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札幌市営霊園の墓じまい|里塚・平岸・手稲平和の管理料免除と返還手続き

札幌市営霊園の墓じまい|里塚・平岸・手稲平和の管理料免除と返還手続き

公開:2026年5月20日
更新:2026年5月21日
小林玉喜
執筆者
小林玉喜
墓じまいパートナーズ代表

実家の墓じまいを経験したことをきっかけに、墓じまいパートナーズを創業・運営。現在は相談サポートや情報提供を通じて安心して墓じまいを進められるよう支援している。

札幌市営の里塚霊園・平岸霊園・手稲平和霊園のいずれかにお墓があり、墓じまいを検討されている方に向けて、2026年度から始まる新しい管理料制度と、令和8年度中の墓じまい完了で管理料が免除される時限措置の詳細を整理しました。

札幌市は2026年度(令和8年度)から、市営3霊園(里塚・平岸・手稲平和)で、墓地使用許可後20年を経過した区画の使用者から年額6,800円の管理料を新規徴収することを決定しました。これに伴い、令和8年10月30日(金)までに完了届を提出し、令和8年12月18日(金)までに完了検査に合格した場合に限り、令和8年度分の管理料を全額免除する時限措置が用意されています。3園とも制度の内容は共通で、どの霊園にお墓があっても適用される条件と期限は同じです。

この制度変更を受けて札幌市営霊園の墓じまい件数は急増しており、北海道新聞の報道では2024年度に過去最多の528件に達したと伝えられています。一方で札幌の気候上、撤去工事は5〜10月のシーズンに集中するため、令和8年度の免除を確実に受けるには余裕を持った計画が欠かせません。

この記事では、里塚・平岸・手稲平和のいずれかにお墓がある方が墓じまいを進めるうえで必要な手順を順を追って解説します。札幌市の改葬許可申請の窓口情報・必要書類・申請から許可証交付までの目安、札幌市営霊園共通の霊園管理事務所への事前連絡・撤去工事完了後の完了届・完了検査の流れ、指定石材店がないことを活かした費用の抑え方、そして札幌市合同納骨塚(平岸霊園内・1体9,100円)をはじめとする墓じまい後の供養先候補までを一通り確認できます。各霊園固有の管理事務所連絡先・所在地は、後段で一覧表にしてまとめています。

札幌市営霊園で墓じまいが急増している理由(2026年度の制度変更)

札幌市営の里塚霊園・平岸霊園・手稲平和霊園では、ここ数年、墓じまい(区画返還)の件数が急増しています。背景にあるのは2026年度から始まる管理料制度の改定と、それに伴って用意された令和8年度限りの時限免除措置です。当社(墓じまいパートナーズ)が把握している札幌市の運用ルールと、北海道新聞の報道内容を整理して、3園いずれかにお墓がある方が知っておくべきポイントを示します。

2026年度から年額6,800円の管理料が新規徴収開始

札幌市は2026年度(令和8年度)から、市営3霊園(里塚霊園・平岸霊園・手稲平和霊園)の使用者を対象に、1区画あたり年額6,800円の管理料を新規徴収します。対象となるのは墓地使用許可を取得してから20年を経過した区画の使用者で、これまで管理料が発生していなかった世帯にも毎年負担が生じることになります。面積による差はなく一律6,800円の年額です。

金額そのものは大きくないものの、承継者が決まっていない方や、お墓参りに行く頻度が落ちている世帯にとっては「お墓を維持し続ける意味」を改めて考えるきっかけになる金額でもあります。札幌市営霊園は所有権ではなく使用許可のため、毎年の管理料を払い続けるか、墓じまいして区画を返還するかの選択を迫られる形になります。

令和8年度中の墓じまい完了で管理料を全額免除(時限措置)

札幌市は管理料の新規徴収にあわせて、令和8年度内に墓じまいを完了する方への時限免除措置を用意しました。条件は次の2点です。

  • 令和8年10月30日(金)までに完了届を札幌市に提出すること
  • 令和8年12月18日(金)までに札幌市の完了検査に合格すること

この2つの期限を満たした場合、令和8年度分の管理料6,800円は全額免除されます。免除されるのはあくまで令和8年度に限られた一回限りの措置で、令和9年度以降に墓じまいする場合は毎年の管理料が発生する形になります。「どうせ墓じまいするなら令和8年度内に終わらせたい」と考える札幌市民が増えているのは、この時限措置を意識しての動きです。

【重要】6月下旬に届く納入通知書は支払わないこと

札幌市は毎年6月下旬頃に管理料の納入通知書を送付しますが、令和8年度中に墓じまいによる減免を予定している方は、納入通知書が届いても納入しないでください札幌市公式の案内(市営霊園の管理料について)でも次のように明記されています。

  • 一度納入された管理料は、いかなる理由があっても返還できない
  • 納入後に減免申請を行うことはできない

つまり、納入通知書が届いた段階で「とりあえず払っておこう」と納入してしまうと、その後に令和8年度中の墓じまいが完了しても6,800円が戻ってこないということです。墓じまいを進める予定があるなら、納入通知書は支払わずに保管し、墓じまい完了後の手続き(減免申請)で対応する流れになります。減免申請書は令和8年4月以降に、返還の届出と同時または後日に札幌市へ提出します。納入通知書の取り扱い・減免申請に関する問い合わせは、札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課 墓地対策担当係(TEL 011-211-3518)が窓口です。

札幌市営霊園の墓じまいは過去最多の528件

北海道新聞の報道(2025年)によれば、札幌市営3霊園における2024年度の墓じまい受付件数は過去最多の528件に達しました。同紙は、子どもや孫の世代に管理を引き継がせない選択をする人が増えていること、そして2026年度の管理料導入が「無縁墓化を回避するための制度設計」として導入された経緯を伝えています。

札幌市の人口統計を見ても、世帯構成の変化は顕著です。札幌市の単身世帯率は43.6%(全国平均38.0%)に達しており、核家族化率も含めて、お墓の承継を前提とした家族構成が大きく変わってきていることが分かります。生涯未婚率(50〜54歳)も21.2%と全国平均19.7%を上回っており、こうした世帯構成の変化が札幌市営霊園での墓じまい件数の押し上げにつながっていると考えられます。

当社(墓じまいパートナーズ)が実施した墓じまい実態調査2026の回答にも、早めの行動を勧める声が多く寄せられています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

墓じまいにはかなりお金と時間がかかるので、それを計算して早めに動き出したほうが良いです。

墓じまい検討中埼玉県・50歳・男性

令和8年度の免除措置は、こうした「早めに動き出した方が良い」という墓じまい経験者の声と整合する制度設計でもあります。撤去工事自体は1〜3日で完了するため工事日程に大きな余裕はありますが、家族・親族との合意形成や改葬先の選定には時間がかかるため、令和8年10月30日の完了届期限を意識して計画を立てておくのが安心です。

札幌市営霊園で墓じまいする流れ(6ステップ)

里塚・平岸・手稲平和のいずれかにお墓がある場合、墓じまいは一般的な6ステップに加えて、霊園管理事務所への事前連絡と完了届・完了検査という札幌市営霊園特有の手続きが入る形で進みます。札幌の冬期は撤去工事ができないため、令和8年度の管理料免除を狙う場合は逆算した工程管理が重要です。

STEP1:家族・親族への相談

最初に行うのが家族・親族への相談です。当社の墓じまい実態調査2026でも、後からトラブルになりやすいのは「親族の同意を取らずに進めてしまった」ケースで、特に遺骨の納骨先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨など)の選択に関する意見が分かれることが多いという回答が寄せられています。札幌市営霊園にお墓がある場合、現状の維持管理を担っている方だけでなく、お墓参りに来る可能性のある親族にも事前に意向を伝えてから動き出すのが基本です。

STEP2:霊園管理事務所への事前連絡

家族の同意が得られたら、お持ちの霊園の管理事務所に墓じまいの意向を伝えます。霊園側から返還の流れ、必要書類、撤去工事に関する注意事項などの案内を受けられます。札幌市営霊園では指定石材店制度はありませんが、撤去工事の作業条件(搬入経路・作業時間帯・冬期の制約)は霊園ごとに微妙に違うため、この段階で霊園側のルールを確認しておきます。各霊園の管理事務所連絡先は後段の一覧表にまとめています。

令和8年度の管理料免除を狙う場合は、この段階で「令和8年12月までに完了検査を受けたい」という計画を伝えて、空き状況や逆算スケジュールの相談をしておくとスムーズです。札幌市営霊園では、平岸霊園管理事務所が札幌市営の合同納骨塚も併せて受け付ける窓口を兼ねており、3園のいずれにお墓があっても、改葬先として合同納骨塚を選ぶ場合の相談はここで対応してもらえます。

STEP3:改葬先の確保

改葬許可申請を行うには、遺骨の受入先(改葬先)の受入証明書が必要です。受入証明書がない状態では申請を進められないため、改葬先は早めに決めておくことが必須です。札幌市営霊園を墓じまいする方であれば、公営の改葬先として札幌市合同納骨塚(平岸霊園内・1体9,100円)を利用できます(札幌市民でなくても利用可・後述)。そのほか永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨などの選択肢があります。改葬先選びは家族との話し合いで方向性が決まったタイミングで、複数の施設に資料請求して比較するのが一般的です。

STEP4:札幌市への改葬許可申請

改葬先が決まり受入証明書が用意できたら、札幌市の改葬許可申請を行います。申請書のほか、現在の墓地管理者(お持ちの霊園の管理事務所)による埋葬・埋蔵証明、改葬先の受入証明書、申請者本人の確認書類を揃えて、札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課 墓園管理係に提出します。詳しい窓口・必要書類は次のH2で説明します。

STEP5:石材店による撤去工事

改葬許可証が交付されたら、石材店に依頼してお墓の解体・撤去工事を行います。札幌市営霊園は指定石材店制度がないため、自由に石材店を選べるのが大きな特徴です。複数社から相見積もりを取って施工内容・費用感を比較できます。

札幌特有の注意点として、11月から翌4月までの冬期は積雪・凍結により撤去工事は事実上不可能です。実質的に工事ができるのは5月〜10月の半年間に限られるため、令和8年度の免除措置を狙う場合は遅くとも令和8年10月までに工事を完了させる必要があります。

STEP6:完了届の提出・完了検査

撤去工事と原状回復が完了したら、お持ちの霊園の管理事務所を経由して札幌市に完了届を提出します。その後、札幌市職員による完了検査が行われ、区画が適切に原状回復されていることが確認できれば返還手続きが完了します。

令和8年度の管理料免除を受けるには、繰り返しになりますが「令和8年10月30日までに完了届」「令和8年12月18日までに完了検査合格」の両方を満たす必要があります。撤去工事自体は標準的な家族墓であれば1〜3日程度で完了するため、令和8年の工事シーズン(5〜10月)の中で進めれば余裕を持って間に合います。時間がかかるのはむしろ家族・親族との合意形成や改葬先の選定、改葬許可申請のほうなので、こちらを早めに動かしておくのがおすすめです。

札幌市への改葬許可申請の手続き

札幌市営霊園の墓じまいで最も重要な行政手続きが、札幌市への改葬許可申請です。改葬許可証がないと遺骨を霊園から動かせず、改葬先での納骨もできません。札幌市の改葬許可申請の窓口、必要書類、申請から許可証交付までの目安日数を整理します。

担当窓口(札幌市保健福祉局 施設管理課 墓園管理係)

札幌市の改葬許可申請の主たる窓口は次のとおりです。

  • 部署名:札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課 墓園管理係
  • 所在地:札幌市中央区北2条西1丁目 ORE札幌ビル7階
  • 電話番号:011-211-3525
  • 受付時間:平日 8:45〜17:15
  • 郵送申請:可(返信用切手490円分同封)

窓口持参のほか、郵送での申請も受け付けています。札幌市外・道外にお住まいで札幌市営霊園のお墓を整理する場合は、移動の負担を減らせるため郵送申請が便利です。郵送する際は申請書一式に加えて、返信用の郵便切手490円分を同封して施設管理課宛に送付すれば、改葬許可証は通常2週間程度で送り返してもらえます。

改葬先が札幌市営の合同納骨塚や同じ札幌市営霊園内の別区画である場合は、平岸霊園管理事務所(TEL 011-831-6980)でも申請を受け付けてもらえます。ただし里塚霊園・手稲平和霊園の管理事務所では改葬許可申請の受付は行っていないため、申請手続きは原則として施設管理課または平岸霊園管理事務所で行う形になります。

必要書類(4点)

札幌市への改葬許可申請に必要な書類は次の4点です。

  • ① 改葬許可申請書(埋葬証明):札幌市公式サイトからダウンロードできます。1枚で複数のご遺骨の申請が可能な場合があるため、複数のご遺骨をまとめて申請する際は事前に施設管理課に確認しておくと安心です。
  • ② 埋葬・埋蔵証明(現在の墓地管理者による証明):お持ちの霊園の管理事務所から、申請書内の証明欄に署名・押印をもらいます。事前に管理事務所に連絡してから訪問するとスムーズです。
  • ③ 改葬先の受入証明書(または使用許可証):改葬先の永代供養墓・納骨堂・樹木葬等の施設に発行してもらう書類です。この書類がないと申請を進められないため、改葬先を先に決めておくことが必須となります。
  • ④ 申請者の本人確認書類:運転免許証・マイナンバーカードなど。代理人による申請の場合は委任状も必要です。

札幌市営霊園からの改葬の場合は、加えて札幌市営霊園の使用許可証の原本を持参(または写しを同封)します。

申請から許可証交付まで

必要書類が揃った状態で施設管理課の窓口に持参すると、札幌市では通常即日〜数日で改葬許可証が交付されます。手数料は無料です。郵送申請の場合は、提出から交付までの目安は2週間程度ですが、書類に不備があるとそのつど往復のやり取りが発生するため、不安がある場合は申請前に電話で相談しておくと、同封すべき書類が明確になります。

有資格者(行政書士)に書類作成を含めて依頼する方法もあります。札幌市外・道外在住で平日の窓口対応が難しい場合や、複数のご遺骨をまとめて改葬する場合は、行政書士への相談を検討するのも選択肢の一つです。同調査でも、行政手続きの煩雑さに戸惑った経験者の声が寄せられています。

墓じまい実態調査2026 — 回答者の声

手続きがややこしい、わからない事が多くて、時間がかかった

墓じまい経験者大阪府・49歳・女性

札幌市営霊園3園の管理事務所一覧

各霊園の管理事務所連絡先と所在地は次のとおりです。墓じまいに関する事前相談・埋葬証明の取得・撤去工事完了後の完了届の提出は、お持ちの霊園の管理事務所が窓口となります。

  • 里塚霊園(札幌市清田区里塚468):里塚霊園管理事務所 TEL 011-881-2110。月〜金 8:45〜17:15。土日祝および冬期(12月1日〜3月31日)は閉所
  • 平岸霊園(札幌市豊平区平岸5条15丁目):平岸霊園管理事務所 TEL 011-831-6980。札幌市合同納骨塚の窓口も兼ねており、年間を通じて開所
  • 手稲平和霊園(札幌市西区平和387):手稲平和霊園管理事務所 TEL 011-663-2172。月〜金 8:45〜17:15。土日祝および冬期は閉所

里塚霊園・手稲平和霊園の冬期閉所期間中に手続きが必要な場合は、札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課 墓園管理係(TEL 011-211-3525)にご連絡ください。

札幌市営霊園の最新情報・各管理事務所の開所時間・冬期閉所期間は札幌市公式の市営霊園案内ページまたは札幌市保健福祉局 施設管理課 墓園管理係(TEL 011-211-3525)でご確認ください。

札幌市営霊園の墓じまい費用の目安

里塚・平岸・手稲平和いずれかの霊園での墓じまいにかかる費用は、お墓本体の解体・撤去費用、ご遺骨のあるお墓の場合に発生する供養・閉眼関連の費用、そして新しい改葬先にかかる費用に分かれます。札幌市営霊園のため、お寺のお墓で発生することがある離檀料は基本的に不要です。それぞれの目安を、発生頻度の高いものから順に確認していきましょう。

お墓の解体・撤去費用(石材店への依頼)

お墓の解体・撤去と区画の更地化を石材店に依頼する費用です。一般的な家庭であれば 10〜40万円程度 が目安で、お墓のサイズ・墓石の構造・霊園内での搬出経路(重機が入れるかなど)によって変動します。札幌市内でも石材店ごとに費用が1.5〜2倍ほどの開きが出ることがあるため、相見積もりで比較するのが基本です。

札幌市営霊園は指定石材店制度がなく、撤去工事を依頼する石材店を自由に選べるのが大きな特徴です。お寺のお墓や民営霊園では指定石材店に依頼するのが基本で、価格交渉の余地が限られるケースが多いのですが、札幌市営霊園では複数社から見積もりを取って、施工内容と費用を客観的に比較できます。これは公営霊園の大きな強みです。

札幌では冬期(11〜4月頃)に積雪・凍結で解体工事が制限または不可能になります。実質的な工事シーズンは5〜10月で、この時期は石材店の繁忙期になりやすいため、早めに相談・予約することをおすすめします。指定石材店がある場合は、その石材店に依頼することが基本になりますが、札幌市営霊園にはそうした指定がないため、施工内容・費用感を比較したうえで決められます。

墓じまいパートナーズの相見積もりサービス

「複数社に連絡して見積もりを取って比較する」のは費用を抑える上で最も効果的ですが、お一人で札幌市内・北海道内の石材店を複数当たって日程調整・現地確認を行うのは大きな負担です。墓じまいパートナーズでは、札幌市営霊園での撤去工事に対応可能な複数の優良石材店から、一括で相見積もりを取って比較いただけるサービスを提供しています。

  • 札幌市内・北海道内の信頼できる石材店ネットワークから候補をご提案
  • ご希望の工事時期に合わせて複数社の見積もりを取りまとめ
  • 見積書の内訳と総額を比較しやすい形でご提示
  • 札幌市外・道外にお住まいの方も、お電話・オンラインで対応可能

令和8年度の管理料免除を狙うために夏ごろまでに石材店の予約を確定させたい方や、複数社への連絡に時間を割けない方にとっては、相見積もりの取りまとめだけでも大きな手間の削減になります。お見積もりのご相談は無料です。詳細・お申し込みは墓じまいパートナーズ|石材店の相見積もりサービスのページからご確認いただけます。

閉眼供養(魂抜き)のお布施

お墓じまいの前に、僧侶に依頼してお墓に宿る魂を抜く閉眼供養を行うのが一般的です。お布施の目安は 3〜15万円程度 です。お寺のお墓に限らず、仏式でお墓を建てた場合は閉眼供養を行うケースが多くあります。札幌市内に菩提寺がない場合や、宗派にこだわらず簡素に済ませたい場合は、依頼可能な僧侶を石材店経由で紹介してもらうこともできます。

離檀料は不要(公営霊園のため)

札幌市営霊園は札幌市営の公営霊園のため、檀家関係に伴う離檀料は発生しません。お寺のお墓を整理する場合に発生することがある離檀料(一般的に0〜20万円の幅)は、札幌市営霊園からの墓じまいでは考慮する必要がない費用項目です。

新しい改葬先にかかる費用

新しい改葬先にかかる費用は、改葬先の種類によって大きく変動します。札幌市営霊園を墓じまいする方が利用できる主な選択肢の目安は次のとおりです。

  • 札幌市合同納骨塚(平岸霊園内):1体9,100円。札幌市が運営する公営の永代供養施設で、承継者を必要としないため後継ぎがいない方にも利用できます。札幌市営霊園を墓じまいする方であれば、現在札幌市外・道外にお住まいでも利用可能です。費用面では最も負担が軽い選択肢です。
  • 永代供養墓(合祀型):10〜100万円程度。他のご遺骨と一緒に納骨されるタイプで、その後の管理が不要になります。
  • 永代供養墓(個別安置型):30〜100万円程度。一定期間は個別に安置され、その後合祀されるタイプが一般的です。
  • 納骨堂:30〜150万円程度。ロッカー型から自動搬送型まで選択肢が広く、札幌市内にも多数の施設があります。
  • 樹木葬:5〜80万円程度。里山型・庭園型などタイプによって費用に幅があります。
  • 散骨:5〜30万円程度。海洋散骨が中心で、北海道では複数の事業者が対応しています。

総額の目安

札幌市営霊園にお墓があるご家庭で墓じまいを行う場合の総額は、改葬先の選び方によって幅が出ますが、目安としては 30〜150万円程度 です。札幌市合同納骨塚を改葬先に選んだ場合は総額の下振れが大きく、納骨堂や個別タイプの永代供養墓を選ぶと中央値付近になる傾向です。

令和8年度の管理料免除(6,800円)を狙う場合は、その金額そのものよりも「翌年度以降毎年発生する管理料負担を回避できる」点が経済的なメリットになります。年額6,800円であっても10年・20年と継続すれば数万円〜十数万円の負担になるため、墓じまいの計画は長期視点で考えるのが現実的です。

札幌市営霊園の返還手続きと完了検査(霊園固有の手続き)

札幌市営霊園の墓じまいでは、改葬許可申請に加えて霊園独自の返還手続きが発生します。具体的には、撤去工事の完了後に「完了届」を札幌市に提出し、市職員による「完了検査」を受けて区画の返還が完了する流れです。令和8年度の管理料免除を確実に受けるには、このセクションのスケジュール感を最も重視する必要があります。

撤去工事完了後の完了届の提出

石材店による撤去工事と区画の原状回復が終わったら、お持ちの霊園の管理事務所を経由して、札幌市に完了届を提出します。完了届には改葬許可証の写しや撤去工事の状況を示す書類などを添付するのが一般的です。具体的な書式や添付資料はお持ちの霊園の管理事務所または札幌市保健福祉局施設管理課(011-211-3525)に事前に確認しておくと、書類差し戻しによる遅延を避けられます。

原状回復の基準は札幌市の運用に従います。墓石・基礎・カロート(納骨室)をすべて撤去し、区画を整地して引き渡せる状態にすることが基本です。樹木の根や地中の埋設物が残らないように、石材店との作業範囲を事前に明確にしておくことが大切です。

札幌市職員による完了検査

完了届を受理した後、札幌市職員が現地を訪問して完了検査を行います。区画が札幌市の基準どおりに原状回復されていることを目視で確認し、問題がなければその場で返還手続きが完了します。検査で不備が指摘されると、再度石材店に手直しを依頼してから再検査となるため、その分のタイムラグが発生します。

完了届の書類不備や追加の手直しによって検査がやり直しになるケースは、特に冬期前のタイミングで発生すると、令和8年度の免除期限に間に合わなくなる可能性があるため要注意です。事前に管理事務所や札幌市の墓園管理係に提出書類を確認してもらってから着工することで、こうした手戻りを最小限に抑えられます。

令和8年度の管理料免除を確実に受けるスケジュール管理

令和8年度の管理料免除には2つの厳密な期限があります。改めて整理すると次のとおりです。

  • 令和8年10月30日(金):完了届の提出期限
  • 令和8年12月18日(金):完了検査の合格期限

撤去工事自体は標準的な家族墓であれば1〜3日程度で終わるため、工事日程そのものはタイトではありません。むしろ時間がかかるのは事前の準備で、現実的には次のようなスケジュールが目安になります。

  • 家族・親族との合意形成:早めに着手しておきたい工程。改葬先の選定にも関わるため、最初に時間をかける部分です
  • 改葬先の選定・受入証明書の取得:改葬許可申請に必須のため、夏ごろまでには改葬先を決めておけると安心です
  • 改葬許可申請:書類が揃えば即日〜数日で許可証が交付されるため、改葬先が決まった後すぐに進められます
  • 石材店との契約・撤去工事:工事シーズン(5〜10月)の中で実施可能。工事自体は1〜3日で完了するため、9月までに工事完了できる予約を取れていれば十分です
  • 令和8年10月30日:完了届の提出期限
  • 令和8年12月18日:完了検査合格の最終期限

撤去工事の所要日数自体は短いものの、石材店の予約は工事シーズンの中盤以降は混み合うことがあります。家族との合意形成と改葬先の選定が固まり次第、石材店への相見積もり・予約に動いておくと、希望どおりの日程で工事を進めやすくなります。

もし令和8年12月18日に完了検査が間に合わなかった場合は、令和8年度分の管理料6,800円が課されます。とはいえ工事自体は1〜3日で済むため、夏〜秋にかけて落ち着いて進めれば、現実的には十分間に合うスケジュールです。免除はあくまで令和8年度限りの時限措置のため、令和9年度以降の墓じまいでは毎年管理料が発生する形になることもあわせて押さえておきましょう。

墓じまい後の供養先の選び方

札幌市営霊園を墓じまいした後のご遺骨の供養先は、改葬許可申請の段階で受入証明書を発行してもらう必要があるため、墓じまい計画の早い段階で方向性を決めておくことが重要です。札幌市営霊園を墓じまいする方が利用できる選択肢を、特徴と費用感ごとに整理します。

札幌市合同納骨塚(公営・1体9,100円・市外在住者も利用可)

札幌市が運営する札幌市合同納骨塚は、平岸霊園内に設置された合葬式の永代供養施設です。1体あたり9,100円 という公営の低価格で利用でき、承継者を必要としないため後継ぎがいない方にも適しています。

注目したいのが、利用条件に「札幌市営霊園・墓地の使用者で、返還(墓じまい)をされる方は、札幌市民でなくても利用可能」と定められていることです。札幌市外・道外にお引越し済みで、ご実家のお墓だけが里塚・平岸・手稲平和に残っている方も、墓じまいに伴う改葬先として札幌市合同納骨塚を利用できます。費用負担を最も軽くしたい方には、まず検討候補に入れておきたい改葬先です。

申込みは平岸霊園管理事務所(TEL 011-831-6980)が窓口を兼ねています。必ず事前に電話で必要書類・申請日時を確認・予約してください。札幌市公式の合同納骨塚案内ページもあわせてご確認ください。

合同納骨塚は他のご遺骨と一緒に納骨される合祀型のため、納骨後にご遺骨を取り出すことはできません。承継問題から解放されるメリットと引き換えに、個別性は失われることになるため、家族との話し合いが特に重要です。

永代供養墓(民営)

承継者を必要としない永代供養墓は、札幌市内・近郊にも多数の選択肢があります。合祀型は10〜100万円程度、個別安置型は30〜100万円程度が目安です。一定期間(例えば13年・33年など)は個別の区画で安置し、その後合祀するタイプが一般的です。札幌市合同納骨塚よりは費用がかかりますが、施設のロケーション・宗教観・お参りの環境などを家族の希望に合わせて選べる柔軟性があります。

納骨堂

札幌市内には屋内型の納骨堂が複数あり、特に冬期のお参りが容易という地域特有のメリットがあります。費用はロッカー型なら30万円台から、自動搬送型では100万円を超えるケースが一般的です。一定期間の個別安置の後に合祀されるタイプが多いため、契約時の利用期間と費用の構造を確認しましょう。

樹木葬

樹木を墓標とする樹木葬は、自然志向の方や承継を前提としない方に選ばれる供養先です。札幌市内・近郊にも里山型・庭園型の樹木葬が増えており、費用は5〜80万円程度が目安です。一定期間後に合祀されるタイプが大半で、納骨堂と比べてアウトドアな環境で供養できるのが特徴です。

散骨

散骨は、海洋散骨・山林散骨が主な選択肢です。北海道では複数の事業者が海洋散骨に対応しており、費用は5〜30万円程度が目安です。お墓を一切残さないかたちでご遺骨を還す選択肢ですが、後からお参りに行く対象がなくなる点については家族の納得感を確認しておく必要があります。改葬許可申請にあたって受入証明書の代わりとなる書類は事業者ごとに対応が異なるため、事前に札幌市の窓口に確認しておきましょう。

家族との合意形成が最も重要

改葬先の選び方は費用と納骨形態のバランスで決まりますが、墓じまい全体の中で最もトラブルになりやすいのが、改葬先に対する親族間の意見の相違です。札幌市合同納骨塚のような合祀型を選ぶ場合は「ご遺骨を取り出せなくなる」点について、樹木葬や散骨を選ぶ場合は「個別のお墓が残らない」点について、関係する親族から事前に同意を取っておくのが、後々のトラブルを避ける近道です。

※本サイトは札幌市と関係のない民間サイトです。札幌市合同納骨塚の最新の募集状況・利用条件は、必ず札幌市公式サイトまたは平岸霊園管理事務所でご確認ください。

札幌市営霊園の墓じまいに関するよくある質問

Q1:令和8年度の管理料免除を確実に受けるには、いつ着工すべき?

A:撤去工事自体は標準的な家族墓であれば1〜3日程度で完了するため、工事の所要日数そのものはタイトではありません。札幌の工事シーズンである5〜10月の中で遅くとも10月の上旬までには工事を終えて完了届を出せる状態を目指せば十分です。ただし石材店の予約は工事シーズンの中盤以降は混み合いやすいため、見積依頼と契約は早めに動いておくのが安心です。家族との合意形成・改葬先の選定・改葬許可申請のほうがむしろ時間がかかるので、こちらを先に進めるイメージで動きましょう。

Q2:撤去業者はどう選べばよい?

A:札幌市営霊園は札幌市営の公営霊園で指定石材店制度がないため、撤去業者を自由に選べます。札幌市内・北海道内の石材店から複数社に相見積もりを依頼し、見積もりの内訳(墓石の撤去・基礎撤去・カロート撤去・残土処分・運搬費)と総額を比較するのが基本です。札幌市内でも石材店ごとに費用感は1.5〜2倍ほどの開きが出ることがあるため、相見積もりで施工内容と費用を客観的に比較することをおすすめします。札幌の冬期は工事できないため、令和8年度の免除を狙う場合は工事シーズン(5〜10月)の繁忙期に予約が取れる石材店かを早めに確認しましょう。

複数社への連絡・現地確認・見積もり比較を一人で行うのが負担に感じる場合は、墓じまいパートナーズの石材店相見積もりサービスをぜひご利用ください。札幌市営霊園での撤去工事に対応可能な札幌市内・北海道内の優良石材店から、ご希望の工事時期に合わせた相見積もりを取りまとめてご案内します。札幌市外・道外にお住まいで現地に何度も足を運べない方も、お電話・オンラインでご相談いただけます。お見積もりのご相談は無料です。

Q3:札幌市外・道外在住だが、自分で改葬許可申請できる?

A:可能です。札幌市の改葬許可申請は郵送申請に対応しています。札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課(札幌市中央区北2条西1丁目 ORE札幌ビル7階、TEL 011-211-3525)宛に、申請書一式と返信用切手490円分を同封して送付すれば、改葬許可証は通常2週間程度で送り返してもらえます。書類に不備があるとそのつど往復のやり取りが必要になるため、初めての方は申請前に施設管理課に電話で相談しておくと安心です。複数のご遺骨をまとめて改葬する場合や、平日窓口に行けない場合は、行政書士に書類作成から依頼することも可能です。

Q4:6月下旬に管理料の納入通知書が届いた場合はどうすれば?

A:令和8年度中に墓じまいによる減免を予定している方は、納入通知書が届いても納入しないでください札幌市の公式案内では「一度納入された管理料はいかなる理由があっても返還できない」「納入後の減免申請はできない」と明記されています。納入通知書は支払わずに保管し、墓じまい完了後に減免申請を行う流れになります。減免申請は令和8年4月以降に返還の届出と同時または後日に「減免申請書」を札幌市に提出するかたちで進めます。納入通知書の取り扱い・減免申請について不明な点があれば、札幌市の墓地対策担当係(TEL 011-211-3518)に確認してから対応するのが安心です。

Q5:完了検査が令和8年12月18日に間に合わなかった場合はどうなる?

A:令和8年12月18日に完了検査が間に合わなかった場合、令和8年度分の管理料6,800円が課されます。免除はあくまで令和8年度限りの時限措置のため、令和9年度以降の墓じまいでは毎年6,800円の管理料が発生する形になります。完了検査で不備が見つかると、石材店に手直しを依頼してから再検査となるため、再検査が令和8年12月18日を過ぎると免除が受けられなくなる可能性があります。完了届の提出後の手直し可能性も見越して、可能であれば令和8年10月中に完了届を提出し、11月〜12月初旬の早い段階で完了検査を受けるスケジュールが安全圏です。

Q6:札幌市営霊園にお墓はあるが、改葬先をまだ決められない場合はどうすれば?

A:改葬許可申請には改葬先の受入証明書が必須のため、改葬先が決まらない状態では申請を進められません。費用面・承継問題の両方を最も軽くする選択肢として、まず札幌市合同納骨塚(平岸霊園内・1体9,100円)を候補に検討するのが一つの方法です。承継者が不要なうえ、札幌市営霊園を墓じまいする方であれば現在札幌市民でなくても申込可能なため、市外・道外在住の方でも家族との合意が取れれば最も早く改葬先を確保できます。個別性を残したい場合は永代供養墓・納骨堂・樹木葬などを並行検討し、令和8年度の免除期限を意識して、令和7年度末〜令和8年春までには受入証明書を入手できる状態にしておくのが望ましいです。

まとめ|札幌市営霊園の墓じまいは令和8年度の免除期限を意識した早期計画が鍵

里塚・平岸・手稲平和のいずれかにお墓がある方が墓じまいを検討するうえで、最も意識すべきは令和8年度限りの管理料免除措置と、札幌特有の冬期工事制約のかけ算で生じるスケジュール上の制限です。本記事の要点を整理します。

  • 2026年度から年額6,800円の管理料が新規徴収開始(札幌市営3霊園共通・墓地使用許可後20年経過区画が対象)。令和8年度中に墓じまい完了で免除(令和8年10月30日までに完了届・令和8年12月18日までに完了検査合格)。
  • 札幌市の改葬許可申請窓口は札幌市保健福祉局ウェルネス推進部 施設管理課 墓園管理係(札幌市中央区北2条西1丁目 ORE札幌ビル7階・TEL 011-211-3525・平日 8:45〜17:15)。郵送申請も可能(返信用切手490円分同封)。
  • 必要書類は4点(改葬許可申請書・お持ちの霊園の管理事務所による埋葬証明・改葬先の受入証明書・申請者の本人確認書類)。許可証交付は即日〜数日、手数料は無料。
  • 札幌市営霊園は指定石材店制度がなく、撤去業者を自由に選べるのが公営霊園の大きな強み。複数社から相見積もりを取って施工内容・費用を比較するのが基本。札幌の冬期(11〜4月)は工事不可で実質シーズンは5〜10月。
  • 札幌市営霊園の返還には完了届・完了検査が必須。市職員による現地確認で原状回復が認められて返還完了となる。書類不備や手直しによる遅延に注意。
  • 札幌市合同納骨塚(平岸霊園内・1体9,100円)は公営の最安改葬先で、承継者を必要としない。札幌市営霊園を墓じまいする方は、現在札幌市民でなくても利用可能(市外・道外在住者にも開かれている)。
  • 費用の総額目安は30〜150万円(解体・撤去10〜40万円、閉眼供養3〜15万円、改葬先5〜150万円)。離檀料は公営霊園のため不要。

撤去工事自体は標準的な家族墓であれば1〜3日程度で完了するため、令和8年の工事シーズン(5〜10月)の中で進めれば余裕を持って間に合います。時間がかかるのはむしろ家族・親族との合意形成、改葬先の選定、改葬許可申請といった事前準備の工程です。令和8年10月30日の完了届提出と令和8年12月18日の完了検査合格の2つの期限を意識しつつ、まずは家族との話し合いと改葬先の選定から着手しましょう。

札幌市営霊園からの墓じまいは年々増加しており、令和8年度は工事の依頼が集中することが見込まれます。工事日数自体は短くても、石材店の予約は工事シーズン中盤以降に混み合いやすいため、見積依頼・契約は早めに動いておくのがおすすめです。墓じまいパートナーズでは、札幌市営霊園での撤去工事に対応可能な札幌市内・北海道内の優良石材店から、一括で相見積もりを取って比較いただけるサービスを提供しています。詳細・お申し込みは墓じまいパートナーズ|石材店の相見積もりサービスからご確認ください(ご相談無料)。

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