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中央区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

中央区で墓じまいをするには?費用・手順・流れを解説

公開:2026年3月24日
更新:2026年3月24日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

中央区でお墓の墓じまいを検討している方へ、この記事では手続きの流れ・費用の目安・補助金の有無まで、中央区の情報をもとにわかりやすく解説します。

2020年の国勢調査によると、中央区では全世帯の52.6%が単身世帯です(全国平均38.0%)。銀座・日本橋・築地・月島・勝どきなど、歴史的な商業・文化エリアと大規模マンション開発が共存する中央区は、高齢化率14.6%と東京23区でも最も若い街です。人口増減率+19.83%(全国平均-0.75%)という全国最大水準の人口増加が続いており、全国各地から転入した世帯が急増しています。

生涯未婚率22.7%(全国比+3.0pt)・単身世帯率52.6%(全国比+14.6pt)という数字は、将来的にお墓の承継者を確保しにくい世帯が多いことを示しています。「今は若くて元気だけど、実家のお墓をいつかどうにかしなければ」「自分の後を引き継ぐ人がいない」という問題意識を持つ方が増えています。

墓じまい全体の流れについては、墓じまい完全ガイドもあわせてご覧ください。

中央区で墓じまいを検討する人が増えている理由

東京都全体では2023年度に約14,950件の改葬(遺骨の移転)が行われており、全国166,886件のうち約9%が東京都内で発生しています。中央区もその流れの中にあり、急速な人口増加と世帯構成の変化を背景に、墓じまいを検討する方が増えています。

人口増加率+19.83%——全国最大水準の急成長エリア

中央区の人口増減率は+19.83%(全国平均は0.75%の減少)で、調査対象60市区町村の中でも突出した数値です。晴海フラッグ(旧東京オリンピック選手村跡地)をはじめ、勝どき・月島・豊海など臨海部の大規模マンション開発により、近年急速に転入者が増えています。銀座・日本橋の商業エリアで働く単身者・共働き夫婦も多く、全国各地から集まった世帯が多数を占めます。こうした転入世帯の多くは、出身地(地方の実家)にお墓を持っており、「今は管理できていないが、いずれどうにかしなければ」という問題を抱えています。

高齢化率14.6%——東京23区で最も若い街

中央区の高齢化率は14.6%で、全国平均28.7%を大幅に下回り、東京23区の中でも最低水準です。若い現役世代が多く、「まだ先のこと」と感じがちですが、元気なうちに計画を立てておくことが費用・手間・精神的負担の全てにおいて最善です。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

心理的に負担がすごくかかると思うので、早めに検討するのが良いと思います。

墓じまい検討中東京都・57歳・女性

単身世帯率52.6%・生涯未婚率22.7%——承継者問題が将来の課題に

中央区の単身世帯率は52.6%(全国平均38.0%比+14.6pt)で、全世帯の過半数が一人暮らしです。生涯未婚率も22.7%(全国19.7%より+3.0pt)と高く、5人に1人以上が未婚のまま50代を迎えています。こうした数字が示す通り、中央区ではお墓の承継者を確保しにくい世帯が多く、将来的に「誰も管理できなくなる」という問題が顕在化しやすい状況です。

核家族化率44.3%——小規模世帯が主流

中央区の核家族化率は44.3%(全国平均54.1%)と全国より低く、これは夫婦と子どもからなる核家族より単身・夫婦のみ世帯のほうが多いことを意味します。「家族みんなでお墓を守る」という慣習が成り立ちにくい世帯構成が広がっています。

中央区での墓じまいの流れ

墓じまいは「①家族への相談→②お寺・霊園への連絡→③改葬先の確保→④行政手続き→⑤お墓の解体→⑥納骨」という順番で進めます。各ステップのポイントを確認しておきましょう。

① 家族・親族への相談

最初のステップは、お墓に関わる家族・親族全員への相談です。墓じまいはお墓という共有の場所に関わる話であるため、一人の判断で進めると後々トラブルになることがあります。全員の合意を得てから次のステップへ進みましょう。中央区のような転入者の多い地域では、親族が全国に散らばっているケースが多く、メール・電話・ビデオ通話などを活用した事前連絡が有効です。

② お寺・霊園への連絡と離檀手続き

現在のお墓がお寺の境内にある場合は、住職に墓じまいの意向を伝えます。唐突に切り出すのではなく、「後継者がいない」「管理が難しくなってきた」など事情を誠実に伝えることが円満な墓じまいへの近道です。民間霊園・公営墓地の場合は管理事務所へ連絡して、返還手続きの流れを確認します。

③ 改葬先の確保(申請手続きを進める前に必須)

改葬先を先に決めておくことが重要です。中央区への改葬許可申請には、新しい供養先が発行する「受入証明書または使用許可書」が必要になります。供養先が決まっていない状態では申請を進めることができませんので、この順番を守ることが手続きをスムーズに進めるポイントです。

④ 中央区への改葬許可申請

改葬先が決まったら、中央区の窓口に改葬許可申請を行います。申請窓口は区民生活課(TEL: 03-3543-0211)です。詳しくは次の章で解説します。

⑤ お墓の解体・撤去

改葬許可証が交付されたら、石材店にお墓の解体・撤去を依頼します。その前に、お寺で閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。東京都内は地方に比べて費用が高くなる傾向があるため、複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。

⑥ 新しい供養先へ納骨

遺骨を取り出し、新しい供養先に納骨すれば墓じまいは完了です。改葬許可証は新しい供養先に提出します。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

手続きの面倒さがあり書類不備などで何度も足を運んでいた

墓じまい経験者奈良県・54歳・女性

書類の準備に想像以上に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。墓じまいの各ステップの詳しい内容は墓じまいの流れを8ステップで解説もご参照ください。

中央区での改葬許可申請の手続き

遺骨を別の場所に移すには、法律に基づいて「改葬許可申請」を市区町村に提出し、「改葬許可証」を取得する必要があります。中央区での申請方法を具体的に説明します。

担当窓口と問い合わせ先

中央区での改葬許可申請は、区民生活課が担当窓口です。まずは電話で書類の準備について確認してから窓口に向かうと、書類不備を防ぐことができます。

中央区 区民生活課 TEL 03-3543-0211

詳細・申請書のダウンロードは中央区公式サイト(改葬許可申請)からご確認ください。

必要書類

申請に必要な書類は主に2点です。

① 改葬許可証交付申請書

中央区のホームページからダウンロードできます。現在の埋葬先(お寺や霊園の管理者)による証明が必要になる場合があります。事前に現在の墓地管理者にも連絡しておきましょう。

② 改葬先の受入証明書または使用許可書

新しい供養先が発行する書類です。この書類がないと申請が進められないため、必ず改葬先を決めてから手続きに入ることが前提になります。

申請から許可証交付まで

書類を揃えて窓口に提出すると、改葬許可証が交付されます。手続き自体はさほど複雑ではありませんが、書類に不備があると再度窓口へ足を運ぶことになるため、事前確認が大切です。

なお、書類の準備や手続きに不安がある場合は、改葬許可申請書の作成について行政書士に相談する方法もあります。お寺との交渉でトラブルが生じている場合は、弁護士への相談が適しています。

中央区の墓じまい費用の目安

墓じまいにかかる費用は、大きく「①離檀料」「②石材店への解体・撤去費用」「③改葬先への費用」の3つに分かれます。それぞれの目安と、東京都内ならではの注意点を確認しておきましょう。

① 離檀料(お寺のお墓の場合)

お寺の境内にお墓がある場合、檀家をやめる際にお寺へ納めるお布施が発生します。金額は宗派やお寺との関係によって異なりますが、3〜20万円程度が一般的な目安です。高額な離檀料を強く求められた場合でも、法的な支払い義務はありませんので、冷静に話し合うことが大切です。民間霊園・公営墓地のお墓には発生しません。

② 石材店への解体・撤去費用

墓石を解体して区画を更地に戻す費用です。全国的な相場は10〜40万円程度ですが、東京都内では作業スペースが狭いケースも多く地方より高めになる傾向もあります。当サイトの調査(墓じまい実態調査2026(墓じまいパートナーズ)、2026年3月、経験者n=52)では「10万円未満」と「30〜50万円」がそれぞれ19.2%で最多でした。石材店によって1.5〜2倍程度の価格差が生じることがあるため、必ず複数の石材店に相見積もりを取ることをおすすめします。

③ 改葬先への費用

永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など、選ぶ供養先によって費用はさまざまです。数万円程度から数十万円以上まで幅があります。費用だけでなく、立地や管理のしやすさも含めて比較することが大切です。

総額の目安

これら3つを合わせた総額は30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって、また墓石の大きさや選ぶ供養先によっても変わります。「思ったより費用がかかった」と感じる方も少なくないため、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。

費用を抑えるための具体的な方法は墓じまいの費用を抑える方法で詳しく解説しています。また費用の詳細な内訳については墓じまい費用はいくら?もあわせてご覧ください。

中央区に墓じまいの補助金はある?都立霊園の情報

結論からお伝えすると、2026年時点で中央区には墓じまい専用の補助金制度はありません。東京23区全体として、墓じまいに対する独自の助成制度は設けられていない状況です。最新情報は中央区公式サイトでご確認ください。

中央区内の都立霊園について

中央区内には都立霊園はありません。中央区から比較的アクセスしやすい都立霊園としては、隣接する台東区の谷中霊園、豊島区の染井霊園・雑司ヶ谷霊園、港区の青山霊園などがあります。いずれも新規使用は抽選制です。なお、東京都立霊園(小平霊園・八柱霊園・青山霊園・谷中霊園・雑司ヶ谷霊園など)の既存使用者向けには、遺骨を合葬施設へ移す「施設変更制度」があります。都立霊園のお墓を持っている方は、この制度を活用して改葬先を都立合葬施設にする方法も選択肢の一つです。詳細は各霊園の管理事務所にお問い合わせください。

費用を抑えるためにできること

補助金がない分、費用を工夫することが大切です。石材店は複数社から相見積もりを取ることで費用を抑えられる可能性があります。また、供養先も合祀型の永代供養や散骨など費用を抑えやすい選択肢があります。具体的な節約方法は墓じまいの費用を抑える方法をご参照ください。

晴海・勝どき世帯が直面する「実家のお墓」問題

晴海フラッグをはじめとする大規模マンション開発により転入した世帯の多くは、出身地(地方の実家)にお墓を持っています。「今は若くて元気だから問題ない」と感じつつも、「いずれお墓をどうにかしなければ」という課題を先送りにしているケースが多く見受けられます。改葬許可申請はお墓がある自治体での申請が基本ですが、書類のやり取りを郵送で進められる場合があります。

お墓がある自治体に郵送対応を確認する

改葬許可証の申請はお墓が所在する自治体に行いますが、多くの自治体で書類の郵送対応が可能です。まずはお墓のある自治体の担当窓口(多くは戸籍係や住民課)に電話で問い合わせ、郵送申請の可否と必要書類を確認しましょう。郵送で書類をやり取りすることで、現地に赴かずに手続きを進めることができます。

石材店は現地の業者に依頼する

お墓の解体・撤去作業は、現地(お墓が所在する地域)の石材店に依頼します。中央区在住でも、電話やメール・写真のやり取りで見積もりを取ることは可能です。複数の業者に問い合わせて、料金・作業内容・対応の丁寧さを比較することが重要です。石材店の選び方については墓じまいと石材店もご参照ください。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

早いに越したことはないので、すぐさま行うべき

墓じまい経験者東京都・67歳・男性

「元気なうちに動き出す」ことが、費用・手間・精神的負担の全てを最小化するうえで最善です。中央区のような都心在住者は特に、遠方の実家のお墓問題を先送りにしがちですが、早めに一歩踏み出すことが家族への最大の贈り物になります。

墓じまい後の供養先の選び方

中央区は都心の超一等地に位置し、交通の便が極めて良いため、都内各地の供養施設にアクセスしやすい立地です。墓じまい後の供養先として代表的な4つの方法をご紹介します。

永代供養墓

お寺や霊園が永代にわたって供養・管理してくれる埋葬形態です。承継者が不要なため、「自分の代で終わりにしたい」という方に選ばれています。費用は数十万円程度が目安で、合祀型なら比較的安価に利用できます。詳しくは墓じまい後の永代供養をご参照ください。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を収蔵する方法で、都市部に多く存在します。中央区周辺にも多数あり、管理の手間がかからない点が特徴です。ロッカー型・機械式など様々なタイプがあり、費用は数万〜数十万円程度と幅があります。詳しくは墓じまい後の納骨堂をご参照ください。

樹木葬

樹木を墓標とした自然葬で、近年人気が高まっています。継承者不要で、自然に還るという考え方から選ぶ方が増えています。都市近郊にも施設が増えており、中央区からも通いやすい選択肢が充実しています。詳しくは墓じまい後の樹木葬をご参照ください。

散骨

粉骨した遺骨を海や山などに散布する方法です。費用を抑えやすく、東京湾に近い中央区からも海洋散骨のサービスにアクセスしやすい立地です。詳しくは墓じまい後の散骨をご参照ください。

どの方法が合っているかは、費用・アクセス・宗教的なご要望によって異なります。複数の選択肢を比較しながら、ご家族で話し合って決めることをおすすめします。

墓じまい体験談

墓じまいに際して、親族にも相談を兼ねて報告しました。親族も遠方からお墓参りをするのは大変だということもあって、地元に遺骨を移そうと思うことを話をしました。幸いにもトラブルは起こらずに済みました。

墓じまい経験者千葉県・40代・男性

よくある質問

中央区での改葬許可申請は自分でできますか?

はい、自分で申請できます。中央区では区民生活課(TEL: 03-3543-0211)が窓口で、必要書類は改葬許可証交付申請書と改葬先の受入証明書の2点が基本です。書類の準備や手続きに不安がある場合は、行政書士に相談する方法もあります。

中央区での墓じまい費用はいくらかかりますか?

離檀料・石材店への解体費用・改葬先への費用を合わせると、30〜150万円程度になるケースが多いです。お寺のお墓か霊園かによって費用構成が異なります。複数の石材店から相見積もりを取ることで費用を抑えられる場合もあります。

中央区に墓じまいの補助金はありますか?

2026年時点では、中央区に墓じまい専用の補助金制度はありません。費用を抑えるには、石材店の相見積もりや、費用を抑えやすい供養先の選択が有効です。最新情報は中央区公式サイトでご確認ください。

お寺ではなく民間霊園・公営墓地の場合、手続きは違いますか?

改葬許可申請の手続き自体は同じです。お寺のお墓と異なり、離檀料が発生しないケースがほとんどです。霊園の管理事務所に返還手続きを確認した上で、中央区へ改葬許可申請を進めてください。

地方にあるお墓を中央区から手続きできますか?

改葬許可申請は原則としてお墓が所在する自治体への申請が必要ですが、郵送で手続きできる場合があります。まずお墓がある自治体に郵送対応の可否を確認してください。石材店への依頼はお墓の所在地に近い業者が対応します。

まとめ:中央区で墓じまいを進めるために

中央区での墓じまいについて、重要なポイントをまとめます。

  • 高齢化率14.6%(東京23区最低水準)・人口増減率+19.83%(全国最大水準)という突出した特徴を持つ中央区は、晴海フラッグなど大規模マンション開発で急成長中の街です。
  • 単身世帯率52.6%(全国38.0%より+14.6pt)・生涯未婚率22.7%(全国比+3.0pt)という中央区では、承継者不在の問題が将来に向けて顕在化しやすい状況です。早めの検討が大切です。
  • 改葬許可申請の窓口は区民生活課(TEL: 03-3543-0211)。問い合わせ前に改葬先を決めておくことが重要です。
  • 申請に必要な書類は「改葬許可証交付申請書」と「改葬先の受入証明書」の2点が基本。改葬先を先に決めてから申請を進めましょう。
  • 費用は30〜150万円程度が目安。石材店の相見積もりで費用を抑えられる可能性があります。
  • 補助金は2026年時点でなし。中央区内に都立霊園はありませんが、近隣の谷中霊園・青山霊園などがアクセス圏内にあります。都立霊園使用者は施設変更制度の活用も検討できます。
  • 地方のお墓は郵送申請と現地石材店の組み合わせで、中央区から手続きを進めることが可能です。
  • 供養先の選択肢は永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など。東京湾岸に近い中央区からアクセスしやすい施設が多数あります。

墓じまいは一度で完了する手続きではなく、家族との話し合い・お寺や霊園との調整・行政手続き・石材店の手配など、複数のステップが必要です。まずはご家族で現状を共有し、窓口や石材店へ相談してみることが第一歩です。

墓じまい完全ガイドでは、手続き全体の流れや費用の詳細を解説しています。あわせてご活用ください。

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