前橋市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、前橋市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、前橋市の高齢化率は30.8%(全国平均28.7%)で、3人に1人近くが65歳以上という状況です。また50〜54歳時点の未婚率は19.2%に達しており、「お墓を引き継ぐ家族がいない」「将来の承継者に負担をかけたくない」という理由から、前橋市でも生前に墓じまいを選ぶ方が増えています。
「手続きが複雑そう」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、前橋市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

前橋市の墓じまいを検討する人が増えている理由
前橋市は群馬県の県庁所在地として行政・商業の中心地ですが、人口は2015年から2020年にかけて1.19%の減少(全国平均0.75%の減少)を記録しています。核家族化や少子化が進む中、「お墓を継ぐ人がいなくなる前に整理しておきたい」と考える方が増えています。
高齢化・未婚化の実態
前橋市の高齢化率は30.8%(全国平均28.7%)。全国を上回るペースで高齢化が進んでいます。65歳以上の方が3人に1人近い割合で暮らしており、お墓の管理を将来どうするかという問題は、多くの家庭にとって切実な課題です。
50〜54歳時点の未婚率は19.2%(全国平均19.7%)とほぼ全国並みですが、単身世帯が34.8%(全国平均38.0%)と、約3世帯に1世帯が一人暮らしという状況です。「自分が亡くなった後、誰がお墓を守るのか」という問いに答えが見つからない方にとって、墓じまいは現実的な選択肢となっています。
全世帯数は141,556世帯で、そのうち単身世帯は49,285世帯にのぼります。一人暮らしの方が将来のお墓の管理を考えたとき、「自分の代で整理しておきたい」と感じるのは自然なことです。
家族のかたちの変化
前橋市の核家族化率は54.7%(全国平均54.1%)と全国並みです。かつては多世代が同居し、自然とお墓の管理が引き継がれていた時代がありました。しかし現代では、子どもが都市部へ移住し地元を離れるケースも増えています。
「実家のお墓は前橋市にあるけれど、子どもたちは県外に住んでいる」という状況は、前橋市でもよく聞かれます。遠方に住む子どもたちに管理の負担を押しつけたくないという思いが、生前からの墓じまいを後押ししています。
自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感
墓じまい検討中愛知県・56歳・男性
「子どもや孫に面倒をかけたくない」という思いが、生前からの墓じまいを後押ししています。墓じまいは決してネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる決断でもあります。

前橋市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。特に、普段からお墓参りをしている方や、遠方に住む親族にも早めに連絡を取ることが大切です。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。前橋市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 前橋市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、前橋市の窓口に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。前橋市内や群馬県内の石材店のほか、県外の業者を利用することも可能です。複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられることがあります。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。新しい供養先での供養の方法や、管理費の有無なども事前に確認しておきましょう。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

前橋市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。前橋市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
前橋市では、市民部 市民課 証明交付係が改葬許可申請の窓口となっています。申請前に電話で必要書類を確認しておくと、書類不備を防ぐことができます。
前橋市 市民部 市民課 証明交付係 TEL 027-898-6107

窓口へ向かう前に必ず電話で確認し、必要書類を揃えてから来庁するとスムーズです。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
前橋市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
なお、遺骨ごとに1通の改葬許可証が必要です。複数の遺骨を移す場合はその分だけ申請書が必要になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。
なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。
前橋市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には離檀料は発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

墓じまいにはかなりお金と時間がかかるので、それを計算して早めに動き出したほうが良いです。
墓じまい検討中埼玉県・50歳・男性
前橋市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で前橋市には墓じまい専用の補助金制度はありません。群馬県全体としても、墓じまいに対する独自の助成制度は設けられていない状況です。最新情報は前橋市公式サイトでご確認ください。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。1社だけに任せず、最低でも3社程度から見積もりを取ることをおすすめします。
供養先についても、合祀型の永代供養墓や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。個別の区画を持つタイプより費用を抑えられる場合があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
前橋市の市営霊園・公営霊園
前橋市には市が運営する公営霊園があります。嶺公園墓地ほか複数などがあり、市民であれば申し込み資格があります。公営霊園は民間霊園に比べて費用が抑えられる傾向がありますが、空き区画が少なく抽選になることもあります。改葬先として公営霊園を検討する場合は、前橋市の担当窓口にお問い合わせください。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
墓じまい後の供養先の選び方
前橋市は群馬県の県庁所在地であり、北関東自動車道や上越新幹線(高崎駅経由)でのアクセスも良好です。前橋市内や群馬県内にも供養施設があるほか、首都圏方面の施設へのアクセスも比較的容易です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安です。群馬県内のお寺でも永代供養に対応するところが増えています。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、雨の日も快適にお参りできる点が特徴です。管理の手間がかからず、費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。継承者が不要なものが多く、自然の中に眠るという考え方が支持されています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
故人のたちばからすると寂しく思うが残された家族は楽になると思う。
墓じまい経験者福岡県・49歳・女性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
一番はやっぱり、今後の不安がなくなったことですね。息子に「墓のことは俺の代で片付けたから心配すんな」と報告できた時はホッとしました。新しい納骨堂は空調が効いた室内の場所なので、天候に関係なく手ぶらでお参りできるのが本当に快適です。
墓じまい経験者福岡県・50代・男性
よくある質問
前橋市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。前橋市の担当窓口は市民部 市民課 証明交付係(TEL 027-898-6107)で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
前橋市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。
前橋市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、前橋市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は前橋市公式サイトでご確認ください。
お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?
改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、前橋市の市民課へ改葬許可申請を進めてください。
墓じまいをしたあと、遺骨はどうなりますか?
改葬先に選んだ供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など)に納められます。それぞれの供養の方法や管理体制が異なりますので、事前に各施設に確認することをおすすめします。「合祀」になると個別の取り出しが難しくなる場合もあるため、納得のいく選択をしてください。
まとめ:前橋市で墓じまいを進めるために
前橋市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 高齢化率30.8%・単身世帯率34.8%という前橋市の実情から、承継者不在の問題は今後さらに身近になります。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は前橋市 市民部 市民課 証明交付係。問い合わせはTEL 027-898-6107へ。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。前橋市内や群馬県内にも対応施設があります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





