが一般的ですので、あわせて確認しておきましょう。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。
西宮市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には離檀料は発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
良い石材店を選ぶことが第一で見積りは必ず取る
墓じまい経験者大阪府・72歳・女性
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

西宮市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で西宮市には墓じまい専用の補助金制度はありません。全国的に見ても、墓じまいに対する独自の助成制度を設けている自治体はまだ少ない状況です。最新情報は西宮市斎園管理課(TEL 0798-35-3306)または西宮市公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。兵庫県内や大阪府内にも石材店が多く存在するため、比較の幅を広げることができます。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。
離檀料についても、お寺とのコミュニケーションを大切にしながら、誠実に話し合いを進めることで折り合える場合があります。突然の連絡ではなく、事前に相談の場を設けることが重要です。
具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
西宮市の市営霊園・公営霊園
西宮市には市が運営する公営霊園があります。白水峡公園墓地・甲山墓園・満池谷墓地ほかなどがあり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は民間霊園に比べて費用が抑えられる傾向がありますが、空き区画が少なく抽選になることもあります。改葬先として公営霊園を検討する場合は、西宮市の担当窓口にお問い合わせください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
墓じまい後の供養先の選び方
西宮市は阪神間に位置し、大阪・神戸の両方にアクセスしやすい立地です。兵庫県内はもちろん、大阪府内の供養施設も選択肢に含めることができ、近年は西宮市近郊でも多様な供養の形が広がっています。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、管理の手間がかからない点が特徴です。西宮市近郊にも納骨堂があり、アクセスしやすい施設を選べます。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。六甲山系など兵庫・大阪の豊かな自然を活かした施設もあり、西宮市からアクセスしやすい選択肢が増えています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。瀬戸内海や大阪湾に近い西宮市では、海洋散骨を選ぶ方もいます。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
心理的に負担がすごくかかると思うので、早めに検討するのが良いと思います。
墓じまい検討中東京都・57歳・女性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
市役所へ行って改葬許可の書類を取り寄せ、お寺に署名をもらい、それをまた提出するという工程は、平日に仕事をしている身としては時間を作るのが一苦労でした。古い戸籍を遡るのが意外と大変だったので、もっと時間に余裕を持って準備を始めていれば良かったと思います。
墓じまい経験者兵庫県・40代・男性
よくある質問
西宮市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。西宮市の斎園管理課(TEL 0798-35-3306)が窓口で、必要書類は改葬許可申請書と改葬先の受入証明書などが基本です。事前に電話で確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。
西宮市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。
西宮市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、西宮市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は斎園管理課(0798-35-3306)または西宮市公式サイトでご確認ください。
お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?
改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、西宮市の斎園管理課へ改葬許可申請を進めてください。
墓じまいにかかる期間はどれくらいですか?
家族・親族への相談から始まり、お寺との交渉、改葬先の選定、行政手続き、解体・撤去、納骨まで、早くても3〜6か月程度かかるのが一般的です。お寺との話し合いに時間がかかる場合や、書類の準備に手間取る場合はさらに延びることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。
まとめ:西宮市で墓じまいを進めるために
西宮市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 核家族化率59.5%(全国54.1%)と全国を上回る西宮市では、「お墓の管理を担える家族がいない」という問題は身近な課題です。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は西宮市斎園管理課。問い合わせは TEL 0798-35-3306 へ。電話で事前確認してから窓口に向かうのがおすすめです。
- 申請に必要な書類は「改葬許可申請書」と「改葬先の受入証明書」が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。阪神間に位置する西宮市は大阪・神戸の両方の施設にアクセスしやすい環境です。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





