船橋市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・改葬許可申請の窓口・費用の目安・補助金の有無まで、船橋市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、船橋市では核家族化率が56.9%(全国平均54.1%より+2.8pt)に達しています。人口増加が続く活気ある街ですが、核家族世帯が多く、多世代でお墓を守る家族のかたちは薄れています。「子どもに管理の負担をかけたくない」「将来、誰も管理できなくなる前に整理したい」という方が増えています。
「改葬の窓口はどこか」「費用がいくらかかるか不安」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、船橋市で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

船橋市で墓じまいを検討する人が増えている理由
船橋市は千葉県北西部に位置し、人口増減率+3.21%(全国平均-0.75%より+3.96pt)と千葉県内でもトップクラスの成長を続ける大都市です。2023年時点の人口は約65万人を超え、千葉県内で最も人口の多い市です。東京への通勤圏として全国から転入者が集まる一方、世代交代によって実家のお墓の管理が難しくなる人が増えています。
核家族化率56.9%——後継者が生まれにくい世帯構成
2020年の国勢調査によると、船橋市の核家族化率は56.9%(全国平均54.1%より+2.8pt)です。夫婦と子どものみの世帯が多く、祖父母と孫が同居して多世代でお墓を守る家族のかたちは少なくなっています。単身世帯率は37.8%とほぼ全国並みですが、転入者の多い成長都市では「実家のお墓が別の地域にある」ケースが多く発生します。
高齢化率は24.3%(全国28.7%より-4.4pt)と全国より低く、比較的若い街です。しかし、若い世代が多いからこそ「今はまだ先の話」と先送りしがちな墓じまいを、元気なうちに検討する意識が広がっています。
転入者が多い成長都市ゆえの「遠方のお墓」問題
船橋市は東京への通勤圏として、全国各地から移住してきた方が多く住んでいます。生涯未婚率は19.6%(全国19.7%とほぼ同水準)ですが、転入者が多い都市の特性として「自分は船橋市に住んでいるが、実家のお墓は出身地の地方にある」という状況が生まれやすい環境です。定期的な墓参りや管理が難しくなるにつれ、「思い切って墓じまいをしよう」と決断する方が増えています。
墓じまいにはかなりお金と時間がかかるので、それを計算して早めに動き出したほうが良いです。
墓じまい検討中埼玉県・50歳・男性
「早めに動き出す」ことが墓じまいを成功させる大きな鍵です。体力・判断力がある元気なうちに計画を立てることで、手続きを余裕を持って進められます。

船橋市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。船橋市のように転入者が多い都市では、遠方に住む親族が反対するケースも起こりえます。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。「後継者がいない」「遠方にいて管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営霊園の場合は管理事務所へ連絡して返還手続きの流れを確認します。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。船橋市への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 船橋市への改葬許可申請
改葬先が決まったら、船橋市の担当窓口に改葬許可申請を行います。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。石材店によって費用に差があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証を新しい供養先に提出することを忘れないようにしましょう。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
船橋市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。船橋市での申請方法を具体的に説明します。
担当窓口と問い合わせ先
船橋市では、戸籍住民課が申請窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
船橋市 戸籍住民課 TEL 047-436-2270

詳細・申請書のダウンロードは船橋市公式サイト(改葬許可申請)からご確認ください。
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
船橋市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。
申請から許可証交付まで
書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。

船橋市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営霊園のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。船橋市からアクセスしやすい千葉県・東京都内の供養施設を比較検討することをおすすめします。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

船橋市に墓じまいの補助金はある?
船橋市の市営霊園・補助金制度
船橋市には船橋市営馬込霊園・船橋市営習志野霊園の2ヶ所の市営霊園があります。
また、船橋市では墓じまい時の補助金制度があります。市営霊園の墓所を返還する際、原状回復費用の補助として上限15万円を受けられる制度です(墓所返還時に申請可)。利用条件や申請方法は船橋市の担当窓口(戸籍住民課 TEL 047-436-2270)にお問い合わせください。
費用を抑えるためにできること
補助金の対象外の方でも、石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
船橋市は東京都心まで電車で約30分圏内に位置し、都内や千葉県内の供養施設にアクセスしやすい立地です。核家族化率56.9%という実情を踏まえると、後継者が不要な形の供養先が特に注目されています。代表的な4つの選択肢をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、合祀型は特に費用を抑えられることも魅力です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。船橋市周辺や東京都内にも多くの施設があり、管理の手間がかからない点が特徴です。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。千葉県内にも施設が増えており、船橋市からも通いやすい選択肢が広がっています。自然に還りたいという方に向いています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。船橋市は東京湾に面した千葉県内に位置し、海洋散骨を扱う業者も利用しやすい立地です。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
永代共同供養が、1番良いと思った。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
市役所へ行って改葬許可の書類を取り寄せ、お寺に署名をもらい、それをまた提出するという工程は、平日に仕事をしている身としては時間を作るのが一苦労でした。古い戸籍を遡るのが意外と大変だったので、もっと時間に余裕を持って準備を始めていれば良かったと思います。
墓じまい経験者兵庫県・40代・男性
よくある質問
船橋市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。船橋市では戸籍住民課(TEL 047-436-2270)が窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
船橋市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。
船橋市に墓じまいの補助金はありますか?
船橋市営霊園(馬込霊園・習志野霊園)の墓所を返還する際に、原状回復費用の補助として上限15万円を受けられる制度があります。利用条件や申請方法は戸籍住民課(TEL 047-436-2270)にお問い合わせください。なお、お寺や民間霊園のお墓は対象外です。
実家のお墓が遠方にある場合、改葬の手続きはどこで行いますか?
改葬許可申請はお墓がある自治体で行います。船橋市外にあるお墓の場合、改葬許可申請はお墓がある市区町村で行います。改葬先(納骨先)が船橋市内にある場合は、移転先の施設での受入手続きが必要です。手続きの流れについては墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
まとめ:船橋市で墓じまいを進めるために
船橋市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 人口増加率+3.21%・核家族化率56.9%(全国比+2.8pt)の船橋市では、成長都市ゆえの「遠方のお墓」問題や後継者問題が静かに広がっています。早めの検討が将来の安心につながります。
- 改葬許可申請の窓口は戸籍住民課(TEL 047-436-2270)。まずは電話で必要書類を確認してから訪問することをおすすめします。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 市営霊園(馬込霊園・習志野霊園)の墓所返還時に補助金あり(上限15万円)。詳細は戸籍住民課(TEL 047-436-2270)に確認してください。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。東京近郊の船橋市からアクセスしやすい施設が多数あります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





