松戸市でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・改葬許可申請の窓口・費用の目安・補助金の有無まで、松戸市の情報をもとにわかりやすく解説します。
2020年の国勢調査によると、松戸市では単身世帯率が40.3%(全国平均38.0%より+2.3pt)、生涯未婚率は20.8%(全国19.7%より+1.1pt)と、後継者不在につながる指標が全国平均を上回っています。「お墓を引き継ぐ家族がいない」「将来、誰も管理できなくなる前に整理したい」という方が増えています。
松戸市には、東京都立の八柱霊園が市内に所在するという特徴があります。八柱霊園のお墓については、改葬の手続き窓口が通常の松戸市の窓口とは異なるため、この記事でしっかり確認しておきましょう。
墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

松戸市で墓じまいを検討する人が増えている理由
松戸市は千葉県西部に位置し、人口増減率+3.05%(全国平均-0.75%より+3.80pt)と成長を続ける東京近郊の都市です。JR常磐線などで東京都心へのアクセスが良く、全国から転入者が集まります。その一方で、単身世帯率や生涯未婚率が全国平均を上回り、お墓の承継問題が顕在化しつつあります。
単身世帯率40.3%・生涯未婚率20.8%——後継者問題の実態
2020年の国勢調査によると、松戸市の単身世帯率は40.3%(全国平均38.0%より+2.3pt)です。生涯未婚率も20.8%(全国19.7%より+1.1pt)と全国を上回り、5人に1人以上が未婚のまま生涯を終える計算になります。高齢化率は26.0%(全国28.7%より-2.7pt)とやや低めですが、単身で生活する高齢者が増えることで「自分が亡くなった後、誰もお墓を守れなくなる」という不安が広がっています。
核家族化率は54.8%(全国54.1%とほぼ同水準)で、多世代同居による墓守の仕組みは薄れています。
東京近郊ならではの「遠方のお墓」問題と転入者の増加
松戸市は東京都に隣接しており、東京のベッドタウンとして発展してきた都市です。全国各地から転入してきた方が多く住んでおり、「自分は松戸市に住んでいるが、実家のお墓は地方にある」というケースが生まれやすい環境です。年齢を重ねるにつれて遠方の墓参りが難しくなり、「管理できなくなる前に整理したい」という動機で墓じまいを検討する方が増えています。
自分の子供世代に荷物を押し付けたく無い、宗教家への不信感
墓じまい検討中愛知県・56歳・男性
「子どもや孫の世代に負担を残したくない」という思いから生前に墓じまいを決断する方が、松戸市でも増えています。墓じまいは決してネガティブな選択ではなく、家族への思いやりから生まれる決断でもあります。

松戸市での墓じまいの流れ
墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。
① 家族・親族への相談
最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。
② お寺・霊園への連絡と離檀手続き
現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営霊園の場合は管理事務所へ連絡して返還手続きの流れを確認します。八柱霊園の場合は東京都(公益財団法人東京都公園協会)が管理事務所となります。
③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)
改葬先を先に決めておくことが重要です。改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。
④ 改葬許可申請
改葬先が決まったら、担当窓口に改葬許可申請を行います。松戸市内の一般的なお墓の場合は市民課、八柱霊園の場合は東京都が窓口です。詳しくは次の章で解説します。
⑤ お墓の解体・撤去
改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。石材店によって費用に差があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
⑥ 新しい供養先へ納骨
遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証を新しい供養先に提出することを忘れないようにしましょう。
手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた
墓じまい経験者奈良県・54歳・女性
書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。
松戸市での改葬許可申請の手続き
遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。松戸市では市民課が窓口ですが、市内に所在する八柱霊園については窓口が異なります。
担当窓口と問い合わせ先(松戸市の一般的なお墓)
松戸市内の一般的なお墓(お寺・民間霊園・八柱霊園以外の公営霊園)の場合、市民課が申請窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。
松戸市 市民課 TEL 047-366-7340

八柱霊園(東京都立)の場合は東京都が窓口
八柱霊園についての問い合わせ先:公益財団法人東京都公園協会(TEL 03-3232-3151)
必要書類
申請に必要な書類は主に2点です。
① 改葬許可証交付申請書
松戸市のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。
② 改葬先の受入証明書または使用許可書
新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。

松戸市の墓じまい費用の目安
墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と注意点を確認しておきましょう。
① 離檀料(お寺のお墓の場合)
お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営霊園のお墓には発生しません。
② 石材店への解体・撤去費用
墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。
③ 改葬先への費用
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地やお参りのしやすさも含めて比較することが大切です。
総額の目安
これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

松戸市に墓じまいの補助金はある?
結論からお伝えすると、2026年時点で松戸市には墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は全額自己負担となります。最新情報は松戸市公式サイトでご確認ください。
松戸市の市営霊園
松戸市には市営白井聖地公園があります。公営霊園は比較的費用が抑えられますが、空き区画が少ない場合があります。なお、墓じまいへの補助金は現時点では設けられていません。
費用を抑えるためにできること
補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。
墓じまい後の供養先の選び方
松戸市は東京都に隣接しており、都内や千葉県内の供養施設にアクセスしやすい立地です。単身世帯率40.3%・生涯未婚率20.8%という実情を踏まえると、後継者が不要な形の供養先が特に注目されています。代表的な4つの選択肢をご紹介します。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、合祀型は費用を抑えられることも魅力です。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。松戸市からアクセスしやすい東京都内や千葉県内にも多くの施設があり、管理の手間がかからない点が特徴です。費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。
樹木葬
樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。千葉県内や東京都内にも施設が増えており、松戸市からも通いやすい選択肢が広がっています。自然に還りたいという方や、シンプルな供養を希望する方に向いています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。
散骨
粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、自然に還るという考え方から選ぶ方もいます。東京湾や太平洋に近い松戸市は、海洋散骨を扱う業者へのアクセスも比較的しやすい立地です。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。
永代共同供養が、1番良いと思った。
墓じまい検討中東京都・57歳・男性
どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。
石材店さんをどこに頼めばいいか分からなくて、何社か連絡して立ち会いの日程を決めたりするのも、仕事の合間にやっていたのでけっこう疲れました。もう少しじっくり比較すればよかったなと思います。一生に一度のことなので、焦らずに相見積もりを取ることをおすすめします。
墓じまい経験者愛知県・50代・女性
よくある質問
八柱霊園のお墓を墓じまいするとき、松戸市の窓口に行けばいいですか?
松戸市での改葬許可申請は自分でできますか?
はい、自分で申請できます。八柱霊園以外の松戸市内のお墓であれば、市民課(TEL 047-366-7340)が窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。
松戸市での墓じまい費用はいくらかかりますか?
離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。当サイトの調査では解体撤去費用は「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。
松戸市に墓じまいの補助金はありますか?
2026年時点では、松戸市に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用は自己負担となります。八柱霊園(都立)のお墓については東京都の施設変更制度を活用できる場合があります。詳細は東京都公園協会にお問い合わせください。
まとめ:松戸市で墓じまいを進めるために
松戸市での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。
- 単身世帯率40.3%・生涯未婚率20.8%(いずれも全国平均を上回る)と後継者不在の問題が広がる松戸市では、早めの検討が将来の安心につながります。
- 八柱霊園以外の改葬許可申請窓口は市民課(TEL 047-366-7340)。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
- 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。書類不備を防ぐために事前に電話で確認することをおすすめします。
- 補助金は2026年時点でなし。費用は複数社の相見積もりや供養先の選択で調整できます。
- 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。東京都に隣接する松戸市からアクセスしやすい施設が多数あります。
墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。
墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。





