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荒川区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

荒川区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

公開:2026年3月24日
更新:2026年3月24日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

荒川区でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、荒川区の情報をもとにわかりやすく解説します。

2020年の国勢調査によると、荒川区では全世帯の49.5%が単身世帯です(全国平均38.0%)。南千住・尾久・町屋など下町情緒の残るエリアと、再開発が進む日暮里・西日暮里が共存する荒川区では、古いお寺のお墓が多く残っています。生涯未婚率23.5%(全国比+3.8pt)と比較的高く、「お墓を引き継ぐ人が見つからない」「お寺との関係をどう整理するか」という悩みを抱える方が増えています。

「住職に言い出しにくい」「離檀の手続きが難しそう」という方も多いと思います。でも、正しい順番で進めれば、一つひとつは着実に対応できます。この記事を読めば、荒川区で墓じまいを進めるために必要な情報がひととおりわかります。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

荒川区で墓じまいを検討する人が増えている理由

東京都全体では2023年度に約14,950件の改葬(遺骨の移転)が行われており、全国166,886件のうち約9%が東京都内で発生しています。荒川区もその流れの中にあり、下町の世帯構成の変化を背景に、墓じまいを検討する方が増えています。

生涯未婚率23.5%——全国より3.8pt高い荒川区の実情

2020年の国勢調査によると、荒川区の生涯未婚率は23.5%(全国平均19.7%)で、全国を3.8ポイント上回ります。4〜5人に1人が未婚のまま50代を迎えているという実態は、お墓の承継者問題と直結します。「自分の後、誰がお墓を守るのか」「子どもがいないので早めに整理しておきたい」という声が増えています。

単身世帯率49.5%——2人に1人が一人暮らし

荒川区の単身世帯率は49.5%(全国平均38.0%比+11.5pt)と高く、全世帯の約半数が一人暮らしです。下町の南千住・尾久・町屋などのエリアでは、かつての大家族が解体し、一人暮らしの高齢者や若い単身者が増えています。「家族みんなで守ってきたお墓を、これからは自分一人では管理できない」という現実が、墓じまいの動機となっています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

遠方なので中々墓参りもできず自分自身が年老いてきた為子供に負担をかけたくなく墓じまいを検討中ですが中々お寺側との話し合いが進まず難しいです。

墓じまい検討中宮城県・52歳・女性

「お寺側との話し合いが進まない」という声は、荒川区のような下町のお寺が多い地域では特に聞かれます。お寺との関係を大切にしながら、誠実に話し合いを進めることが大切です。

下町の寺院墓地——古くからのつながりと現代の課題

荒川区の核家族化率は46.0%(全国平均54.1%より-8.1pt低い)で、地縁・血縁が比較的強いエリアと言えます。南千住・尾久・町屋などの旧来の下町コミュニティでは、親族の縁が比較的濃かった時代のお墓がそのまま残っているケースも多くあります。しかし世帯構成の変化により、「先祖代々のお墓を誰が管理するか」という問題が静かに進みつつあります。

荒川区での墓じまいの流れ

墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。荒川区は下町のお寺が多い地域ですので、お寺とのコミュニケーションが特に重要です。各ステップのポイントを確認しておきましょう。

① 家族・親族への相談

最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。荒川区のような地縁・血縁が比較的強い地域では、親族への事前連絡が特に重要です。

② お寺・霊園への連絡と離檀手続き

現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。荒川区の古いお寺では、長年にわたる檀家関係がある場合も多く、唐突な申し出よりも誠実に事情を伝えることが大切です。「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など、具体的な事情を丁寧に説明することが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。

③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)

改葬先を先に決めておくことが重要です。荒川区への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。

④ 荒川区への改葬許可申請

改葬先が決まったら、荒川区の窓口に改葬許可申請を行います。申請窓口は戸籍住民課(TEL: 03-3802-3111)です。詳しくは次の章で解説します。

⑤ お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。東京都内は地方に比べて費用が高くなる傾向があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。

⑥ 新しい供養先へ納骨

遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証は新しい供養先に提出します。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

手続きがややこしい、わからない事が多くて、時間がかかった

墓じまい経験者大阪府・49歳・女性

書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

荒川区での改葬許可申請の手続き

遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。荒川区での申請方法を具体的に説明します。

担当窓口と問い合わせ先

荒川区での改葬許可申請は、戸籍住民課が担当窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。

荒川区 戸籍住民課 TEL 03-3802-3111

詳細・申請書のダウンロードは荒川区公式サイト(改葬許可申請)からご確認ください。

必要書類

申請に必要な書類は主に2点です。

① 改葬許可証交付申請書

荒川区のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。

② 改葬先の受入証明書または使用許可書

新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。

申請から許可証交付まで

書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。

なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

荒川区のお寺との離檀——円満に進めるためのポイント

荒川区は下町の寺院が多く、長年の檀家関係があるお寺も少なくありません。墓じまいに際してお寺との関係(離檀)を丁寧に進めることが、荒川区での墓じまいで特に重要なポイントです。

住職への伝え方——誠実さが一番大切

「住職に言い出しにくい」という方は非常に多くいます。しかし、多くの住職はご家族の事情を丁寧に聞いてくれます。「後継者がいない」「遠方に住んでおり管理が難しくなった」「高齢で足が不自由になってきた」など、具体的な事情を誠実に伝えることが大切です。感情的にならず、丁寧に話し合うことで、多くの場合は円満に話が進みます。

離檀料の相場と対応

お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありません。冷静に話し合うことが大切で、どうしても折り合いがつかない場合は弁護士への相談も選択肢の一つです。離檀料の詳細については離檀料とはもご参照ください。

檀家をやめる手続きの流れ

離檀の手続きは、お寺によって異なります。一般的には、墓じまいの意向を伝え、閉眼供養(魂抜き)を行い、お墓を解体・更地に戻す流れです。詳しくは檀家をやめる手続きをご参照ください。

荒川区の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と、東京都内ならではの注意点を確認しておきましょう。

① 離檀料(お寺のお墓の場合)

荒川区のお寺では、長年の檀家関係がある場合も多く、離檀料についての話し合いが丁寧に行われることが多いです。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。

② 石材店への解体・撤去費用

墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、東京都内では作業スペースが狭いケースも多く地方より高めになる傾向もあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。

③ 改葬先への費用

永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。

総額の目安

これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。

荒川区に墓じまいの補助金はある?都立霊園の情報

結論からお伝えすると、2026年時点で荒川区には墓じまい専用の補助金制度はありません。東京23区全体として、墓じまいに対する独自の助成制度は設けられていない状況です。最新情報は荒川区公式サイトでご確認ください。

荒川区内の都立霊園について

荒川区内には都立霊園はありません。荒川区から比較的アクセスしやすい都立霊園としては、隣接する台東区の谷中霊園・豊島区の雑司ヶ谷霊園・染井霊園などがあります。なお、東京都立霊園(小平霊園・八柱霊園・青山霊園・谷中霊園・雑司ヶ谷霊園など)の既存使用者向けには、遺骨を合葬施設へ移す「施設変更制度」があります。都立霊園のお墓を持っている方は、この制度を活用して改葬先を都立合葬施設にする方法も選択肢の一つです。詳細は各霊園の管理事務所にお問い合わせください。

費用を抑えるためにできること

補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。

墓じまい後の供養先の選び方

荒川区は都心に近く、交通の便が良いため、都内各地の供養施設にアクセスしやすい立地です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。

永代供養墓

お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、合祀型なら比較的安価に利用できます。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。荒川区周辺にも多数あり、管理の手間がかからない点が特徴です。ロッカー型・機械式など様々なタイプがあり、費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。

樹木葬

樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。継承者不要で、自然に還るという考え方から選ぶ方が増えています。都市近郊にも施設が増えており、荒川区からも通いやすい選択肢が充実しています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。

散骨

粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。東京湾での海洋散骨など、都市部在住者にもアクセスしやすいサービスが充実しています。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

永代共同供養が、1番良いと思った。

墓じまい検討中東京都・57歳・男性

どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。

墓じまい体験談

母親も高齢ということもあって遠方のお墓への墓参りが辛くなってきました。地元の公営墓地に遺骨を移そうと思ったことが墓じまいをするきっかけになりました。住職から反対されたり嫌な顔をされることはなく、費用面での確認はありましたが全く問題なかったです。

墓じまい経験者千葉県・40代・男性

よくある質問

荒川区での改葬許可申請は自分でできますか?

はい、自分で申請できます。荒川区では戸籍住民課(TEL: 03-3802-3111)が窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。

荒川区のお寺の墓じまいで住職に言い出しにくい場合はどうすればいい?

多くの住職はご家族の事情を理解してくれます。「後継者がいない」「高齢で管理が難しい」など、具体的な事情を誠実に伝えることが大切です。どうしても話し合いが進まない場合は、弁護士や墓じまい専門業者に相談する方法もあります。

荒川区での墓じまい費用はいくらかかりますか?

離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。

荒川区に墓じまいの補助金はありますか?

2026年時点では、荒川区に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は荒川区公式サイトでご確認ください。

お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?

改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、荒川区へ改葬許可申請を進めてください。

まとめ:荒川区で墓じまいを進めるために

荒川区での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。

  • 単身世帯率49.5%(全国38.0%より+11.5pt)・生涯未婚率23.5%(全国比+3.8pt)という荒川区では、承継者不在の問題が将来に向けて顕在化しやすい状況です。早めの検討が大切です。
  • 荒川区は下町の寺院が多く、お寺との丁寧な話し合い(離檀)が墓じまいの鍵となります。誠実に事情を伝えることが円満解決への近道です。
  • 改葬許可申請の窓口は戸籍住民課(TEL: 03-3802-3111)。問い合わせ前に改葬先を決めておくことが重要です。
  • 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
  • 費用は30〜150万円程度が目安。石材店の相見積もりで費用を抑えられる可能性があります。
  • 補助金は2026年時点でなし。荒川区内に都立霊園はありませんが、隣接する台東区の谷中霊園などがアクセス圏内にあります。都立霊園使用者は施設変更制度の活用も検討できます。
  • 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。都心に近い荒川区からアクセスしやすい施設が多数あります。

墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。

墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。

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